八村塁が『NBA 2K22』で日本限定版の表紙に初起用。記者発表会で喜びを語る。
9月10日に発売されるNBA公認バスケットボールゲーム「NBA 2K」シリーズの最新作『NBA 2K22』。その発売を控えた8月11日、バスケットボール男子日本代表として東京オリンピックでの戦いを終えたワシントン・ウィザーズの八村塁が、パッケージ表紙初披露&記者発表会に登壇した。そう今作は、NBA 2K20から日本のオフィシャルアンバサダーを務める彼が、日本人選手として初めて「NBA 2K」シリーズの日本限定版のカバーを飾っているのだ。
メガヒットシリーズで八村が初のカバー
「NBA 2K」シリーズは過去20年間、全世界で累計売上1億本以上を超えるバスケットボールのメガヒットゲームだ。9月10日(金)に発売の『NBA 2K22』も、グラフィック表現にこだわり、操作性をさらに高め、新機能を盛り込むなど「歴代最高傑作」として投入される。
毎年、注目される表紙のカバープレイヤーには、グローバル版にダラス・マーベリックスのルカ・ドンチッチ。NBA 75周年記念エディションには、カリーム・アブドゥル=ジャバー、ダーク・ノヴィツキー、ケビン・デュラントの3人。そして日本限定版には日本人として初めて八村塁が起用された。彼はカバーを飾ることになった第一報を思い出し、記者会見でこう明かした。
「僕も小さいころから2Kをやっていましたが、カバーになるのは夢のまた夢でした。日本版で、こうやって(カバーを)できることは僕にとってもすごく嬉しいです」
2Kは「バスケを好きになるきっかけの一つ」
会見では八村が司会を務めるMC MAMUSHIとトークセッションをしながら、今作について語ってくれた。まず、本作の表紙お披露目では八村自らベールをめくり、集まったメディアと、オンライン配信を通してファンにビジュアルを初公開した。注目の表現は八村が実際の試合でシャウトした写真と、プレー写真で構成されたもの。感想を尋ねられると、八村は「カッコイイですよね!良いですね」と嬉しそうに話し、自身がドライブをする姿を指さして「この動きが一番良いですね」と笑みがこぼれた。
そして今作に「好きなヤツほど強くなる。さあ“ゲーム”を始めよう」というキャッチコピーが掲げられていることについては、次のように共感した。
「バスケも好きだから続けられましたし、好きだから自分がもっとやろうと思って、努力して頑張ってきました。2Kがバスケを好きになるきっかけの一つなので、すごい大きいと思います」
さらにグローバル版の表紙が東京オリンピックで対戦したスロベニア代表のドンチッチであり、奇しくもカバー同士の対決だったことについては「彼も僕と同じぐらいの年齢で、世界で頑張っている選手です。彼はカバーでグローバル(版)になるので、そういうところで競争心があると思うので、僕も今回、日本(版)でカバーをさせてもらって嬉しいです」とコメントした。
「我々も嬉しいです」開発者が語る今作
一方で、現場に駆けつけることがはできなかったが、会見には「NBA 2K」シリーズのエグゼクティブプロデューサーのエリック・ベニッシュ氏もビデオレターで出演した。八村に対して「まず八村選手おめでとうございます。カバー選手になってくれて、我々も嬉しいです」と感謝を述べ、最新作の特徴を紹介。グラフィックについては「Visual Concepts(NBA 2Kの開発会社)の名の通り、見た目に力を入れました」とし、「(WNBAの)キャンディース(・パーカー)選手や、(NBAのルカ・)ドンチッチ選手の出来は最高で、デリック(・ローズ)選手も本人らしく仕上がりました。ケビン・デュラント選手、そして八村選手も素晴らしい」と、出来栄えに胸を張った。
また、操作性については「攻守に技術介入度を高く調整しながらも操作しやすく楽しめるようにしました。以前はシュートのアクションはランダムなモーションでしたが、今作はプレイヤーの操作でダンクかレイアップかを決めます」と進化したことに言及した。
加えて、NBAのスター選手として人生を体験できる「マイキャリア」については、次世代機(※)でオンライン上の仮想空間「ザ・シティ」と融合すると語った。「今作ではRPG要素が強いモードに変化」したと明かし「スポーツゲームにRPG要素を取り込んだのは我々が初」と、見どころの一つであることを強調している。
バスケが上手くなるために
本作の発売まであと1ヶ月を切った。会見には八村にサプライズで『NBA 2K22』の宣伝隊長を務める彼をイメージしたキャラクターも登場し、イベントを盛り上げた。直前まで名前は無かったが、本人から「2Kムラ(ニケムラ)君」と命名され、活躍が期待される。
さらにオンライン配信を視聴したファンから「NBA 2Kをやれば上手くなりますか」という質問に、八村は「直接的にはなれないですけど」と前置きした上で、キャッチコピーを交えてこう答えた。
「僕も“好きなヤツほど強くなる”ということで、バスケにせよ、なんにせよ、好きになればもっとやりたいと思いますし、もっと上手くなりたいから、どんどん考えると思います。そういうところで、特に日本でNBAは少しずつ(身近に)なってきていますけど、その中でも2Kが一番身近な存在になれるんじゃないかなと思います」
八村の活躍とともに日本でNBAの注目が年を追うごと高まる中、最新作『NBA 2K22』をプレイし、彼が活躍する世界最高峰の舞台を是非、楽しんで欲しい。
※. PlayStation 5、Xbox Series X、Xbox Series S
- 八村塁が『NBA 2K22』で日本限定版の表紙に初起用。記者発表会で喜びを語る。
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TEXT by Hiroyuki Ohashi