ALLDAY 5ON5 BASKETBALL TOURNAMENT FALL 2020 QUALIFIER Report by MC MAMUSHI
ALLDAYの15周年記念大会にして史上初めて代々木公園以外での開催となった今大会!東京新豊洲のTOKYO SPORT PLAYGROUND SPORT x ART内のAIR RAID COURTを舞台に、10月31日と11月1日の2日間に渡って開催した予選トーナメントとなるQUALIFIERをレポートしよう!
10月末であり11月頭だというのに雲ひとつない晴天で、気温は24℃という最高のコンディションの中開催されたALLDAY FALL 2020 QUALIFIER!COVID-19感染予防対策ルールのために、各ブロックごとに入れ替え制での実施となったが、どのブロックも胸が高まるゲームが展開されていたよ!
まずはAブロック!FAKE streetが、現役大学生プレイヤーたちでSOMECITY SCHOOL WARSの覇者であるちかこーずを完全圧倒し、35-16と幸先の良いスタートを切ると、一方ではALLDAYチャンピオン経験もある平塚Connectionsが主力であるCHIHIRO、NAOKIがまさかのファールアウト。新スコアラーとして注目を集めている大原侑之も不発に終わり、実業団チームプレイヤーたちによるJUNKSに10-17で初戦敗退という結末に。平塚Connectionsを陥落させたJUNKSは、続く2回戦でもFAKE street相手に延長戦の末22-20で競り勝ち、初出場にして予選決勝の舞台まで登り詰める。
そして、このブロックのシードチームとして登場のTeam Y。本来はTeam Yokosukaとしてエントリーするも、COVID-19感染拡大の影響で横須賀米軍基地に従事するメンバーは基地の規制により今回は参戦できないとのことに。チーム名もメンバーも改めて編成した今大会であったが、チームのエースとして登場のWorth Smithが攻守に渡ってその存在感を発揮し、最終的には18-17でJUNKSを退け、また今大会でもFINAL TOURNAMENT出場権を獲得!
このWorth Smith、現在は27歳で学生時代にはNCAAのDivision1のプレイ経験を持つハイスペックなボーラー。NBAのスーパースター、あのラッセル・ウェストブルックが来日し、代々木公園ナイキバスケットボールコートで開催された ”RUSSELL WESTBROOK 2018 WHY NOT TOUR” ではALLDAY ALLSTARSの一員としてプレイし、現役Bリーガー相手にインサイドで大暴れしていたシーンを覚えているファンたちも多いだろう。Aブロック代表としてFINAL TOURNAMENTに出場するTeam Y、エースWorth Smithや長年チームを支えているDAIKIなどの奮闘に期待ができる!しかし、ALLDAYを制すにはさらなる強力なロスターを構築する必要もあるように感じた予選でもあった。
続くBブロックでは、沖縄から参戦のtidyup Okinawaが中国出身ボーラーたちによるLOVELIFEに競り勝ち、また吉本芸人たちを中心としたTAMATSUKI FIVEはゲームを大いに楽しむもUCMCが順当に勝ち上がった1回戦を経て、2回戦ではSunday Crew、F’SQUADが危なげなくそれぞれを制し、予選決勝はSunday CrewとF’SQUADの対戦に!
Sunday Crewにはコーチ役としてALLDAYのLEGENDたちであるOKIDOKIやRUSSELLが指揮を執り、エースKyleを中心に非常に高いエナジーで序盤からリードをキープ。一方のF’SQUADはK-TAやTKC、UGにAGEといったベテランたちに新メンバーたちが合流した新生チームとして挑むも、Sunday Crewに終始圧倒されたままタイムアップ。22-11のダブルスコアで、チームケミストリーが抜群に良かったSunday CrewがBブロック代表としてFINAL TOURNAMENTへ出場決定!
チーム創設からのオリジナルメンバーであり、ALLDAY MVPを獲得したキャリアを持つMASA a.k.a. Speady-Gも今大会のSunday Crewに久々の合流。ALLDAYの看板チームのひとつとして知られるSunday Crew、その経験値とエナジーは侮ることができない!
Cブロックは、TOKYO BEASTとVELTEX NEXTの一騎打ち!1回戦、2回戦で圧倒的な点差で勝ち上がってきた両チームの予選決勝は、QUALIFIER DAY1のベストゲームと言ってもいいだろう。聞けば、Bリーグ入りを目指しチームを結成したというVELTEX NEXTのロスターは、大学関東一部のメンバーたちを中心にレベルの高いボーラーたちで攻守共に隙が少ない。
一方のTOKYO BEASTはSOGENやKIKUといったチームの絶対的エースを欠くも、T-SmoothやUMEといったマルチなビッグマンに、新メンバーのシューターも高い精度の3Pを発揮し期待できる仕上がりであった。この予選決勝では、序盤はVELTEX NEXTがリードを奪うも、徐々にTOKYO BEASTがその点差を縮め、いよいよ捕まえるかといった終盤で決定的なフリースローを6本中5本失敗し、あと一歩で追いつくことができず。ファンダメンタルが安定し、抜群のチーム力を発揮していたVELTEX NEXTが初出場にしてFINAL TOURNAMENTへの出場権を獲得した!
QUALIFIER DAY2となり、Eブロック予選から再開。前回のALLDAYのファイナリストチームであるCrayonは、エースシューターSpencer Jenningsに、かつてUNDERDOGの一員としてALLDAYを何度も制してきた211cmのMatthew Kyleが合流!また、Crayonのオリジナルメンバーでもあり、今や東京カルチャーのエキスパートして活躍中のLonoも久々の参戦!ただ、もうひとりのエースであるRyan Tanaや、3×3の現場でCrayonの一員として加入したKyle Richardsonはこの日は現れず。Crayonにとっての初戦では、1回戦でC★M★F★Lを競り倒してきたK-SEKECTにオーバータイムまで粘られるも、なんとか軌道修正させ21-16で予選決勝へ。
一方では、シュートに苦しんだ明星大学バスケットボール部メンバーによる横浜リトルを20-13で一蹴したわくわく動物園が、高い個人能力と運動量で2回戦では420を苦しめる。このゲームは結末が衝撃的だった!残り3秒、同点のシチュエーションでフリースローを得たわくわく動物園であったが、これが外れ、ボールを受けたのは420のKENTO。誰もが延長戦かと思う中、バックコートのフリースローライン付近から放ったライナー気味なシュートがまさかリングに吸い込まれブザービーター決着!現役大学生たちであるわくわく動物園以上のテンションで勝利を喜びはしゃぐ420の面々(笑)。
そのテンションのまま予選決勝ではCrayonに挑むも、リードは終始Crayon。プレイするのは2~3年ぶりだったというMatthew Kyleにファールゲームを仕掛けるも、このフリースローをほぼ全て決められ、4点ビハインドで残り時間僅かなところで今度は420の番長がバックコートから放ったロングショットがブザービーターで決まるも一歩及ばず。23-22でCrayonが今大会でもFINAL TOURNAMENTに登場だ!FINAL TOURNAMENTではRyan TanaやKyle Richardsonが登場するかどうかで王者獲得への結果は大きく影響するだろう。
Fブロックでは、前評判の高かったS.H.U SENDAIに注目が集まった。しかしながら1回戦では現役大学生たちだというおみスタ相手に苦戦を強いられ、これを14-12でなんとか退けると、続く2回戦ではSIMON相手に14-10で競り勝ちエナジーを高めながら予選決勝へ。
一方では、ALLDAY史上最多の優勝経験を誇るUNDERDOGが危なげなく勝ち進み、S.H.U SENDAIとUNDERDOGという好ゲームが実現!しかし、S.H.U SENDAIはハッスルするあまりレフェリーに制される場面が増え、本来持っている抜群のスキルを存分に発揮したとは言いづらい時間が過ぎる。
UNDERDOGはというと、絶対的エースDAISUKEに、新潟から加入したDAIZEN、まとめ役として上手くチームをコントロールしたNAOYA、そしてインサイドの要としてTATSUROやTAKAKUが猛威を振るい、結果19-10という点差でS.H.U SENDAIを圧倒!「ALLDAYに強いUNDERODOG!」と関係者が漏らすほど、見事なゲーム運びでまた今大会もFINAL TOURNAMENTに登場する。ここまで安定的に粘り強く実施してきたというチーム練習と、入念に検討されたロスター編成はお見事!
続くGブロックではシードチームであった横濱Team-Sがまさかの初戦敗退となり、そのTeam-Sを下したNo name ballerZが予選決勝へ。No name ballerZは長年ALLDAYにチャレンジし続けているが、昨今ではハイレベルな3×3ゲームやコミュニティリーグなどで活躍を見せるボーラーたちを輩出しており、今大会でも鼻息荒げに挑んでいる様子が伝わってきた。
予選決勝では久々のALLDAY参戦となった千葉柏のLEGEND勉族と対戦!この勉族、リーダーであり絶対的司令塔であるぬま、3×3シーンでは1on1で止めることができないとも言われるエースYASUO、そしてインサイドにはベテランでありながらも圧倒的なフィジカルとまだまだ衰えを見せない身体能力を持つダークロが見事に機能!No name ballerZはエースガードの黒澤勇樹がファールアウトするなどもあり、21-20でこのゲームは勉族に軍配が上がった!
そして、予選ブロックの最後となったHブロック!高いレベルでプレイできるBRMに、今回は3×3シーンの日本代表候補選手でありTOKYO DIMEの中心メンバーだである小松昌弘が参加。初戦を31-13の大差で勝ち進む。
一方で、ballaholicが誇るスターボーラーのひとりであるKKによる44STREETが徹底的なプレッシャーDFでなんと12分間のゲームで45-4という衝撃的な得点力を発揮!ロスターを見ればSOMECITY TOKYOでもその高いブロックとリバウンドで早くも頭角を表しているWATARUに、名古屋からTORU、岩手からSEN、そして期待のスーパーPGであるRyoと粒揃い。BRM相手にも見事に足の動いているDF、ボールを持てば誰もがアタックできる機動力で19-10と圧勝。危なげなく予選決勝に駒を進めた。
そして、静岡から参戦のKUSANAGIが中心人物のmarcoを筆頭に1回戦を余裕勝ちし、前回のALLDAYで最もエネルギッシュであったYoyogi Park ballersに挑むも惜敗。Yoyogi Park ballersは昼間は代々木公園で、調整のつもりが結果延々とピックアップゲームをプレイしてきたと言うものの、さすがのエナジーで実力のあったKUSANAGIを退けた。
迎えたHブロックの予選決勝、44STREETとYoyogi Park ballersの一戦。ほぼ同年代であろう対戦は、Yoyogi Park ballersがコートの内外からゲキを飛ばし自らを鼓舞しながらハッスルするも、どこからでも点を獲れる布陣であった44STREETが頭一個抜けた攻防を発揮し、最終的には35-19で初めてのALLDAY FINAL TOURNAMENTへの出場権を獲得することとなった!
上記の通り、激戦を制してきた7チームに、これまで3大会連覇中のBLACKTOPを加えたALLDAY FALL 2020 FINAL TOURNAMENTの来たる11月21日(土)にQUALIFIERと同じくTOKYO SPORT PLAYGROUND SPORT x ART内のAIR RAID COURTにて開催される!
完成度の高かったチーム、なんとか競り勝ったチームとあったが、QUALIFIERを終えて2週間ある中でコンディションとロスターをどう調整してくるか!捨てゲームなし!どの対戦も期待できるFINAL TOURNAMENTにも注目して欲しい!