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  • 2022.10.25

ゴールデンステイト・ウォリアーズ×楽天、コート改修オープニングセレモニーレポート

9月30日から10月2日の3日間にわたって行われた、NBA Japan Games 2022 Presented by Rakuten & NISSAN(通称『ジャパンゲーム』)とNBA Saturday Night(通称『サタデーナイト』)。

このビッグイベントに合わせ、サタデーナイトが行われた10月1日の日中、楽天とゴールデンステイト・ウォリアーズによるバスケットボールコート改修プロジェクトの達成を記念するセレモニーが行われた。

ウォリアーズ初の海外プロジェクトが日本で完了
このプロジェクトは、昨年のNBA王者であるウォリアーズが保有する「ウォリアーズ・コミュニティ財団」と、ウォリアーズとパートナーシップを結ぶ楽天グループ株式会社の共同企画。池之上青少年交流センター(東京都世田谷区)内のバスケットボールコートの改修を両者で行った。

教育や青少年育成を支援するウォリアーズ・コミュニティ財団は、これまでに、アメリカ国内で90か所を超えるコート改修を手掛けているが、今回のプロジェクトは同財団にとって初となる海外展開。楽天はこれまでにも同財団のアメリカでのコート改修プロジェクトに協力している。

セレモニーのスピーチは、ウォリアーズ社長兼最高執行責任者であるブランドン・シュナイダー氏、楽天グローバルスポーツ事業ヴァイスプレジデントのラフール・カダバコル氏、世田谷区長の保坂展人氏、そしてチームを代表してステフィン・カリーが実施した。

ブランドン・シュナイダー氏

「ウォリアーズは、楽天様と協力して両者の間のパートナーシップを堅く作ってこられたことを感謝しています。このパートナーシップはインパクトのあるパートナーシップの成功モデルだと信じています。今回お披露目しているバスケットボールコートは間違いなく、このパートナーシップの成果です。これからも一緒に仕事を続けていけることを楽しみにしています。

このプロジェクトは特別な意味を持っています。今私たちは、本拠地であるサンフランシスコから5000マイル以上離れたところにいますけど、このコートは私たちが海外で初めてウォリアーズとして改修したコートです。このコートもベイエリアで我々が改修したコートと同じように、子どもたちの日々に役に立つと思っています。

ここでシュートやリバウンドなどのスキルを身に付け、モーゼス・ムーディーやステフィン・カリーのようにシュートを決め、ケボン・ルーニーのようにリバウンドを奪い、ドレイモンド・グリーンのようなリーダーシップとパッションを育み、コートの上でも外でも真のリーダーとなるチャンスを与えてくれることを願っています。

モーゼス、ステフ、ルーニー、ドレイモンド。みんなが来てくれたことに感謝しています。アリガトウ! 」

ラフール・カダバコル氏

「ミナサマ、コンニチハ!(日本語) 本日はみなさんと一緒にバスケットへの情熱を分かち合えてうれしく思います。この素晴らしい競技は国境を越え人々をつなげ、地域を活性化する素晴らしい力を持っていることを、みなさんご存じでしょう。

昨年、私たちは、ウォリアーズのホームグラウンドであるカリフォルニア州オークランドの高校に「オークランドフォーエバーウォリアーズコート」をオープンしました。今年は東京・世田谷という楽天のホームグラウンドでこれを実施しています。

明日はジャパンゲームの第二戦がこのコートでライブ配信されます。地元のすべての子どもたちを招待してこの試合を観戦したいと思いますが、こういった施策はまだ始まりに過ぎないと思っています。ゴールデンステート・ウォリアーズと世田谷区と共に協力し、このコートを盛り上げる機会を引き続き模索していきたいと思いますし、子どもたちが学んで成長して、なにより楽しんでもらう機会を提供したいと思っています」

保坂展人 世田谷区長

「楽天株式会社様を通して、日本国内のバスケ普及と社会貢献を目的として、世田谷区のバスケットボールコートを無償で改修していただくというご提案をいただきました。

世田谷区には『世田谷区子ども条例』があり、子どもが生き生きと育つ街をつくるため、『子ども・子育て応援都市宣言』をしています。今回のお話をいただいたときに、ぜひ子どもたちのためにという希望があった、池之上青少年交流センターのコート改修をお願いしたところ、快く引き受けていただけました。

今お話をうかがうと、ウォリアーズさんのコート改修プロジェクトはアメリカ国内でずいぶん広がっているようですが、日本ではここが最初だと聞いて本当に嬉しく思っています。本当に今日はサプライズで夢のようなスーパースターの選手の皆さんにも来ていただきました。子どもたちは一生の思い出となる時間を過ごせると思います。

今日は日米交流という意味でも大変すばらしい機会をいただきましたことを、区長として世田谷区民を代表して感謝します。ありがとうございました。Thank you very much」

ステフィン・カリー

「コンニチハ。みなさんと新しいバスケットボールコートのお披露目を、初めて来日したチームメンバーと共にお祝いができて、大変うれしく思います。私もチームメンバーもコーチもともども、このコートをみなさまと共有できることを嬉しく思いますし、楽天と東京でできることを大変誇りに思い、感謝しています。

ご存知のように、バスケットボールのコートは若い人たちに色々なチャンスを与えます。バスケットのスキルを向上させるのはもちろんですけど、それ以外に人生におけるいろいろなスキルを学べることがバスケットでありスポーツのいい点だと思っています。バスケットボールというスポーツを通して我々は、チームワーク、リーダーシップ、コミュニケーションなど様々なことを学んできました。このコートを利用することで、バスケのプレーだけではなく、人間としても育って行くという大きなチャンスをつかみ取っていただきたいと思います。

私たちはまたこの場所に戻ってきて、素晴らしいストーリーをみなさんから聞きたいと思います。多くの子どもたちがバスケットボールをして、チームにも入ったとか、そういったいいニュースを聞ければいいと思います。今日は楽しんでください。アリガトウ」

サプライズな登場に、参加した子どもたちが大興奮
カリーのスピーチの後、セレモニーに出席したスティーブ・カーヘッドコーチ、ジャマ・マハラレラアシスタントコーチ、ドレイモンド・グリーン、ケボン・ルーニー、モーゼス・ムーディーは、子どもたちの手形が入った記念パネルにサインを実施。

ウォリアーズの面々は、リボンカットと記念のティップオフに立ち会い、子どもたちにサインを行ったり、ともにプレーしたりした後に、サタデーナイトが行われるさいたまスーパーアリーナへと移動した。

会場に招待された約20人の子どもたちは、選手やコーチが会場に来ることを事前に知らされておらず、彼らとのサプライズな交流に興奮を抑えきれない様子だった。自分の手形の上にカリーがサインした少年は「よっしゃ!!!」と叫び、じゃんけんでリボンカットの参加権を勝ち取った少年は感極まって涙した。

保坂区長が話したとおり、子どもたちは一生忘れられないひとときを過ごしたことだろう。


ゴールデンステイト・ウォリアーズ×楽天、コート改修オープニングセレモニーレポート

TEXT by Genki Yamamiya(ブルーノオト)

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