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  • 2021.09.08

TOKYO STREETBALL SUMMER LEAGUE #1 Report & #2 Preview

お相手はMC MAMUSHIだ。引き続く未曾有の事態で鬱憤が溜まる日々を過ごしてるだろうみんなに、少しでも明るい話題を提供すべく、ここから1ヶ月ほど継続的にFLYに寄稿させてもらうこととなった。話題の中心は、突如発表となった日本初開催の5on5ストリートボールのリーグ戦、その名も “TOKYO STREETBALL SUMMER LEAGUE” だ。今回は、この“TOKYO STREETBALL SUMMER LEAGUE” の概要、そして去る9月5日(日)に開催した開幕戦の模様、そして9月12日(日)に控える第2戦のプレビューを公開しよう。

まずは、“TOKYO STREETBALL SUMMER LEAGUE” についてから紹介していこう。みんなからしたら、唐突に発表されて「いきなり始まったな!」と感じていることだろう。もちろん随分前から水面下では準備が始まっていたものの、昨今の社会情勢の影響で開催予定スケジュールも二転三転し、発表できるタイミングも画策が続いていたことを今告白しよう。まとまったスケジュールの確保と同時に、参戦チームへのオファーも進め、時間をかけてじっくり検討してもらった結果、今回のリーグ戦には計10チームの参戦を確定することができた。先に発表されている参戦10チームは、下記の条件をクリアしているという認識でオファーさせてもらっている。それは、これまでのALLDAYやSOMECITY、また3x3といったゲームで結果を残していて相当の実力を持ち合わせていること、そして1ヶ月に渡って開催されるゲームに安定的にロスターを用意できる潤沢なチーム力を有していること。こちらからオファーを出しながらも調整が合わず辞退となったチームもあったし、本来は招待チーム枠だけでなくオープンなワイルドカードトーナメントの開催も視野に入っていたのだけど、スケジュール変更の影響でこちらは見送りとなったのは少し残念だったが。今年はこの参戦10チームを、まずは5チームずつの2つのブロックに分けて予選リーグとして総当たり戦を実施。予選リーグ終了時に各ブロックの上位2チームが決勝トーナメントに駒を進め、この上位4チームトーナメントで今年のチャンピオンを決定する。ゲームルールは、ALLDAYの決勝トーナメントのルール同様10分前後半で行う。参戦チームは、毎ゲームごとにロスターを登録し参戦するわけだが、レギュラーのメンバーたちはもちろんのこと、ファミリーやコミュニティからのゲスト参戦ボーラーの登場にも期待できる。

会場は昨年オープンした東京豊洲のTOKYO SPORT PLAYGROUNDのAIR RAID COURT。参戦チームにはNIKE JAPANからオリジナルユニフォームが提供され、映像チームはSpaceBall Magが担当し、そしてリーグのオフィシャル情報は全てこのFLYに集約される。ここまでが今回開催される “TOKYO STREETBALL SUMMER LEAGUE” の概要だ。続いては、9月5日(日)に開催した開幕戦の模様を振り返ってみよう。

開幕戦は本来9月4日(土)という予定だったのだけど今度は悪天候に阻まれ、翌日5日(日)に実施ゲーム数を増やすことで日程をスライドすることに。この日をなんとしてでも晴らすために、業界きっての晴れ男であるSAMURAI BALLERSのU-LAW氏をわざわざ福岡から招集、これが本当に晴れるもんだからすごいんだよな(笑)。U-LAW選手、力寄せてくれてありがとう!

BLOCK AではダブルヘッダーだったS.H.U SENDAIが2戦とも大きくリードを奪い2連勝。UNDERDOGもダブルスコア以上の差をつけて危なげなく1勝ゲット。一方、SUNDAY CREWは1敗、TOKYO BEASTは2連敗。BLOCK Bでも、ダブルヘッダーのCRAYONがゲーム終了直前までもつれる接戦をものにして2連勝。そしてF’SQUADも、怒涛の追い上げを見せたYOYOGI PARK BALLERSとの一戦を勝ちきり1勝ゲット。420は1敗、YOYOGI PARK BALLERSは2戦戦って共に1ゴール差という惜敗で2連敗スタートとなった。

開幕戦で垣間見た各チームの状況についても共有しておこう。2連勝スタートを飾ったS.H.U SENDAIとCRAYON。S.H.U SENDAIはいわずもがな仙台シーンを代表するチームで、今回参戦10チームの中でも最も遠方からの参戦チームだ。チームの中心人物である#1 TAKA、そして実弟の#3 Yukke、さらには#2 SSMや#5 OTEといったチームのレギュラーメンバーに加え、今回は東京から#4 山ノ内ジャンが加入。いい意味でうるさいS.H.U SENDAIに、さらにやかましいジャンが加入したことでハイエナジーが生まれ、この日は余裕の2連勝となった。特に#3 Yukkeは、初戦のSUNDAY CREW戦で6本の3Pを含む21得点をあげ、この日の全てのゲームの中で1番のハイスコアを獲得!2ゲームプレイして、#3 Yukkeが32得点、次いで#2 SSMと#4 山ノ内ジャンが11得点をあげている。

CRAYONは、2大エースの#3 Spencerと#7 Ryanを中心に、インサイドには210cmの #10 Matt、駒沢でのピックアップゲームの最強戦士#8 Amritがインサイドに鎮座し、長年チームを支える#5 Toniや #2 GB、#1 Yoshや #9 Lonoなどが脇を固め、さらにかつてCRAYONのエースガードとしてALLDAYで大暴れし、現在はNYCに在住の天才#4 Tobiが凱旋参戦!YOYOGI PARK BALLERS戦では1ゴール差の接戦をものにし、続く420戦も2ゴール差で逃げ切っての2連勝。420戦でチームのエース、#3 Spencerが鼻を負傷するアクシデントが発生するも、このゲームでは#10 Mattが19得点、#4 Tobiも合流早々に大事なゲームで9得点をあげる活躍を見せた。#3 Spencerからは治療後に「心配無用だ。オレはタフガイ、次のゲームからまた出場するよ!」と力強いメッセージが届いた。CRAYONも2ゲームプレイして#10 Mattが28得点、#3 Spencerは1ゲームだけで14得点をあげている。

1ゲームプレイして1勝獲得はUNDERDOGとF’SQUAD。ALLDAY史上、最多の優勝回数を誇るUNDERDOGは今現在SOMECITY TOKYOのロスターに名を連ねる面々に加え、インサイドには #10 TAKAKUを招集。TOKYO BEAST戦では、今のUNDERDOGの絶対的エースでありリーダーの#8 DAISUKEが2本の3Pを含む12得点、そして3本の3Pで9得点をあげた #3 NAOYA、さらにDAISUKEの実弟である#2 YUSUKE、新メンバーの18歳 #1 JUON、ハードワーカーのバイブスマン #7 TAISHIらも存在感を発揮し、ほぼ全員出場で危なげなく1勝勝ち取り幸先のいいスタートを切った。

F’SQUADも、SOMECITY TOKYOに参戦中のメンバーを中心に10人のフルロスターで登場。説明不要のBONAFIRE #7 K-TAを中心に、長年チームを支えるベテランに#2 UGと#9 AGE、SOMECITYでも大暴れの新たなスコアラーである #10 IMORIと#5 TOMO、そしてチームの新陳代謝を担う若手メンバーたちで構成。YOYOGI PARK BALLERSとの一戦では、#7 K-TAが9得点、#2 UGが8得点をあげた。

1ゲームプレイして1敗となったSUNDAY CREWと420。SUNDAY CREWはこの日の開幕戦をロスター5人で登場。#5 Kyle、#4 Macfarlane、#9 Lee、#6 GONDAと、現在のSUNDAY CREWの中心ボーラーに、身体能力の高い#8 Ryomaで臨むも、S.H.U SENDAI相手に23-32と大きく差をつけられての敗戦となった。残る予選リーグの3ゲームで、ファミリーやコミュニティからさらなる補強ロスターに期待しよう。

420はこの日8人のロスターで登場し、ゲームは惜しくもCRAYON相手に30-35と惜敗するも今後期待できる活躍だったと思う。#10 S-TAROがインサイドもアウトサイドも有効に攻めて9得点、次いで5on5プロキャリアもある#3 KATSUOと新メンバーでなかなかのハイジャンプを持っている#5 MAKOTOが7得点ずつと続く。敗戦したものの悲観的な内容ではなかった。

そして2ゲームプレイして、まさかの2連敗となってしまったのがYOYOGI PARK BALLERSとTOKYO BEAST。YOYOGI PARK BALLERSには関しては、2ゲームとも1ゴール差での敗戦という悔しい結果となったが、他チームと実力差を感じることはない。10人のフルロスターで登場し、2ゲームでチーム内スコアリングリーダーは#3 MAOで15得点、次いで#9 6Bが11得点、#6 AKIRAが8得点。直近のALLDAYでの活躍も記憶に新しい#10 SHINJIや#8 MKに#7 HAPPY、注目のハイジャンプの持ち主 #4 RYOTA、トップモデルとしても活躍中の#1 UTAに、代々木のプレイグラウンドにおいて絶大なる信頼を集める#2 JRなど、これぞYOYOGI PARK BALLERSという布陣。今回参戦チームの中で最も若いチームなだけに、残り2ゲームでの巻き返しにまだまだ期待ができる。

一方、TOKYO BEASTに関しては厳しい開幕戦となった。初戦のS.H.U SENDAIでは序盤から大きく離されてしまい11-26、続くUNDERSOG戦では復調が見られるも15-33と共に大差での敗戦となってしまった。怪我からのリハビリ期間を経て約2年半ぶりにコートに戻った#5 SOGENの復帰はチームにとって明るい話題となったが、2ゲームプレイして平均チーム得点が13点というオフェンスの火力を修正したいといったところだろうか。2ゲームで#4 KIKUが9得点、#5 SOGENが6得点と続くが、チームで3Pが僅か3本成功という点も気がかりだ。チームにとって絶対的な存在である#5 SOGENの復帰をきっかけに、劇的な飛躍を遂げる必要がある。

といった開幕戦を経て、ネクストゲームは9月12日(日)に開催予定の第2戦のプレビューを紹介して今回は終わりとしよう。この日は、BLOCK AからはTOKYO BEASTが、BLOCK BからはCRAYONが休みの日程となり、BLOCK Aでは勉族 vs SUNDAY CREWとSUNDAY CREW vs UNDERDOG、そして勉族 vs S.H.U SENDAIが行われ、BLOCK Bからは F'SQUAD vs Team-S、YOYOGI PARK BALLERS vs Team-S、F'SQUAD vs 420が行われる。

事前に登録されたロスター表を見ると、2度目の登場となるチームたちは若干のメンバー変更などあれど大きくは変わらず。この日から初登場となる勉族とTeam-Sのロスターに注目してみよう。勉族のロスターには直近では3x3の国内トップチームで活躍中のYASUOを筆頭に、リーダーであるぬまはもちろんのこと、そして今現在の勉族の攻守の要である魚住やアララライらが名を連ねる。一方、Team-Sのロスターに気になる名前がある。あくまでここでは匂わせ程度に留めるが、神奈川出身で現役の大学生プレイヤー。早くもプロリーグの特別指定選手としての経験も持ち、ゆくゆくの日本代表選手であろうという逸材だ。Team-Sにとっての秘蔵っ子でありリーサル・ウェポンが、早くもチーム初戦に登場する!これで全チームが一度登場を果たす第2戦、こちらも十分楽しめそうだ!

TOKYO STREETBALL SUMMER LEAGUE #1 Report & #2 Preview

TEXT by MC MAMUSHI

https://flymag.jp/news/21431/

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