「3×3 SuperCircuit 2023 FINAL」開催へ……男女計12チームが集まる大一番の見どころ
いよいよ2月5日に「3x3 SuperCircuit 2023 FINAL」が、TIPSTAR DOME CHIBAで開催される。予選ラウンドを勝ち抜いた男子7チームと女子3チームに、2月4日のワイルドカードを勝ち抜いた男女各1チームを加えた、男子8チーム、女子4チームが集結。一発勝負のトーナメント方式で、頂点を争う。さらに、男子は3x3クラブ世界一を決めるツアー大会の一角「FIBA 3x3 Challenger」という国際大会の出場権も懸かる、大一番だ。男子準々決勝、女子準決勝の見どころを紹介したい。
男子準々決勝① ALPHAS vs TOKYO LEDONIARS
ALPHASは埼玉ラウンドを制した、田中晴瑛(#17/178cm)、Teodor Atanasov(#21/205cm)の2人に、今年度の3x3日本代表を務めた落合知也(#91/195cm)と、3x3 U23日本代表を務めた小澤崚(#16/178cm)を加えて頂点を目指す。小澤はTSUKUBA ALBORADAで予選ラウンドに出場しているが、出場規定上、チームの変更は問題ない。ただ、落合は現在B2・越谷アルファーズのキャプテンとして5人制のシーズンに専念しているため、今大会は前日にBリーグの公式戦へ出場したのち、昨年10月以来の3x3実戦となる見込み。Atanasovも一時帰国した母国セルビアから再合流してから、最初の一戦となる。小澤もALPHASでの実戦はFINALが初めて。チームの連携が勝利のカギになりそうだ。
対するTOKYO LEDONIARSは、茨城ラウンドで強豪・UTSUNOMIYA BREXを延長戦の末に破り、FINALへやってきた。その一週間前の神奈川ラウンドでは準決勝で惜敗していたが、我慢強く戦い、21歳の幸保槙之介(#22/178cm)が決勝点を挙げるなど、殊勲の活躍。黒澤勇樹(#15/178cm)の2ポイントシュートや、日影カイル(#66/185cm)のディフェンス、宇野善昭(#0/189cm)のリーダーシップも光った。ALPHASも強敵であるが接戦に持ち込み、金星を挙げられるか。幸保は「挑戦する気持ちを忘れずに泥臭く最後まで頑張りたい」と意気込んでいる。
男子準々決勝② BEEFMAN NEXT vs TOKYO DIME
BEEFMAN NEXTは、東京ラウンドを制してFINALへ駒を進めた。兄貴分となるBEEFMANのセカンドチームであるが、戸堀春輝(#14/191cm)と葉山郷(#50/172cm)の若手たちと、Bリーグキャリアを持つ伊藤大和(#30/187cm)、佐野隆司(#34/188cm)の2人が良い連携を見せる。Sリーグという別の大会では、昨年12月から3大会連続優勝と好調ぶりもうかがえるほどだ。とりわけ、当たり出すと止まらない、佐野の2Pシュートは大きな武器。決勝進出となれば、兄弟対決の可能性も出てくるだろう。
対するTOKYO DIMEは4度目の予選ラウンドになった神奈川ラウンドで勝ち切り、2年連続のFINALへ臨む。3x3日本代表経験を持つ鈴木慶太(#7/183cm)と、今年度の同代表である小松昌弘(#70/191cm)がチームを支える中、西畝優(#5/172cm)、伊森響一郎(#44/187cm)の中堅・若手が成長を遂げ、ベテランたちを引っ張るプレーも増えてきた。ただ、今季は主要タイトルの3x3.EXE PREMIER PLAYOFFSや、3x3 JAPAN TOUR FINALで4強の壁を超えられずにいる。今大会制覇に向けて、まずは初戦のBEEFMAN NEXT戦で佐野の長距離砲を封じたい。
男子準々決勝③ WILDCARD 勝者 vs TEAM FUKUOKA
宮崎ラウンドを勝ち抜き、FINAL進出を決めたTEAM FUKUOKA。チームをまとめる金子陸(#16/184cm)を筆頭に、稲盛綱城(#3/173cm)、萩原脩斗(#12/188cm)、瀨﨑慶彦(#14/180cm)の4人で、リバウンドやルーズボールなど球際で激しくファイトする。金子、稲森、萩原の3人は昨年もFINALへ出場したが、1回戦でTOKYO DIMEに敗戦。今年は、その悔しさを晴らしたい。金子は「まずFINALで1勝したい。関東のチームに負けないという強い気持ちで、優勝を目指して頑張っていく」と、闘志を燃やす。
そのTEAM FUKUOKAへの挑戦権を懸けて、4日のワイルドカードでは12チームが1枠を争う。出場チームの顔ぶれを見ると激戦必至だ。茨城ラウンドで惜敗した昨年の覇者・UTSUNOMIYA BREXをはじめ、宮崎ラウンドの敗退からリベンジに燃えるSHINAGAWA CCや、HACHINOHE DIME、ZETHREE ISHIKAWAらが名を連ねる。さらに、1月28日に行われた第8回3x3日本選手権東日本エリア大会でUTSUNOMIYA BREXを破ったTSUKUBA ALBOLADAも、敗者復活を狙う。FINALに負けずとも劣らない戦いが、繰り広げられるだろう。
男子準々決勝④ BEEFMAN vs KYOTO BB
BEEFMANは昨年11月の予選ラウンド初戦となった千葉ラウンドで優勝。野呂竜比人(#1/188cm)、湊谷安玲久司朱(#5/190cm)、Lazar Popovic(#6/193cm)の3人に、清水隆亮(#41/191cm)を新戦力として迎えて、接戦を勝ち切った。4人とも競技経験は豊富にあり、全員が2Pシュートを打ち、ポストプレーもできるなど、内外角で起点を作れる強みがある。あとは、ビックゲームで本領を発揮できるか。昨年はワイルドカードから勝ち上がり、決勝でUTSUNOMIYA BREXに迫ったが、あと一歩及ばず。悲願の優勝なるか注目だ。
対するKYOTO BBは京都ラウンドで優勝し、初めてのFINALに臨む。攻撃の柱は、Bリーグキャリアを持つ近忍(#13/190cm)と、スピーディーなドライブが持ち味の尾上春樹(#31/179cm)の二人。そして田中和馬(#3/185cm)が脇を固め、臼井隆浩(#59/192cm)が体を張り、チームをまとめる。BEEFMANとの初戦では、序盤からリードを奪えば勢いに乗りそうだ。近は「どのチームよりも一番目立ち、爪痕を残します。誰にでも“KYOTO BB”という名前を覚えてもらえるよう、盛り上げに行きます」と、ひと波乱起こすつもりだ。
女子準決勝① TOKYO DIME vs XD
TOKYO DIMEは昨秋の3x3 JAPAN TOUR FINALでXDと対戦し、準決勝で敗戦。今大会はリベンジの機会になる。先の茨城ラウンドではディフェンスを機能させて、相手にセカンドチャンスを与えなかった試合運びが、優勝を引き寄せる一因となっただけに、XD戦も得点源の齊藤桃子を封じて、リバウンドを抑えたい。好守光る加藤臨(#7/175cm)をはじめ、小原みなみ(#81/172cm)、小池真理子(#71/178cm)が高さを活かして相手をはね返し、坪内瑠愛(#2/168cm)の2Pシュートが炸裂すると、決勝進出がグッと見えてきそうだ。
対する、XD(クロスディー)は宮崎ラウンドに向かったが、出場チームの辞退により不戦勝でFINALの切符を獲得した。しかし、その実力は折り紙つき。昨秋の3x3 JAPAN TOUR FINALでは準優勝。そのメンバーが今大会に出場する猪崎智子(#6/165cm)、高橋優花(#23/166cm)、藤井美紀(#32/165cm)、齊藤桃子(#54/167cm)の4人である。特に、素早いドライブと、2Pシュートを打ち込む齊藤は、女子3人制屈指の選手だ。身長こそ小さいチームであるが、Wリーグで活躍した藤井は球際の強さもある。先行する試合運びができると、優勝の可能性も一気に高まりそうだ。
女子準決勝② WILDCARD 勝者 vs G FLOW
力の差を見せて東京ラウンドを制したG FLOW。キャプテンの矢上若菜(#5/168cm)と李人竹(#6/180cm)がチームをけん引し、八木希沙(#7/164cm)と井齋沙耶(#8/178cm)の2人もリバウンドやディフェンスで活躍が光る。昨春、始動したチームであるが、公式戦は去年6月以来、負け無し。主要タイトルの3x3.EXE PREMIER PLAYOFFSや、3x3JAPAN TOUR FINALでも初優勝を飾り、レッドブルが主催する国際大会「Red Bull Half Court World Final」でも世界一に。国内外をまたにかけて快進撃が続く。今大会も優勝の最有力候補であることは間違いない。
そんな王者に挑むチームはどちらになるのか。4日のワイルドカードはTOKYO BBと、TOKYO double Bによる姉妹対決。実力、経験ともに姉貴分・TOKYO BBが上回るものの、TOKYODoubleBも機動力と2Pシュート攻勢で、勝機を見出したい。ラスト1枠を懸けたバトルもお見逃しなく。
LIVE配信は、5日12時30分スタート
FINALの会場となるTIPSTAR DOME CHIBAは、千葉モノレール千葉公園駅より徒歩2分に位置する多目的屋内スポーツ施設。今大会はコートサイドの有料席(完売)を除き、入場料無料だ。また、大会の模様は5日12時30分(予定)より、FLY magazineのYouTubeアカウントにて配信も予定されている(ワイルドカードの配信は無し)。現地でもオンラインでも、「3x3 SuperCircuit 2023 FINAL」のチャンピオンが決まる1日を楽しみたい。
【会場アクセス】
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【LIVE配信】
【スケジュール】
ライブ配信スタート12:30
男子 準々決勝① 13:10~ ALPHAS vs TOKYO LEDONIARS
男子 準々決勝② 13:30~ BEEFMAN NEXT vs TOKYO DIME
男子 準々決勝③ 13:55~ WILDCARD 勝者 vs TEAM FUKUOKA
男子 準々決勝④ 14:15~ BEEFMAN vs KYOTO BB
女子 準決勝① 14:55~ TOKYO DIME vs XD
女子 準決勝② 15:15~ WILDCARD 勝者 vs G FLOW
男子 準決勝① 15:35~ QF①勝者 vs QF②勝者
男子 準決勝② 15:55~ QF③勝者 vs QF④勝者
女子 決勝 16:30~ SF①勝者 vs SF②勝者
男子 決勝 16:50~ SF①勝者 vs SF②勝者
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【大会公式SNS】