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  • 2019.09.30

ジャパンゲームズを前にロケッツのマイク・ダントーニHCがチームの現状を明かす

Text/Hiroyuki Akiyama

驚異的な活躍を続けるハーデンについてダントーニHCが絶賛したこととは?

9月24日。ヒューストン・ロケッツのマイク・ダントーニHCが日本のメディアとの合同電話インタビューに応じた。

ロケッツは10月8日と10日にさいたまスーパーアリーナで行われるNBAジャパンゲームズでトロント・ラプターズと対戦するのだが、ダントーニHCにとって、日本に訪れるのは2006年以来だという。

「私としては2006年を最後に日本には行っていないんですが、本当にすばらしい街で、楽しみです」とダントーニHC。この年、日本で行われた「FIBAバスケットボール世界選手権」(現ワールドカップ)で、ダントーニHCはアメリカ代表のコーチングスタッフに名を連ねており、“コーチK”ことマイク・シャシェフスキーHC(元アメリカ代表HC/デューク大学HC)らと共にレブロン・ジェームズ(現ロサンゼルス・レイカーズ)やドウェイン・ウェイド(元マイアミ・ヒートほか)らをコーチしていた。

1992年以来のジャパンゲームズとなったロケッツは、ダントーニHCが指揮官に就任してからというもの、直近3シーズンでジェームズ・ハーデンを中心に毎年優勝争いに参戦しており、一昨季はリーグベストの65勝17敗、昨季はウェスタン・カンファレンス4位の53勝29敗と、リーグ上位の戦績を残してきた。

 中でもハーデンのここ3シーズンにおける活躍は驚異的と言っていい。ダントーニHC就任後、初となった2016-17シーズンにはポイントガードへ転向し、平均29.1得点にリーグベストの11.2アシスト、キャリアベストの8.1リバウンドをもぎ取る大活躍。一昨季は平均30.4得点をマークして得点王とシーズンMVPを獲得しており、昨季は平均36.1得点という歴史的なパフォーマンスでリーグを席巻。

「彼の特筆すべきところは、彼自身の『もっとうまくなりたい』という思い。現状の自分に満足することなく、それよりもさらにいい選手、うまい選手になるべく、努力を惜しまないことだと思っています」とダントーニHCは絶賛していた。

ハーデンとウェストブルックの共存は「問題になることではない」

 ロケッツは優勝を目指して豪華戦力でプレーオフに臨んでいるものの、2年連続で天敵ゴールデンステイト・ウォリアーズの前に敗れていた。

そこで今夏、チームはクリス・ポールとドラフト指名権を複数放出し、オクラホマシティ・サンダーからラッセル・ウェストブルックという爆発力が魅力のポイントガードを獲得。17年のMVP(ウェストブルック)と18年のMVP(ハーデン)を擁するチームとして、今季も覇権争いに挑むこととなる。

 ダントーニHCは「クリス・ポールを失ってしまったことは、私にとって非常に残念なことです」と惜しみつつ、ウェストブルックについて「彼はリーグ内で、ほかの選手たちにはないレベルの身体能力を持っています。チームとしてもっと速くプレーしたいという思いがあったので、彼が加わったことでそれが実現できるのではないかと思っています」と新チームに期待を寄せていた。

 ハーデンとウェストブルックはサンダーで3シーズンを共にプレーしてきたとはいえ、両選手とも“ボール独占型”として知られているだけに、「一緒のチームで問題なくプレーできるのか?」という声があるのは事実。

だが「お互いに話し合うことで解決することが必要だとは思いますが、(今回のデュオ再結成は)お互いに『一緒にプレーしたい』という思いが非常に強いので、そこまで問題になることではないと見ています」とダントーニHCは語っている。

キャンプを前に「今はどういうチームにしていこうかということに集中しています」

 約2週間後に迫ったジャパンゲームズの対戦相手ラプターズについて、ダントーニHCは「昨季は本当にすばらしいシーズンを送ったという印象を持っています。特にニック・ナースHCはすばらしい仕事をやってのけたと思います」と高評価。

そして「カワイ・レナード(現ロサンゼルス・クリッパーズ)が抜けてしまったというのはありますけど、それでも(ラプターズには)いい選手がそろっていますから、対戦することをとても楽しみにしています」と、今季のラプターズについても警戒していたことが印象的だった。

 相手チームとのマッチアップも気になるところだが、現在はトレーニングキャンプ前ということもあり、ダントーニHCは「今は相手チームというよりも、ロケッツをどういうチームにしていこうかということに集中しています。ジャパンゲームズでは自分たちのやるべきことをしっかりやって、東京を楽しみたいと思っています」と意気込みを口にしていた。

 ハーデンとウェストブルックを中心に、エリック・ゴードンやクリント・カペラ、PJ・タッカーら有能な選手たちを複数擁するロケッツ。1995年以来の優勝というゴールを掲げて今季に臨むロケッツを、プレシーズン期間にここ日本で見ることができるのは楽しみでしかない。

NBA Japan Games 2019 Presented by Rakuten