3×3新大会『F1Tournament』のFINALが迫る、豊洲のNEWコートで凱歌をあげるのはどこか?
いよいよ今週末に迫った『F1Tournament』のツアー優勝決定戦。全9チームが豊洲のNEWコートに集結して頂点を目指す。ここではレギュラーラウンドを振り返り、出場チームの顔ぶれを紹介したい。実力派から新鋭、地方の曲者まで、3×3に意欲的なメンツがやってくる。
9チームが頂点を争う
明日、10月24日に『F1Tournament』のツアー優勝決定戦・FINALが開催される。コロナ禍ではじまった大会は、これまで首都圏4か所、地方3か所で行われ、7チームのラウンドチャンピオンを輩出。主催者推薦の1チームと、当日午前中にセットされたワイルドカードトーナメントの勝者を加えた9チームで頂点を争う。会場は今月10日にオープンしたばかりの『TOKYO SPORT PLAYGROUND SPORT × ART』内にあるバスケットコートだ。NIKEと三井不動産レジデンシャルがアーバンエリア、豊洲に開発した新たなスポーツパークで、No.1チームを決める舞台が整えられた。
ラウンドチャンピオンを振り返る
まず各ラウンドを制したチームを整理しておきたい。ツアー初戦のKANAGAWA ROUND(9/12)はBEEFMANが優勝を飾った。約7ヶ月ぶりの公式戦で選手たちに硬さも見られた中、元Bリーガーで1年のブランクを経て競技復帰、3人制デビューを飾った湊谷安玲久司朱(#12)が勝利に貢献した。続くTOKYO ROUND(9/20)では今年2月の日本選手権の覇者・TEAM TSUKUBAを受け継いだSolviento Kamakuraがチャンピオンに。East TOKYO ROUND(10/10)では今季より始動したHIU ZEROCKETSが、接戦を勝ち切った。いずれも相手は国内シーンをけん引し続けるTOKYO DIME。自分たちの強みを発揮した末に彼らは結果を出した。またCHIABA ROUND(9/21)では、TOKYO LEDONIARSがCrayonに快勝している。
一方で、地方でも3×3に意欲的なボーラーが集まった。KYOTO ROUND(10/3)では、NINJA AIRSがKYOTO BBを破って優勝を決めた。「本当にスケジュールさえ合えば、僕たちはどんな大会でも出たい!という気持ちでやっています」と、競技の黎明期からプレーする柏尾耕資(#3)は前のめりだ。そしてTOKUSHIMA ROUND(10/4)ではBOORINSがTRYHOOP OKAYAMAフロントを倒して、FINALへの切符を獲得。3×3.EXE TOURNAMENTに出場経験のある濱田聡(#34)は「まだまだ京都では3×3をやっているチームが少ないです。でも僕たちのようなチームが3人制で頑張っているんだよ、ということを周りのみんなに知ってもらえたらと思って頑張っています」と話した。またOITA ROUND(10/17)は新潟から九州へ遠征した、SANJO BEATERSが制している。
優勝の行方… 最後の1枠にも注目
それでは話題をFINALに進めていきたい。大会方式は9チームが3チームずつの予選POOLに割り振られ、総当たり戦を実施。各POOL1位と全体2位の計4チームが、決勝トーナメントに進んで優勝を目指す。
予選の組み合わせに目を向けると、POOL Aは先日の3×3 JAPAN TOUR 2020 Extreme Limited FINALで準優勝した、Solviento Kamakuraが抜きん出ている。SANJO BEATERSとBOORINSは経験抱負な相手に一泡吹かせたい。POOL Bは野呂竜比人(#1)を中心としたBEEFMANと、新鋭のHIU ZEROCKETSの一騎打ちが予想される。主催者推薦によるKyushuSelectionは、彼らとのゲームで見せ場を作ることができるか。
対照的にPOOL CはNINJA AIRSとTOKYO LEDONIARSに、ワイルドカードトーナメントを制したチームが顔合わせる。恐らく一番の混戦だ。4人のコンビネーションが抜群のNINJA AIRSと、球際で激しさを見せるTOKYO LEDONIARS。これに割り込む最後の1枠を巡って、その争いがまた熾烈である。
ラストチャンスに懸ける4チームは注目のメンツがそろう。JAPAN TOUR 2020 Extreme Limited FINALで初の4強入りを果たしたALBOLADA。今季は公式戦でトーナメントを3度制覇した好調のCRAYON。そしてSHINAGAWA CCには3人制で公式戦デビューを迎える、軍司泰人をロスターに入れた。土浦日大高校時代には国体で優勝、ウインターカップで準優勝した経験を持つ、「八村世代」の一人だ。さらにSIMONにはNikola Pavlovicがジョインする。2017年にNovi Sadの一員とてFIBA 3×3 WORLD TOURで数々のタイトル獲得に貢献し、2018年にはYOKOHAMA CITY.EXEで3×3.EXE PREMIERをフルシーズン戦った。2019年にもプロサーキットを転戦している世界トップレベルがやってくる。
LIVE配信で凱歌を上げるチームを見逃すな
今大会の優勝予測は難しいが、ツアー第6戦のEast TOKYO ROUNDを制したHIU ZEROCKETSは楽しみなチームだ。発展途上ではあるが、ハードワークのできる4人が伸びしろを秘めている。GM兼テクニカルディレクターのJIROこと、池田二郎氏は「UNDERDOG」と自分たちを表現。「ずっとバスケをやってきたので分かるのですが、僕たちは周りから期待されていないと感じてます。だから正直、悔しかった。負けず嫌いな選手と勝ちに貪欲にやってきましたので、FINALに行けることは嬉しいです」と語っている。またNINJA AIRSも一発逆転を狙っている。大一番に向けて、「もうワンチャン!僕たちはワンチャンスに掛けています。サイズも経験値も低いですけど、爆発力ならどこにも負けない自信があります(柏尾)」と、ヤル気満々だ。
3×3新大会で最後に凱歌をあげるのはどこになるか?長年取り組む実力派から新鋭、地方の曲者まで。豊洲のNEWコートで繰り広げられるトーナメントを見逃すな。新型コロナウイルスの感染拡大防止のため無観客試合になるが、LIVE配信が決定している。『FLY MAGAZINE』のYouTubeアカウントを是非CHECKして欲しい。
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TEXT by Hiroyuki Ohashi
【LIVE配信】
日時:2020年10月24日(土)13:00~大会終了まで
チャンネル:『FLY MAGAZINE』公式YouTube LIVE配信ページ
備考:LIVE配信はワイルドカードトーナメントを除く本戦のみとなります