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  • 2022.08.26

「Red Bull Half Court 2022 Japan Final」いよいよ開催……優勝チームは3×3の世界大会へ

いよいよ8月28日に「Red Bull Half Court 2022 Japan Final」が、横浜赤レンガ倉庫で開催される。これは、3×3の世界大会に送り出す、日本の代表チーム決定戦。2度目の今年、優勝チームの行き先はエジプトだ。大一番を前に、国内予選を勝ち上がった男女10チームをチェックしておこう。

Japan Finalが有観客開催へ
 「Red Bull Half Court」は、エナジードリンクメーカーのレッドブルが主催する3×3の世界的トーナメントだ。2022年は世界25か国以上で予選大会が開催中。各国のチャンピオンチームには、エジプト・カイロで9月28日から10月2日にわたって開かれる「Red Bull Half Court World Final」への出場権が与えられる。

 日本では今年5月より国内予選がスタート。男子カテゴリーは全国7都市で、今年より新設された女子カテゴリーも3都市でJapan Finalへ向けた戦いがはじまり、優勝チームがそれぞれ決まった。8月27日に開催される敗者復活戦を突破したチームを合わせた、男子8チーム、女子4チームが同28日にセットされた「Red Bull Half Court 2022 Japan Final」で、頂点を争う。昨年は新型コロナウイルス感染症の影響で無観客試合となったが、今年は横浜赤レンガ倉庫(雨天の場合は日産スタジアム)に出現する特設コートで有観客試合として、エジプトに送り出す日本の代表チーム決定戦が披露される。

 来る大一番に向けて、国内予選を突破した男女10チームをチェックしておこう(記載の選手は予選の登録。Japan Finalでは最大2名まで入れ替わる可能性がある)。

BEEFMAN NEXT(東京予選)

 Japan Finalへ一番乗りを決めたのはBEEFMAN NEXTだ。改田拓哉、小柴亮太、戸堀春輝、アレックスジョーンズという若手4人で、お台場青海地区P区画「肉フェス」会場内で開催された東京予選を4戦全勝で突破。アグレッシブな攻防で、初の大一番を勝ち抜き、世界まで突っ走れるか。

MINAKAMI TOWN(愛知予選)

 昨年に続きJAPAN FINALへ駒を進めたMINAKAMI TOWN。柴田政勝、大塚俊、ニヨキゼラ・イーヴェ、渡辺陸の4人が群馬から遠征して、Grape Park Courtで行われた予選を勝ち切った。チームの合言葉は「みなかみから世界へ」。2度目の大舞台で、エジプト行きの切符をつかみ取りたい。

BEEFMAN(千葉予選)

 BEEFMAN NEXTの兄貴分であるBEEFMANが、タフな予選を制した。野呂竜比人、湊谷安玲久司朱、Lazar Popovic、ホール百音アレックスの4人は、準決勝で今年の国内3×3シーンを席巻するSIMONを撃破。決勝では昨年の覇者・HIU ZEROCKETSを破った。初のJAPAN FINALでは優勝候補の一角になるだろう。

BRUTE(兵庫予選)

 2年連続でJAPAN FINALに進出するBRUTE。ただ、昨年は予選プールで初代王者になったHIU ZEROCKETSに試合終了間際で逆転を許すなど、爪痕を残せず3戦全敗……。大黒柱の臼井隆浩を筆頭に、高岡蓮、尾上春樹、田中和馬の4人で、リベンジを誓う。

トライフープ岡山(岡山予選)

 西日本の3×3シーンをけん引するトライフープ岡山が、初のJAPAN FINALに挑む。地元開催の岡山予選は、向井祐介、長谷川聖、若狭功希の3人に、新戦力のAndrew Robinsonを加えて優勝。競技経験の豊富な日本人選手たちが多く、チームの連携を深めれば、優勝戦線に名乗りを上げそうだ。

ZONE(福岡予選)

 7都市の予選で、番狂わせが起きた福岡予選。ZONEが九州の強豪プロチームであるLEOBLACKS SAGAを13-12で破った。メンバーの大庭圭太郎、古野陽士、ガンゾリグ・オドバヤル、阿比留海は九州共立大学の学生たちだ。初のJAPAN FINALでも、活躍が期待される。

HIU ZEROCKETS(宮城予選)

 初代王者のHIU ZEROCKETSがJAPAN FINALへ滑り込んだ。東京、千葉の予選を落としながらも、佐藤マクファーレン優樹、山ノ内ジャン、小柴静、オズ・ヘンダーソンの4人が最後の国内予選をモノにした。昨年以上にレベルの上がる大一番を制し、2度目の世界戦へ飛び出したい。

G FLOW(東京予選)

 今シーズンより始動したG Flowは、矢上若菜、李人竹、角畑莉子、井齋沙耶の4人で初開催となった東京予選で優勝。その後も実力を磨き、「3×3.EXE PREMIER」のレギュラーラウンドで首位を走り、「3×3 JAPAN TOUR」でも前半戦の1位になった。好調そのままに、エジプトへの道を切り開けるか。

TOKYOBB(兵庫予選)

 G Flow同様、結成1シーズン目のTOKYOBB。とは言え、3×3を熟知したメンツをズラリとそろえる実力派チームだ。兵庫予選は有明葵衣、岡田麻央、安江舞、本多春菜の4人で突破した。試合を重ねるたびにコンビネーションも仕上がっており、JAPAN FINALの初制覇に期待がかかる。

XD(福岡予選)

 3×3の国内主要大会である「3×3 JAPAN TOUR」や「3×3日本選手権」で優勝経験を持つXD(クロスディー)。その立役者となった齊藤桃子、高橋優花、塚野理沙、猪崎智子のロスターは健在だ。福岡予選を突破した4人組が、JAPAN FINALで初代女王を目指す。

「Red Bull Half Court Japan Final」大会情報
【予定】8月28日(日)Japan Final
・日程
11:30~ オープニング
17:00~ 決勝

【豆知識】Red Bull Half Courtの独自ルール
 大会はFIBA(国際バスケットボール連盟)が定めた3x3のレギュレーションに基づいているが、予選プールではRed Bull Half Courtの独自ルールもある。FIBAルールでは「①勝敗」「②総得点(平均得点)」などで予選プールの順位を決定するが、Red Bull Half Courtではオウン・ザ・コートポイントと呼ばれる勝ち点制を採用する。1試合の勝利につき「5点」が付与されるだけでなく、予選プール全試合の総得点が最も多いチームに対して勝ち点のボーナスとして「6点」が与えられる。
 例えば、予選プールを2勝1敗で終えたチームでも、合計最多得点を記録すればボーナスを獲得してオウン・ザ・コートポイント合計が16点に到達。同3戦全勝のチームはオウン・ザ・コートポイント15点であるため、大逆転できるのだ。「総得点」の行方もお見逃しなく。

「Red Bull Half Court Japan Final」いよいよ開催……優勝チームは3x3の世界大会へ

TEXT by Hiroyuki Ohashi

ルール詳細は大会公式サイトへ(外部リンク

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