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  • 2020.09.29

『F1 Tournament』の第3戦、優勝チームは「ふがいない負け」からのカムバック

3×3の新大会『F1 Tournament』は関東開催にひと区切りとなる第3戦を迎えた。前日の第2戦から続く連戦。タイミングを同じくして行われていたJAPAN TOURから転戦してきたチームの姿もあった。FINALへの切符をかけた戦いの様子を振り返る。

CHIBA ROUNDの顔ぶれ
9月21日に東京大学検見川運動公園体育館で『F1 Tournament』の第3戦となるCHIBA ROUNDが開催された。今大会にはCrayonやTOKYO LEDONIARSなどが初登場。一方で試合が続くチームは対照的なメンバー構成となった。前日のTOKYO ROUNDからの出場となったMINAKAMI TOWNは新戦力の上之段賢人(#47)をはじめ、ロスターをすべて入れ替たフレッシュなチームで挑んだ。しかしALBORADAは9月19日に開幕した、3×3 JAPAN TOURのRound.1とRound.2に続く3連戦目となる大会に同じ顔ぶれで出場。今大会は当初9チームのエントリーであったが、第2戦でSolviento Kamakuraが優勝したことによって8チームとなり、前回に続いて4チームずつのリーグ戦を経て各POOLの1位同士が優勝を争った。


大人を相手に奮闘した高校生の姿も
まず予選の模様を振り返りたい。Pool AではTOKYO LEDONIARSが危なげなく3連勝で1位通過を決めた。昨シーズンも活躍した池田裕介(#45)が入ったことで、2日前のJAPAN TOURよりオフェンスの迫力が増し、チームもディフェンスがタフになった印象だった。他方、POOL BもCrayonが3戦負けなしで予選を突破。Ryan Tana(#1)のパワフルなアタックやSpencer Jennings(#23)の高精度な2ポイントシュートはもちろんのこと、チームとしてエナジー全開で圧倒した。ALBORADAとの一戦も相手が3連戦で疲労の色が濃い様子だったとは言え、序盤から主導権を握って、21-14と寄せつけなかった。

また優勝争いとは別に、印象に残ったことも触れておきたい。ALBORADA U18の出場だ。3戦全敗に終わったが、KANAGAWA ROUND(9/12)に続いて最後まで大人たちを相手にチャレンジを見せた。全員が高校生であり、チームに入って1年程度のキャリアしか持たない選手もいるというが、ゲームに出続けることは上達への近道。どうやったら目の前のディフェンスを抜けるか、パスを通せるか、奮闘した姿は印象的だった。また次の機会があれば、トライをし続けて欲しいところだ。

「ふがいない負け」からカムバックしての優勝
そしてTOKYO LEDONIARS とCrayonのRound FINALは中盤まで8-8と拮抗した展開で試合が進む。しかし残り5分を切ると、TOKYO LEDONIARSは池田がドライブやロングレンジのシュートで仕掛るなど攻撃をけん引。金賢(#35)はインサイドで体を張り、長谷川恵一(#1)や黒澤勇樹(#6)はディフェンスでハッスルなど、流れをどんどん引き寄せていく。最終スコアを21-11として優勝を決めた。

試合後、LEDONIARSの長谷川は「コロナ禍の活動自粛明けで週1回程度しか練習ができていない状況でした。前回、別の試合でふがいない負け方をしていたので、もう一度しっかりと自分たちの持ち味であるインサイドやリバウンドの強さ、ハードにディフェンスすることを見直しました。そうした結果が今日の結果につながったと思います」と振り返った。メンバーこそ違うが、JAPAN TOUR 2020 EXTREME Round.1では予選POOL敗退。そこから中1日でカムバックして、トーナメントを勝ち切ったわけだ。

彼らはB3リーグの埼玉ブロンコスに所属する宇野善昭がオーナーを務めるチームだ。昨季の3×3.EXE PREMIERでは初参戦ながら、プレーオフへ進出。今季はチーム名をSUPREMERSからLEDONIARSへ変えて活動をしている。今後に向けては、「(3人制は)東京オリンピックを控えていますが、そこで止まらず、チームとして3×3そのものを盛り上げられるように貢献していきたい(長谷川)」と意気込みを語ってくれた。来るFINALでの戦いぶりにも注目してみよう。


ツアーはいよいよ地方開催へ
これで『F1 Tournament』は関東開催にひと区切りをつけて、いよいよ地方開催へ向かう。第4戦(10/3)の地は京都。今月オープンしたばかりの屋内施設・BACKDOOR BASEで大会が開かれる。KYOTO BBのオーナーを務める紅谷裕司氏が中心となって建設したNEWコートで、熱戦を繰り広げてくれるだろう。そして第5戦(10/4)は徳島にあるUZUPARKへツアーが初上陸。会場名が表すように、鳴門の海の渦潮が近くにある屋外のロケーションで実施される予定だ。西日本エリアの有力チームたちが続々とエントリーしているだけに、ゲームへの期待感が増すばかりだ。

『F1 Tournament』の第3戦、優勝チームは「ふがいない負け方」からのカムバック

TEXT by Hiroyuki Ohashi

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