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カワイだけじゃないNB HOOPSアスリート、Artist Packでフューチャーされたジャマール・マレーとダリアス・ベイズリー2人の現役NBA選手とは?
ニューバランスは、ここ数年バスケットボール界へカムバックして、カワイ・レナードを筆頭にNBAでも存在感を増している。今回ニューヨーク在住のデザイナー、Kervin Brisseaux(カービン・ブリソル)が手掛けたArtist Packのビジュアルに起用されたJamal Murray(ジャマール・マレー)とDarius Bazley(ダリアス・ベイズリー)も将来有望な選手であり、NB HOOPSアスリートの一員だ。ここでは、この2人の現役NBA選手について紹介していこう。
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名門ケンタッキー大学で1年間プレーしたマレーは、2016年のドラフト1巡目全体7位でデンバー・ナゲッツから指名されてNBA入り。190㎝・97㎏のポイントガードで、昨年12月にニューバランスと複数年契約を結んだ24歳のスタープレーヤーだ。
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この男にはNBAという世界最高のプロバスケットボールリーグで平均20得点以上をたたき出せるほどのシュート力とスキル、そして勝負強さが備わっている。特に新型コロナウイルスのパンデミックの中で開催された20年のプレーオフで、マレーは4度の40得点超え、そのうち2度は50得点を奪い、チームをウェスタン・カンファレンス・ファイナルへと導く立て役者となった。
「練習で取り組むことは何でもアートなのさ。僕が戦っている時はカンフーをしていて、フェイダウェイの時はキックを繰り出す感じで、ショットは矢のようなものなんだ。それにドライブする時はパンチを見舞うような感じだね。自分には(他とは)違った頭脳があり、(他人とは)違うことを考えているのさ」と語るマレーは、独特な感性の持ち主でもある。
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鋭いドリブルの切り返しや歩幅の広いフットワークからスペースを作り出して放つジャンパー、勝負どころで何度もチームを勝利へと導いてきたショットの数々は“Blue Arrow”という異名のとおり、まさに矢となっている。緩急をつけたドリブルで相手選手を抜き去り、フィニッシュだけでなくチームメイトへ鮮やかなパスを繰り出すことができる点も魅力的。空中でマークマンを交わしてショットまで持ち込むボディコントロールも特筆すべきだろう。
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今年4月に左膝の前十字靭帯断裂という大ケガを負ったため、リハビリとトレーニングを続ける日々を送るマレーの復帰時期は未定。だが「僕はオールスターになりたい。自分にはその能力が備わっていることは分かっている」と話していたとおり、虎視眈々とその座を狙っているに違いない。難しい態勢であろうとショットを決め切る若きスターがコートへ戻ってくる日を、是非とも心待ちにしていただきたい。
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一方、オクラホマシティ・サンダーで主力を務める21歳のベイズリーは、203㎝・94㎏のパワーフォワード。高校時代から注目を浴び、高校オールスターと評されるマクドナルド・オールアメリカンにも出場した、高い将来性を持つ選手だ。
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19年のNBAドラフトまでの約1年間、当初シラキュース大学へ進学予定だったが、Gリーグ(NBAの下部リーグ)でプレーすることを宣言。だがこれも撤回し、18年10月にニューバランスと複数年契約を結び、同社の施設でトレーニングを続けてドラフトに臨んだ異色の経歴の持ち主でもある。
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大学でプレーしないことで批判を浴びることもあったが、ベイズリーは「これは自分磨きをするためであって、お金のためじゃない」と誓い、19年のドラフト1巡目全体23位でサンダーから指名されてNBA入り。
2年目となった昨シーズンに先発へ定着して平均13.7得点、7.2リバウンド、1.8アシストを残すと、今シーズンも先発として平均8.8得点、6.5リバウンド、1.3アシスト(※日本時間12月14日時点)をマークしている。
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昨シーズンからスタッツこそ落ちているものの、股の間を通すレッグスルードリブルからステップバックして3ポイントを決めるプレーは必見。また、約213㎝というウィングスパン(両腕を横に広げた状態で片方の指先からもう片方の指先までの長さ)とクイックネスを生かし、いずれも自己最高となる平均0.9スティール、1.2ブロック(※日本時間12月14日時点)を記録していることも好材料。
「起きていることには全て理由がある。このレースは息を切らすことだけど、僕は大丈夫。まだ息をしているよ」と今後の巻き返しを誓うベイズリーは、さらなる成長を遂げるべく、これから先も努力し続ける。
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- カワイだけじゃないNB HOOPSアスリート、Artist Packでフューチャーされたジャマール・マレーとダリアス・ベイズリー2人の現役NBA選手とは?
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TEXT by Hiroyuki Akiyama
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