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  • 2021.04.16

ジョン・ドナホーによるナイキ インパクトレポート

1964年、ナイキの歴史は1人のランナーと彼のコーチの握手から始まりました。会社の成長とともに、世界のなかで果たせるナイキの役割や、ナイキが世界に与えようとするインパクトも大きくなりました。今、明るい未来を作るために役に立ってきた私たちの長い歴史に誇りを感じています。

ナイキは、希望や刺激を提供するブランドです。私たちは、スポーツが人間の良さを、そして人々が世界の素晴らしさを引き出す力を持つと考えています。つまり私たちが行うことの全ては、スポーツそして世界の中で人間の可能性を新しく見つめ直すという大きな目的に基づいています。

2020年度はナイキのチームにとって、チーム全員と私たちが掲げるパーパス(存在意義・目的)の重要さを確認させられた1年でした。私たちが生み出す意見や行動が社会に対して変化をもたらすこともありました。社会の中で対策が急がれる課題を前にして、ナイキは人々を導くことができる機会を有することを認識しています。

「私たちは、スポーツが人間の良さを、そして人々が世界の素晴らしさを引き出す力を持つと考えています」

ナイキのインパクトレポート2020には、私たちが本当の意味での岐路に立っていることが示されています。

まず、過去1年でナイキの規模感と影響力を活用し、サステナビリティに掲げる目標を高めています。サプライヤー気象行動プログラムを立ち上げ、素材とプロダクトの生産工場での二酸化炭素排出削減を推進しました。結果、サプライチェーン全体で実質的な進歩が見られています。

• 米国とカナダの自社所有及び運営する施設では、100%再生可能エネルギーを使用しています。
• 素材の染色及び仕上げのサプライヤーでは、淡水の利用を30%削減し、FY20のターゲットを大きく超えて達成しています。
• シューズの1次サプライヤーは、生産過程の廃棄物の99.9%の埋め立てを回避しています。

また私たちは、世界中のコミュニティーで持続的な変化を生み出すソリューションにも投資しています。米国のオリンピック&パラリンピック委員会などパートナーとの協力関係を生かし、ボランティアのユースコーチ向けにCoaching Girlsというトレーニングモジュールを作成し、スポーツを楽しく、女の子にとってインクルーシブな文化の構築を支援しました。

さらに、私たちが世界中で展開しているこどもたちが遊びやスポーツで体を動かすことに取り組む「Made to Play」では、社内のチームメートにも参加してもらっています。29カ国の6,700名を超える店舗従業員が、ボランティアとして2020年度には合計6万時間以上活躍し、子供たちが活動的に過ごすことを促しました。

同時に、社会の中で根深い人種差別がはびこる中、私たちはナイキの中心的価値観の1つ“equality (平等)”を強く訴えていきます。黒人アスリート、黒人カルチャーの強力な貢献がなければ、私たちのブランドは今の姿になることはあり得ませんでした。また人間の可能性を信じる私たちの思いから、平等を実現する中でも最も根強い障壁を打ち破ることに率先して取り組もうとしています。そのためナイキ、コンバース、ジョーダン ブランド及びマイケル・ジョーダン氏で合わせて1億4000万ドルの拠出を含む、人種間の平等を進めるために注力する団体へのサポートを行うなど、意味のある行動を行なっています。

加えて私たちは、全ての意見を歓迎し、聞くことができる多様かつインクルーシブなチームやカルチャーをつくることにも注力しています。このカルチャーをつくることはつまり、私たちが讃えるアスリート、私たちのプロダクトを愛用してくれる人々、私たちの属するコミュニティーが多様性に富んでいることを意味します。

少数派の存在を高める面においても、女性は世界の人員全体で49.5%、米国のVPリーダーシップチームの中での少数民族・人種の割合が29%に増えています。

「私たちはまた、全ての意見を歓迎し、聞き取ることができる多様かつインクルーシブなチームやカルチャーをつくることにも注力しています」

これまでの成功を誇りに思いつつも、長期的な取り組みであることを認識しています。これからも主要な運営分野においての二酸化炭素排出削減に取り組み、プロダクトに関わる二酸化炭素排出を抑え、チーム全体で多様化とインクルーシブを高め、子供たちの遊びやスポーツとの接点を増やして行くために努めていきます。私たちはこれからも常に改善するための努力を続けていきます。

ここまでの進歩は、設定した5年間の目標に対する成果として測られています。2020年度という目標期限に至り、これから新しい5年先への道のりを示すため、Purpose 2025 Targetsとして世界的なインパクトを生み出す目標を設定しました。これまでのターゲットに至る道のりが終わり、また新しい取り組みが始まります。Purpose 2025 Targetは、単なる目標ではなく、ゴール、戦略と説明責任を明確にした行動指針です。また私たちは、責任あるリーダーシップとはどうあるべきかについても再定義しています。今回初めて、役員報酬を多様性と包摂性、地球保護と、倫理的な生産手段の改善に紐づけました。

今までも、そしてこれからもずっと、私たちのゴールは、ナイキに関わる人々とナイキのパーパスが連動し、良い方向に向かうことです。ナイキは常に上を目指し続けます。より良い未来の実現に向かうため、パーパスが、私たちを導き、そして私たちの価値観が背中を後押ししてくれるはずです。

ナイキの社長兼CEOジョン・ドナホーが、ナイキ インパクトレポート2020を発表すると同時に2025年に向けてのパーパスターゲットを定め、人々がより活動的かつ平等になる未来をつくるためにナイキが果たせるべく役割とビジョンを強調しています。

NIKE

https://www.nike.com/jp

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