「頼れるのは自分だけ」THE ONE TOKYO開幕。若き選手たちが東京から世界へ挑む
「世界最強の1on1 プレーヤー」を決めるJordan Brand 主催のグローバルトーナメント『THE ONE』の東京予選となる『THE ONE TOKYO』が7⽉15 ⽇、東京タワー内のSTAR RISE TOWER TOKYO で開催された。
全国から集まった男⼥各8 名、計16 名のプレーヤーが、東京代表として上海で開催されるグローバルファイナルへの切符を懸けて激突。全国屈指の強豪校に加え、海外クラブやストリートシーンで経験を積む選⼿も参戦し、次世代を担うライジングスターが⼀堂に会した。
THE ONEのルールは、23点先取または8分終了時点でリードした選手が勝利。2・3点制、ショットクロックは9秒。試合はランニングクロックで進み、最後の1分だけ時計が止まる。
一見シンプルだが、5on5とはまったく異なる競技だ。
交代も、味方のヘルプもない。頼れるのは、自分だけ。



バスケットボールとストリートカルチャーが交差する空間
会場全体はTHE ONEを象徴する赤と黒で統一され、照明、音楽、演出まで世界大会と同じ世界観を表現。DJが鳴らすビートに合わせ、MCが会場を煽り、一つのクロスオーバー、一つのブロック、一つのブザービーターに歓声が沸き起こる。


さらに会場には、原宿のバスケットボールコミュニティを代表するショップ「coast2Coast」がポップアップとして登場。動画クリエイターのクリスが「⾝内で作っている⼤会みたい」と語るほど、新岡潤、ニコラス武らC2Cと縁の深いメンバーがMCを務め、競技だけではない”コミュニティ”の⼒そのものがイベントを形づくっていた。
THE ONEは単なる1on1トーナメントではない。競技とストリート、ブランドとコミュニティが交差する、新しいバスケットボールカルチャーのショーケースでもあった。

「全部、自分の責任」
大会後、優勝した二人に共通していた言葉が印象的だった。
男子優勝の佐藤久遠(東山高校2年)は、1on1の魅力をこう表現する。
「1on1は全部自己責任。誰かのせいにもできません。」
女子優勝の太田莉央(桜花学園高校3年)も同じ考えを口にした。
「5on5なら仲間と助け合えますが、1on1は全部自分で守って、自分で点を取らないといけない。」
チームスポーツでありながら、自分一人で勝負する。THE ONEという大会名が、その競技の本質を表していた。

男子決勝、兄に続く”佐藤家”の戴冠
男⼦決勝は、昨年のTHE ONE TOKYO ファイナリスト・佐藤凪を兄に持つ佐藤久遠(東⼭⾼校2年)と、名古屋予選を勝ち上がった佐藤凰臥(スペインでのバスケットボール経験)の対戦。
互いに⼀歩も譲らない展開の中、最後は久遠が劇的なブザービーターを沈め、兄に続くTHE ONE TOKYO ファイナリストとなった。

試合後、「一番印象に残った試合」を聞かれると、久遠は迷わず決勝を挙げた。
「2点ビハインドになった時は内心焦りました。でも最後まで諦めませんでした。」
優勝の理由についても、「勝ちたいという気持ちです。」とシンプルに言い切る。

女子決勝はディフェンスが勝敗を分ける
⼥⼦決勝は、速⽔純⾥(京都精華学園⾼3 年)と太⽥莉央(桜花学園⾼校3 年)が対戦。速⽔のアグレッシブなオフェンスに対し、太⽥は粘り強いディフェンスで応戦。最後まで⾷い下がる速⽔を振り切り、優勝を果たした。

太田は大会を振り返り、
「2試合目(準決勝田中鈴音との対戦)は連続で決められてしまって焦りました。」
と苦しい時間帯があったことを明かしながらも、
「勝ちたいという気持ちが一番大きかったです。」と振り返った。

次は上海、世界との1on1へ
東京を制した⼆⼈は、東京代表として上海で開催されるTHE ONE グローバルファイナルへ挑む。
久遠は、「世界はもっとタフに来ると思います。その相手にも真正面から向き合いたい。」
太田は、「苦しい時間帯も多いと思いますが、まずは気持ちだけは負けないように頑張ります。」
と、それぞれ世界への決意を語った。
競技レベルはもちろん、演出、⾳楽、ファッション、コミュニティまで含めてバスケットボールを表現するTHE ONE。東京予選は、勝敗だけではなく、次世代のバスケットボールカルチャーがどこへ向かおうとしているのかを⽰す⼀⽇となった。

- 「頼れるのは自分だけ」THE ONE TOKYO開幕。若き選手たちが東京から世界へ挑む
-
TEXT by Rintaro Akimoto
PHOTO by Michy



























