3社の夢コラボが実現 ERUTLUC ✕ Xiborg ✕ molten B+ イベントレポート
去る3月6日、新豊洲Brilliaランニングスタジアムで、バスケットボールの家庭教師として多くの子供たちを指導するERUTLUC(エルトラック)のスポーツ普及プロジェクト、ミートボールクリニックとmolten B+ シューティングマシン体験イベントが開催。新型コロナウイルス対策も万全に行われたイベントには子供たちの笑顔で溢れた。
ウインターカップ2020を欠場・棄権した7チームへ寄贈されたことでも話題となったmolten B+ シューティングマシン。今回のイベントはシューティングマシーンの開発に携わった、世界屈指の義足エンジニア遠藤謙氏が主宰するXiborgがある新豊洲Brilliaランニングスタジアムにて、moltenB+ シューティングマシンのインタビューにも登場したアンダーカテゴリー日本代表も指導する鈴木良和氏が率いるERUTLUCとの夢のコラボが実現。関谷悠介コーチ(ERUTLUC)が指導するmolten B+ シューティングマシン体験と、ボールに触れ、ボールで遊ぶ楽しさを体験してもらうバスケットボール普及活動、ミートボールクリニックを諸橋幸恵コーチ(ERUTLUC)が担当するというスペシャルなイベントとなった。
molten B+ シューティングマシン体験には、子供のみならず、指導者・保護者が参加して多種多様な練習方法が教えられた。収納状態もコンパクトにまとめられ、設置もそんなに難しくないmolten B+ シューティングマシンは、少人数で練習せざるをえない環境の方々にとっては非常に有意義なマシーンだと関谷コーチも太鼓判を押す。
「シュートはドリブルやディフェンスのような練習すればするほど絶対に良くなっていくスキルと考え方が違って、悪い癖がついたまま練習をやり続けても結果的にあまり良くならないんです。育成世代にはシュートが入るというより外さない意識付け、特に連続で外さないっていうのがすごく大事だと考えています。たとえば横にずれて外れた、前後にずれて外れたとか、なんで外れたのかを自分でわかるように練習してもらう。外れたシュートを修正できれば連続で外さないようになるので、そのように自分のシュートタッチ感覚を調整していくのが、すごい大事なポイントになるんです」
この体験イベントでは、まだ商品化されていなシュートセンサーがテストされていて、シュートを打った本数と成功した本数が、moltenのデジタイマーに表示されていた。このようにシュート確率をいつでも見ることができれば、外さない意識づけを日々のシュート練習から実践できることになるはずだろう。しかもすでに全国的に普及しているデジタイマーと連動するのが嬉しい限りだ。
今回特別ゲストとして参加した西村元樹選手は、パラ神奈川スポーツクラブでキャプテンを務めるパラアスリート。今流行りの新しいSNS、Clubhouseで遠藤氏と知り合ったことがきっかけで、新豊洲Brilliaランニングスタジアムで練習するようになったという。molten B+ シューティングマシンを使っていく中でパラアスリートが抱えてきたストレスも解消されると説明してくれた。
「車椅子バスケだと、漕ぎ出しも遅いし、ボールを拾う動作も入ってくるので、シュート打った後のリバウンドがとにかく大変なんですよね。シューティングマシーンがあるとリバウンド拾いに行かなくても、自分の手元にボールが返ってくる。それが本当に一番の魅力かなと思います」
molten B+ シューティングマシーンでは、複数人でもそれぞれ距離をとって打てるのでフィジカル的な接触が少なく、障害関係なくみんな一緒に練習できるのも大きな魅力の一つじゃないだろうか。
そして同時開催されたミートボールクリニックでも、初めてバスケットボールに触れる子どもたちがみんな楽しそうにしているのが印象的だった。諸橋幸恵コーチは常に子供たちの表情を見るように指導しているという。
「競争が楽しい子もいれば、競争だと引いちゃう子もいるので、みんなが笑顔になるため、いろんな方法で楽しいを散りばめるようにしています。子供は楽しそうだったらやりたくなると思うので、まずは保護者の方だったり指導者の方自身が楽しんでいると、一緒にやりたくなるかもしれませんね」
molten B+ シューティングマシーンでつながった今回の取り組みは、テクノロジーがもたらす新しい可能性とバスケットボールを楽しむということを改めて教えられたイベントだった。