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  • 2024.05.01

『宇都宮 3×3戦記』2018年は新時代の序章に

2018年は3x3が新時代に突入する序章だった。前年6月に東京2020オリンピックでの正式種目化が決まり、選手たちの目の色も変わった。競技シーンもスケールアップし、より競争力の高い舞台へ。日本から新たな選手たちが世界に挑み始めたのも、7月28日、29日に3度目の開催を迎えた「FIBA 3×3 World Tour Utsunomiya Masters」がきっかけになった(所属、名称等は当時のまま)。

セルビアの新鋭・Limanが初のMastrs制覇
 3×3クラブ世界No.1を決めるツアー大会「FIBA 3×3 World Tour Masters」は、2018シーズンにスケールアップを遂げた。Mastersの大会数が8から10へ増え、予選会にあたるChallengerの大会数も14から22へ。賞金総額は、史上初の100万ドルに及んだ。FIBAの3×3統括責任者・Alex Sanchez氏は「(我々は)ATPツアーのテニスやビーチバレーのようなスポーツをベンチマークしている。3×3で稼いで、フィーチャーされていく選手が増えていくべきだし、そうすることでこの競技がより発展していくと思っている」と話していたほど。Utsunomiya Mastersについても 「世界のマスターズの中で最もいい大会の一つ。各国がこれをベンチマークして良くしていこうとしている」と賞賛をしていた。

 そんな宇都宮で、新王者も誕生した。2015、2016シーズンにクラブ世界一に輝いたNovi sad(ノビサド)と同じ、セルビア生まれのLiman(リマン)である。チームにとって初のMasters制覇だった。MVPには、Stefan Stojacic(ステファン・ストヤチッチ)が選出。2024シーズンより世界王者Ub(ウーブ)に加わった2ポイントシュートの名手が、29歳の頃だ。彼は東京オリンピックを目指してエンジニアの仕事を辞め、チームもストレングスコーチやスキルコーチを迎えてプロ集団へシフト。「Novi sadを倒して、ランキングで1位になる」と、意欲を燃やしていた。この3年後、「FIBA 3×3 World Tour Jeddah Final 2021」で世界王者になるが、そのはじまりは宇都宮だったと言っていいだろう。

Utsunomiyaが2年ぶり出場…YOSKが初の世界戦へ
 一方で、日本勢も2018年は節目の年だった。3×3.EXE PREMIERの男子カテゴリーへ20チームが新規参入し、リーグの規模が前シーズンから2倍の36チーム6カンファレンスに拡大。その交流戦となるCross Conference Cupを制したTRYHOOP OKAYAMA.EXEが、Okayamaとして3年連続で宇都宮にやってきた。ロスター4人のうち、比留木謙司、長谷川聖、デボーン・ワシントンは昨年を知る選手たち。それでも本戦の予選を1勝1敗で突破するも、準々決勝でセルビアのZemun(ゼムン)に敗戦。三度の正直とはならなかった。


 そして、開催国枠として2年ぶりに地元でのMastersに出場したUtsunomiyaも、予備予選で2連敗。本戦にさえ届かなかったが、いま振り返れば大きな一歩だった。同年春に5人制を引退して東京2020オリンピックを目指して3人制へ転向した齊藤洋介(YOSK)と、世界No.1プレーヤーDusan Bulut(ドゥサン・ブルト)の勧めもあってセルビアから来日した22歳のMarko Milaković(マルコ・ミラコビッチ)がUtsunomiyaとして初めてのMastersを経験。YOSKは「レフリーの笛も違いますし、各国で体格差もあるので、負けてしまって本当に悔しいのですけどかなりいい経験だった」とコメント。翌2019シーズンより、彼らの本格的な世界転戦が始まっていく。

 2019年の模様は<<こちら>>

【最終順位】2018 Utsunomiya Masters
(リンクは外部リンク/FIBA 3×3)

【UOQT2開催概要】
FIBA 3×3 Universality Olympic Qualifying Tournament 2(UOQT2)
 ・日時:2024年5月3日(金・祝)~5月5日(日)
 ・場所:ライトキューブ宇都宮(大ホール)、宮みらいライトヒル
 ・詳細:(リンクは外部リンク/FIBA 3×3)
 ・チケット、イベント情報等はこちら
  >>(リンクは外部リンク/大会公式)
 ・主な放送予定
  BS松竹東急(BS260ch・全国無料放送/当日の大会ハイライト)
   5/3(金)、4(土)23:30~24:30、5/5(日)23:00~24:00

『宇都宮 3x3戦記』2018年は新時代の序章に

TEXT by Hiroyuki Ohashi

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