【FIBA WORLDCUP 2023】暁を待っていた(vsカーボベルデ戦)
ミックスゾーンで、西田優大は泣いていた。 「何て言うんすかね。試合に勝って、パリを決めて嬉しいっていう感情と……ほんとに激しい競争を勝ち抜いて、メンバーに残って、トムさんにガードとして必要とされてる中で、結果が残せなかっ
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ミックスゾーンで、西田優大は泣いていた。 「何て言うんすかね。試合に勝って、パリを決めて嬉しいっていう感情と……ほんとに激しい競争を勝ち抜いて、メンバーに残って、トムさんにガードとして必要とされてる中で、結果が残せなかっ
4分14秒。 日本がベネズエラからリードを奪った時間は、40分間のゲームのうちたった4分14秒しかなかったのだ。 ベネズエラはとても小気味いいバスケットをするチームだった。最長身が203センチというスモールラインナップな
チームは生き物で、試合はナマモノ。つくづくそう思わされた試合だった。 フィンランド戦で大爆発した比江島慎、富永啓生、河村勇輝はオーストラリアの攻守に阻まれ沈黙。比江島は1対1からの仕掛けをことごとくシャットアウトされ、富
まず最初に記しておかなければいけないのは、日本代表はまだ”何か”を成し遂げたわけではないということだ。 彼らが今大会最大の目標に掲げる「アジア最上位になってパリ五輪の出場権を獲得すること」はまだ果たされていない。8月28
及第点のプレーも悔しさが募った河村 河村勇輝の切れ長の瞳が、いつも以上につり上がっているように見えた。自身にとってのワールドカップ初陣を終え、22歳の青年は「画面で見て想像していたとおりのレベルの高さだった」と厳しい表情