• COLUMN
  • 2019.09.18

バスケ観戦の新たな試み

スペイン優勝で幕を閉じた「FIBAバスケットボールワールドカップ2019」。9月5日、「アメリカ vs 日本」という日本中が注目した一戦が行われたその夜、渋谷である試みが行われていた。その空間と空気感をDJ MIKOが振り返る。

以前はあまり耳にしなかったバスケットボールのパブリックビューイングイベント(PVイベント)。ですが近年、NBAのFINALやALL-STARを始め、頻繁に行われるようになってきました。B.LEAGUEのALL-STARでのPVイベントは、毎年革新的な演出が織り込まれた素晴らしい内容ですね。

NBAのPVイベントに関しては、NBAが日本でのより積極的な展開に乗り出す際に、我らがFLY Magazineクルーや、我々ストリートボールシーンの面々が協力させてもらえたのも、盛んになった一因だと思っています。こちらは機動力と現場力なら自信がありますので。

これまでストリートボールの現場を回してきた陣営で、来日NBA選手参加のPVイベントを作り上げる。嘘のようなホントの話が繰り返されています。

ただでさえ光栄な環境に、さらなる吉報が8月に届きました。スポーツ・チャンネル「DAZN」が運営する渋谷のカフェバー「DAZN CIRCLE」と、FLYがコラボレーションした企画”CAPTURE THE MOMENT”です。詳細は以下の記事をご覧下さい。

スペシャル企画 ”CAPTURE THE MOMENT”がスタート!

それはFIBAバスケットボールワールドカップ2019に向けたもので、アート展示だけではなく、店内にて実際の試合も放映。そして、あの歴史的な一戦「アメリカ vs 日本」のPVイベントが、9月5日に行われたのでした。

これまで私が経験したPVイベントは、試合の前後や合間にDJを行い、試合中は放送に乗っている会場音、現地の実況・解説が流れ、その上にMAMUSHIやゲストのトークが加わるかたちでした。それぞれが邪魔にならない、絶妙な配置、配分で行われていましたね。

ですので、今回もそのつもりで臨もうと準備していたら、当日プロデューサーからこう言われました。

“今回は新しいPVイベントにトライしてみたい”

放送の音は無視して(小さく聞こえる程度)、PV会場のMCとDJで一試合やり切りたいとのことだったのです。こんな記念すべき試合で無茶するな、正直そう思いました。でも終わった後には、だからこそやるべきだったんだなと心底納得していました。

試合開始の1時間も前から、会場にはこのイベントを聞きつけた人達が続々と集まってきていました。バスケファンや選手や関係者だけでなく、日本のバスケをよりCOOLな文化へ押し上げるために尽力している様々な分野の方々。“この人とこの人が一緒の空間にいるなんて”、何度もそう思いましたね。それくらい、あの日あの試合は特別だったのです。

迎え入れる会場側に用意されたのは、あらゆる位置に設置された観戦用のモニターやプロジェクター。整然と並び、迫力を放つ、澁谷忠臣氏のアートと北舘洋一郎氏の言葉。スポーツ観戦には必須の片手で持って“噛り付ける”フード。多種多様なドリンク。自由に動き回れるリラックスしたスペース。そしてMCとDJ。

そんな空間にいて、今回のイベントの副題を思い出しました。「PARTY & LIVE VIEWING」。
PARTYが先で、その後にLIVE VIEWINGだったのです。

バスケットボールは最高にエキサイティングなSPOTRS。それを観戦することは、広義の意味でPARTYである。
そう信じて、昔からずっと会場にDJブースを運び込んでいた私からすると、とても感慨深い空間でした。

普通のPVイベントなら、当然“バスケ>パーティー”ですが、あの夜は“バスケ<パーティー”。とても語弊がある言い方ですが、歴史的試合を肴に、みんなで食べて飲んでワイワイやったのでした。

それは、USA戦という勝敗を飛び越えたお祭りだったからこそ、普段ならわざわざPVイベントにまでは来ない距離感のバスケ好きも興味を持ち、DAZN CIRCLEの渋谷という立地、洗練された空間があったからこそ、多くの人が集まったのでした。“バスケ<パーティー”にトライするなら、まさにこのイベントが最良だったわけです。

また新たなバスケイベントのカタチを発見できた、意義深くて楽しい夜でしたね。

今回の成功を糧に、決勝「アルゼンチン vs スペイン」でもPVイベントを急遽開催。

急な告知でしたが、熱心なバスケファンはもちろん、前回でクセになったライトなバスケ好きの人達も連れだって来場。さらに、その日静岡で行われた3×3の大会で優勝、東京に舞い戻ってそのまま来てくれた「湘南サンズ」の選手達や、ハードな練習後に駆け付けてくれたストリートボールチーム「420」や「TOKYO BEAST」の姿も。

ごちゃ混ぜのその空間、世界一を決める試合を肴に繰り広げられたのは、やはり“バスケ<パーティー”なのでした。

バスケ観戦の新たなスタイル、多くの人に是非一度体験してもらいたいと思っています。

 

DAZN CIRCLE

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