次世代のクリエイターを探せ!ADIDAS NATIONS TOKYO Project
アディダスが次世代のクリエイターを育成すべくグローバルで展開してきたバスケットボールキャンプ、「ADIDAS NATIONS」。全米トップクラスの選手たちと世界各国の将来有望なU19世代が招待される狭き門で、NBAのコーチやトップ選手が指導する最もアスレティックなトレーニングキャンプとして全世界で知られている。2018年、日本から世界へと羽ばたく若き才能を発掘すべく、その誇りあるNATIONSを銘うった東京プロジェクト、「ADIDAS NATIONS TOKYO」が始動した。去る2月11日「FUTURE BOUND CLASSIC powered by adidas」などのセレクションを経て選ばれた、5名の第1期選手たち。彼らが世界への挑戦の第一歩として挑んだ、濃密な2日間を追った。
「ADIDAS NATIONS TOKYO」プロジェクトに多大なサポートを表明したのがアディダスとオフィシャルパートナー契約を結ぶアルバルク東京。世界へ向けてスキルアップを目指す候補選手たちのために、アルバルク東京バスケットボールスクールを統括する渡邉拓馬コーチと塩野竜太コーチが、彼らだけのために特別なメニューのワークアウトを実施。練習前には自身も渡米後にプロチーム(カナダとフィリピン)との契約を勝ち取った経験がある安藤誓哉選手から「(海外では)どこで誰が見ているか分からないから、常にそういうことを意識した方がいい」とアドバイスを受けた候補選手たちは、2時間みっちりと汗をながした。
「元日本代表の方(渡邉拓馬コーチ)から指導を受けることはすごく貴重なこと。体幹の使い方など細かいところまで教えてもらったので、今日学んだことを持ち帰って自主練したい」と言う寺澤と同様に他のメンバーも向上心に満ちた引き締まった表情でコートを後にした。
翌日、5人の姿はアリーナ立川立飛にあった。ファン投票により選ばれた「ALVARK TOKYO 3RD JERSEY」を着用する特別なホームゲーム「NATIONS presents ADIDAS SPECIAL DAYS」にて第1期メンバーをアルバルクファンにお披露目。さらに彼らはハーフタイムで実施された「FULL COURT 21™」に出場する機会を得た。自分以外全員敵であるオリジナルなバスケットボールゲームにおいて、彼らはアグレッシブに各々のスキルを見せつけ、会場は沸きに沸いたのだった。豪快なダンクを叩き込んだキング開は「こんな大きな会場でバスケをする今までにないよい機会を与えてもらった」と2500人を超える観客の前でプレーできたことに喜びを噛み締めた。
この魅力溢れる選手たちは今後、アディダスが展開する海外プログラムへの参加権獲得に挑んでいくことになる。母国を超え、自分の可能性を広げることができるのか。注目していきたい。
U19世代にアドバイス!
渡邉拓馬(アルバルク東京GM補佐 兼 アカデミーコーチ)
「もし自分が同世代であればチャレンジしたかった。自分のやりたいように、どんなチームでも、どの場面であっても実力を出し切ってほしいです。そのために大事なのは人間性です。コートの上では堂々としいてもいいけど、離れたら一人の人間として周りにしっかり敬意を払う思いやりを持ってもらいたい。それが高いレベルでプレーを続けることに必ず繋がっていくはずです」
塩野竜太(アルバルク東京アカデミーマネージャー 兼 U15ヘッドコーチ)
「これから一流のレベルに上がっていく前段階という位置づけなので、先に繋がる経験を積むことが大事だと思います。できるだけ時間感覚に敏感になること。パス一つにしてもできるだけ短い時間でやること。0.1秒を削る意識が体格差で劣る海外勢と戦える可能性に繋がります。若い世代からそういう感覚を持った高い意識でプレーしてもらいたい」
「ADIDAS NATIONS TOKYO」 第1期メンバー
東京プロジェクトへの意気込みは?
キング開(SF 185cm/アレセイア湘南高校→専修大学)
「将来海外でバスケをしたいと思っているので、第1ステップとして自分がコートの上でどれだけアピールできるか? それができないとコーチも目をつけてくれないので、いい意味でわがままにプレーできればと思います」
寺澤大夢(PF 190cm/東海大学付属諏訪高校→専修大学)
「とにかくモチベーションが上がっています。どこに行っても120%力を出せるように、自分の課題を克服したい。ハンドリングとドライブが苦手なので、そこを磨いて何か一つでも得られるようにしたいです」
菅谷勘太(SF 184cm/専修大学附属高校→白鴎大学)
「1on1が好きなんで、ハーデンのような独特なリズムで、自分の得意なドライブを武器に世界と1on1で勝負したいなって思っています。いろんな刺激を受けてもっと上手くなりたいです」
大橋大空(PG 165cm/洛南高校→アメリカ・プレップスクール)
「サラソタのプレップスクールへ留学するのですが、絶対僕より大きい人しかいないと思うんですよね。だから世界でも日本人のこんなちっちゃいやつができるぞって、身長なんかじゃないぞって、知らしめたいなっていうのがあります」
富永啓生(SG 187cm/桜丘高校)
「練習で100 本インを繰り返してきたシュートだけは誰にも負けない気持ちを持って、自分の得意な3Pシュートを決めたい。ドライブも体負けしないようにアタックしていけるような選手なりたいです」
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