• COLUMN
  • 2022.03.16

3年ぶりにNBA Japan Gamesの開催が決定……記者会見レポートをお届け!

3月15日に楽天グループ株式会社とNBAは「NBA Japan Games 2022 Presented by Rakuten」の開催を発表した。今年9月30日(金)と10月2日(日)に、6度のNBAチャンピオンを誇るゴールデンステート・ウォリアーズと、2019年に日本人選手として初めてNBAドラフトで1巡目指名された八村塁が所属するワシントン・ウィザーズによるプレシーズンゲームを、さいたまスーパーアリーナで実施する。日本で行われるNBAの試合としては、通算15試合目と16試合目。2017年にNBAとパートナーシップ契約を締結し、「NBA Rakuten」などNBAの日本国内における独占的な放映・配信パートナーおよびグローバルにおけるマーケティングパートナーになった楽天としてJapan Gamesの実施は2度目。また、Japan Gamesとしても、前回2019年にトロント・ラプターズとヒューストン・ロケッツを迎えて実現した一戦以来、3年ぶりの開催である。

ゴールデンステート・ウォリアーズとワシントン・ウィザーズはともに今回が初来日となる。ウォリアーズにはNBA最優秀選手賞を2回獲得したステフィン・カリーを筆頭に、これまでNBAオールスターに5回選出されているクレイ・トンプソン、NBAオールスターに4回選出されたドレイモンド・グリーンらが在籍。

一方、ワシントン・ウィザーズには八村塁をはじめ、NBAオールスターに3回選出されたブラッドリー・ビールや、ラトビア生まれのインターナショナルなプレーヤーであるクリスタプス・ポルジンギスが所属している。もちろん、まだ来日メンバーが決まったわけではないが、3年ぶりのJapan Games開催決定は、大きく胸を踊らせる一報だ。

また今回、八村にとってはNBAプレーヤーとして初めて日本でプレーする機会。カリーが来日すれば、契約ブランドであるアンダーアーマーの活動で訪れた「Under Armour Basketball Tour 2019」以来3年ぶりとなる。ビールも代々木公園に訪れるなどした2016年以来2度目の来日が期待される。

そして今回の開催に関する記者会見には楽天グループ株式会社の代表取締役会長兼社長を務める三木谷浩史氏が登壇。NBAコミッショナーのアダム・シルバー氏らもリモート参加した。また八村やカリーら選手たちと、両チームの代表もビデオメッセージを寄せている。関係者や選手たちのコメントをチェックして、約半年後のビックイベントへテンションを上げていきたい。FLY Magazineも今後、NBA Japan Gamesを盛り上げていく予定だ。


楽天グループ株式会社 代表取締役会長兼社長 三木谷浩史氏
「NBAと楽天は『NBA Japan Games 2022 Presented by Rakuten』を秋に、日本で開催することになりました。NBAコミッショナーのアダム・シルバーさん、またNBAアジアのマネージング・ディレクターであるスコット・リヴィーさんをはじめ、NBAの方々にご尽力をいただきました。改めて、御礼申し上げます。

3年ぶりに、楽天としても2回目のNBA Japan Gamesができることを嬉しく思っております。今回は現在のNBAで有数のチームであるゴールデンステート・ウォリアーズと、八村塁選手が所属するワシントン・ウィザーズという本当に人気の2チームが日本でプレーする歴史的な機会になると思っています。ご存知の通り、ウォリアーズにはスーパースターのステフィン・カリー選手のほか、クレイ・トンプソン選手や、ドレイモンド・グリーン選手といったプレーだけでなく、人格的にも尊敬される選手が集まっています。また、楽天グループとしてもウォリアーズには(2017年から)スポンサーをさせていただいてます。

そして、ウィザーズには皆さん注目していらっしゃいます八村塁選手が所属しています。この2チームの対戦は本当に夢のある対戦だと思っております。

コロナで世界トップレベルのスポーツゲームを見る機会が少なくなったと思います。オンラインで見ることも良いと思いますが、実際のアリーナで世界最高のプレーを見れる非常に良い機会になります。この機会を通じてバスケットボールファンのみならず、スポーツファン、また日本、世界全体が少しでも元気になるきっかけを届けられればと思っています」


NBAコミッショナー アダム・シルバー氏
「まず最初にミッキーさん、楽天の皆さんにパートナーシップを大変感謝しています。皆さんのサポートなしにはJapan Gamesは不可能でした。本日の発表はいろいろな理由から非常にエキサイティングです。

まず、このようなかたちで国際的に試合ができる、よりノーマルな状況に戻りつつあるということです。2019年10月、2度のJapan Gamesを埼玉で行いましたが、その数か月後にはコロナ禍がはじまったため、それが国際的な試合の最後となりました。NBAをアメリカ以外の国でできることは本当にうれしいことです。

そして、2つ目は特にJapan Gamesで重要なことはファンの皆さまに素晴らしいプレーを観戦していただけること。そしてステフィン・カリー選手のような素晴らしい選手をご覧いただけますし、日本生まれ日本育ちの八村塁選手もプレーをします。八村選手にとっても母国でNBA選手としてプレーすることはすごく意味のあることだと思います。2つのチームのおかげでJapan Gamesは記憶に残る試合となるでしょう。コミュニティアクティビティ(NBAファンに向けたイベント)も行います。

また、プレシーズンゲームを開催しますけれども、これはバスケットボールで日本が盛り上がっている中でのことになります。昨年の東京オリンピックはスポーツの世界で待ち望まれているものでした。ご存知のように日本ではFIBA ワールドカップが2023年に開催されます。これは日本の皆さまが今後もトップ(レベル)のバスケットボールを観戦する機会が続くということになります。Japan Gamesで皆さんにお目にかかることが待ち切れません」


ゴールデンステート・ウォリアーズ ステフィン・カリー
「また日本を訪れ、日本でNBAグローバルゲームズをプレーできることに興奮しています。グローバルゲームズには過去2回参加しました。3回目の今回、またアメリカの外に出て、特にバスケが好きな日本でプレーできることにワクワクしています。チームメイトと日本でウィザーズと対戦できることは光栄です。八村塁選手は若手の素晴らしいアスリートで、NBAで偉大な選手になるでしょう。

個人的には2回(編注:2015年、2018年、2019年の3回)訪日したことがあります。バスケットボールに対する情熱は素晴らしいと感じました。日本のファンの皆さんはクリエイティブにバスケを楽しんでいるので、チームメイトと日本の雰囲気や文化を体験すること、そして素晴らしいファンの前でプレーすることを楽しみにしています。

また、楽天のCEOであるミッキー、三木谷さんは3、4年前からのお付き合いで、コート上でもコートを離れても素晴らしい関係を築くことができています。ミッキーさんのビジョン、情熱、エネルギーを本当に尊敬しますし、バスケの世界で我々をサポートしてくださっています。

そしてデビッド・スターン(前)コミッショナー時代に始まったグローバルゲームズは何年も前にはじまったことですが、アダム・シルバーコミッショナーが我々世代にも続けて下さっていることに感謝します。当たり前ではない素晴らしい機会です。9月に東京でお会いしましょう」


ワシントン・ウィザーズ 八村塁
「この度はウィザーズを代表して、日本でプレーすることをすごく楽しみにしています。これからも日本のバスケットボールをもっと盛り上げていけるように頑張っていきます」


ワシントン・ウィザーズ プラッドリー・ビール
「ゴールデンステート・ウォリアーズとの対戦で、再び日本でプレーできることをとてもワクワクしています。会場で皆さんとお会いできることを楽しみにしています」


ワシントン・ウィザーズ クリスタプス・ポボルジンギス
「インターナショナルなプレーヤーとして試合がグローバルに展開されることはとても素晴らしいことだと思います。今年秋に開催されるNBA Japan Gamesにワクワクしています。皆さんに会えることを楽しみにしています」


ゴールデンステート・ウォリアーズ CEO兼共同エグゼクティブ・チェアマン ジョー・レイコプ氏
「ウォリアーズがJapan Gamesに参加することは大変光栄です。1975年のNBAファイナルで戦ったウィザーズ(当時はワシントン・ブレッツ)と対戦します。ウィザーズは歴史のあるチームで、素晴らしい日本人選手の八村塁選手が所属していますので、とても面白い試合になるでしょう。ウォリアーズはグローバルゲームズに過去15年間で3回参加していますが、Japan Gamesは初めてです。素晴らしい日本の文化、熱心なNBAファンに出会えることを楽しみにしています。

そして三木谷さんが率いる楽天は私たちゴールデンステート・ウォリアーズの重要なパートナーです。楽天ロゴは毎試合、選手が着用するユニフォームに入っていますので、日本の皆さんと毎日つながっています。日本のファン、ビジネスコミュニティの皆さんと強い絆が既にありますが、Japan Gamesでその絆を深め、未来につながっていくことを楽しみにしています。

国際的にバスケットボールが盛り上がっていることはとても良いことであり、真の意味でグローバルなスポーツになっています。Japan Gamesでは皆さんお馴染みの八村塁選手、そして皆さんご存知の両チームの選手がプレーします。ウォリアーズ、ウィザーズにとって最高の経験です。9月末にお会いしましょう」


ワシントン・ウィザーズ モニュメンタル・スポーツ・アンド・エンタテイメント創業者兼CEO テッド・レオンシス氏
「この度はNBAを代表して日本のファンの皆さんの前でプレーできることを光栄に思います。また、ゴールデンステート・ウォリアーズと私たちは友人である一方で、皆さんの前で競争力のある試合をして、ゴールデンステートに勝ちたいと思っております。そして、それは私たちにとっても大きな深い意味を持ちます。

というのも、私たちは八村塁選手をドラフトで獲得し、育ててきたからです。彼が今回、日本に帰国して、友人や家族、リーグ、世界中が注目している中でプレーするチャンスを得たのです。私は塁のことが大好きです。彼はNBAのスター選手、素晴らしいチームメイトに育っているだけでなく、私たちは彼が成長していく様子を見てきました。そして、彼が日本で若い頃から育ててきた才能やスキルを目の当たりにしてきました。

私たちは8カ国の出身の選手によって構成された、最もグローバルなラインナップです。このバスケットボールに関してはバスケットボールのファンになって、スニーカーを履いて、ボールを手にし、コートを見つけ、1on1、2on2、3on3をプレーする、そのシンプルさに誇りを感じています。試合を見て、スポーツの人気が爆発するのを見てきました。日本の皆さんもNBAのアクションを愛してくださって、ウィザーズに八村塁がいるから見なくていけないと、大事なものになったということで、とてもありがたく思っております。皆さんと過ごせる素晴らしい時間を楽しみにしています」


●試合情報やチケット販売方法は、特設サイトで発表予定。NBA Rakutenの無料会員に登録すれば、JAPAN GAMES 2022の最新情報をゲットできる!
https://nba.rakuten.co.jp/special/nbajapangames2022.html


●NBA Japan Gamesの歴史

1990年(東京体育館)
11月2日フェニックス・サンズ(119-96)ユタ・ジャズ
11月3日ユタ・ジャズ(102-101)フェニックス・サンズ

1992年(横浜アリーナ)
11月6日 シアトル・スーパーソニックス(111-94)ヒューストン・ロケッツ
11月7日 シアトル・スーパーソニックス(89-85)ヒューストン・ロケッツ

1994年(横浜アリーナ)
11月4日 ポートランド・トレイルプレイザーズ(121-100)ロサンゼルス・クリッパーズ
11月5日 ポートランド・トレイルプレイザーズ(112-95)ロサンゼルス・クリッパーズ

1996年(東京ドーム)
11月7日 オーランド・マジック(108-95)ニュージャージー・ネッツ
11月9日 オーランド・マジック(86-82)ニュージャージー・ネッツ

1999年(東京ドーム)
11月6日 サクラメント・キングス(100-95)ミネソタ・ティンバーウルプズ
11月7日 ミネソタ・ティンパーウルプズ(114-101)サクラメント・キングス

2003年(さいたまスーパーアリーナ)
10月30日 シアトル・スーパーソニックス(109-100)ロサンゼルス・クリッパーズ
11月1日 シアトル・スーパーソニックス(124-105)ロサンゼルス・クリッパーズ

2019年(さいたまスーパーアリーナ)
10月8日 トロント・ラプターズ(134-129)ヒューストン・ロケッツ
10月10日 ヒューストン・ロケッツ(118-111)トロント・ラプターズ
※2019年のみプレシーズンゲームとして開催。それ以外はレギュラーシーズンの開幕戦として開催。


3年ぶりにNBA Japan Gamesの開催が決定……記者会見レポートをお届け!

TEXT by Hiroyuki Ohashi

https://nba.rakuten.co.jp/special/nbajapangames2022.html

RELATED COLUMN

MOST POPULAR