TikToker クリスとMC MAMUSHIの世代を超えたトークに迫る…テーマは“JORDAN BRAND”
NBA情報やバッシュ解説でお馴染みの『クリスのバスケ日記』を手掛けるTikTokerクリスが、新しいポッドキャスト番組『POST UP』を配信中だ。今回そんな彼が、バスケットボールの実況やイベントMCで活躍するMC MAMUSHIをゲストに迎えた。今年、クリスは25歳。MAMUSHIは40歳。世代を超えたトークの一端に迫る――
少し緊張していたクリスだけど
11月の都内某所。クリスは少し緊張しながらゲストを待っていた。ポッドキャスト番組『POST UP』で迎えるMC MAMUSHIとはバスケの現場や、自身が勤めるバスケカフェ「coast 2 coast」を通して親交はあったが、時間を取ってディープに話しをするのは初めてだった。
それでも収録が始まれば、お互い無類のバスケ好き且つ、バッシュ&スニーカーヘッズとあって、トークは盛り上がった。この日のテーマは、“JORDAN BRAND”。数々のNBAプレーヤーをサポートし、バスケットボール日本代表のサプライヤーを務めるほか、ストリートシーンにも影響を与えてきたブランドは、その歩みから世代を超えたアイコンになっている。2人の会話は、3つのトピックの下、進んでいった。
ザイオン 3の説明にMAMUSHIがうなる
まず2人の会話は、最近のバスケにまつわる話題からスタートした。その筆頭は、今夏の日本を熱狂させた、世界的なバスケットボールの祭典である。ブランドの象徴であるジャンプマンロゴを胸に男子日本代表が、沖縄アリーナで世界と戦った姿は記憶に新しい。
初戦のドイツ戦、第2戦のフィンランド戦を現地で観戦したMAMUSHIは「あんなにぶち上がってるファンのみんなを見たのも初めて」と思い出し、テレビ越しに観戦していたクリスは、それに呼応。「日本のバスケで、あれだけ声が出ている試合はこれまで印象に無かったですもんね!フィンランド戦は(選手の活躍はもちろん)ファンの力で勝ったところもあるんだろうと思います」と、2人で熱い夏を振り返った。
そして、これを皮切りに話題は今シーズン発売されたシューズの話へ。目の前に並べられたテイタム 1、ルカ 2、ザイオン 3、エア・ジョーダン 38を手に取りながら、各シューズの性能やデザインについて語られた。とりわけMAMUSHIをうならせたのが、クリスが持つシューズの知識。お気に入りシューズの紹介はもちろん、今秋発売されたばかりのザイオン 3を具体的に説明する話ぶりに、MAMUSHIから思わず「情報が入ってるねー」と言葉が飛び出した。
初めての一足…「MY 1st JORDAN」
続いて2人のトークは、JORDAN BRAND が日本のバスケットボールシーンへもたらしたことについて及んだ。もともと部活少年で、マイケル・ジョーダンの現役時代も知るMAMUSHIにとっては、自分の成長とともに見てきたパフォーマンス、人気ともに圧倒的なブランド。インターネット通販が無かった当時は、アパレルひとつ取っても国内で手に入れるのは、ひと苦労したそうだ。
そんな思いがあったからこそ、同ブランドが年を追うごとに、自らがMCを務める「ALLDAY」のようなストリートの大会をサポートしたり、日本代表のサプライヤーを務めたり、さらには世界2店舗目としてオープンしたジョーダンストア「World of Flight Tokyo Shibuya」を出店したりする様子に、MAMUSHIは喜んだそうだ。日本のバスケットボールシーンが「(世界の)バスケのど真ん中に近づいている」という、変化を感じている。
さらにトークでは、MAMUSHIがストリートカルチャーからも愛されているブランドの魅力を語るとともに、彼ならではの思い出BEST 5にクリスが迫った。特に、その中で初めて履いたシリーズを語り合う「My 1st JORDAN」は、彼らの会話が弾んだシーンのひとつ。MAMUSHIが「エア・ジョーダン 7ボルドー」をゲットした思い出を披露し、クリスも高校時代にさかのぼって初めてジョーダンを手にしたエピソードを語った。その2人の様子からは、マイケル・ジョーダンはバスケを超越した感情を呼び起こし、スポーツとカルチャーの垣根を取り払った存在だと改めて感じられた。
今の世代の思いと、これからの楽しみ方
そして、この日のテーマは、今の世代が思うJORDAN BRANDとは?というトピックでクロージングに向かった。2人の年の差がひと回り以上も違う中で、MAMUSHIは次世代の様子も気になった。高校2年生からバスケをはじめたクリス曰く、当初は「敷居が高い」印象があったそうで、周囲からの「ジョーダンを履いているけど、それだけのパフォーマンス出せる?みたい」な目も、気になっていたとのこと。ただ、大好きなNBAを見ている中で、クリスはそういった心境も変化したことを明かしてくれた。
一方で、格式高いイメージがありながらも、クリスは時代の先端を行くパフォーマンスシューズを開発している積極的な取り組みにも注目をしていた。「今の若者たちや、僕より下の世代でバスケが上手くなりたいというプレイヤーたちのことを考えたとき、ジョーダンブランドは最新鋭のテクノロジーを搭載して、挑戦的なシューズもたくさん出してるわけですよ。プレイヤーファーストのスタイルを崩さないので、多くの世代に楽しんで欲しいと思います」と話した。
MAMUSHIも、そんなクリスの言葉にうなずき、ブランドが唯一無二であると受け止めて「自分がふさわしいか気にする必要はなく、自分の愛を語れれば(いいんじゃないかな)」とコメント。「ストリートカルチャーの中で、ずっとみんなは心をつかまれているし、街で履くスタイルが好きだったら、スニーカー好きと話ができる。パフォーマンスシューズの話だったら、ボーラーとも話ができる。あと、世代を超えてトークできるのが、JORDAN BRANDのユニークなところだよね。きょうも収録の仕事じゃなかったら、ずっと話をしてられると思うよ(笑)。ジョーダンブランドはすごいけど、オレもそれぐらいバスケが好き。だから、堂々と履かせてもらいます。で、良いよね」と語った。
バスケ愛の詰まった2人のトークの全貌を、クリスのPodcast番『POST UP』でぜひチェックしてはいかがだろうか。
- テーマは“JORDAN BRAND”…TikTokerのクリスとMC MAMUSHIの世代を超えたトークに迫る
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TEXT by Hiroyuki Ohashi