NBA London Game 2019 レポート [Part3]
NBA Japan Games 2019 Presented by Rakuten開催直前スペシャル!海外で行われるNBAとは!?NBA London Game 2019 presented by Norwegianレポート(Part3)!
来る2019年10月8日(火)と10日(木)は、2003年以来16年ぶりの日本開催となるNBA Japan Games!日本のバスケットボールシーンにとって待望の、NBA Japan Games 2019 Presented by Rakutenの開催を間近に、今年の1月にイギリス・ロンドンで行われたNBA London Game 2019 presented by Norwegian、つまりはアメリカ・カナダ以外で行われるNBAを目撃してきたMC MAMUSHIによる現地レポートのPart3を公開!
![](https://flymag.jp/wp/wp-content/uploads/2019/10/NBA_LONDON_GAMES_2019_FLYmag_Part3_001.jpg)
![](https://flymag.jp/wp/wp-content/uploads/2019/10/NBA_LONDON_GAMES_2019_FLYmag_Part3_002.jpg)
とうとう今回の渡英の一番のお目当て!NBA London Game 2019 presented by Norwegianがスタート!
2019年1月17日(木)、今回の渡英の一番の目的、NBA London Game 2019 presented by Norwegianの当日である!会場はロンドンの東南部のグリニッジ半島にある大型エンタメ施設The O2内のザ・O2アリーナ。ここはレストランや映画館、ブランドショップにクラブなどが出店している巨大な施設で、その中央にボン・ジョヴィのライブやロンドンオリンピック、パラリンピックを筆頭にさまざまなスポーツゲームが開催されてきた2万人収容のアリーナがあるんだ。巨大構造物として独特の形をしていて、「攻殻機動隊シリーズのタチコマみたいな建物だな」というのが第一印象。
![](https://flymag.jp/wp/wp-content/uploads/2019/10/NBA_LONDON_GAMES_2019_FLYmag_Part3_003.jpg)
![](https://flymag.jp/wp/wp-content/uploads/2019/10/NBA_LONDON_GAMES_2019_FLYmag_Part3_005.jpg)
NBA Gamesの日本開催に向けての視察がミッションのRakuten NBAチームと共に、夕方の開場時間よりずっと早い朝8:00から現場入り。敷地内に入るとNBAの装飾が至るところに施されていて、2011年からのNBA London Gameのアーカイブや、今回の対戦カードのWashington WizardsとNew York Knicksのロスター紹介などが壁面中を埋め尽くしていたよ。特設のNBA STOREも登場していて、WizardsやKnicksのジャージやグッズはもちろんのこと、これまで街のショップでは見たことのなかったNBA London Game 2019のオリジナルグッズも半端ないバリエーションで展開されてて興奮しながらマジマジとチェック。
事前に関係者にだけ共有されたスケジュールによると、アリーナでは午前中から時間を分けてWizardsとKnicksのシューティングタイムがあって、午後からは演出のリハーサル、開場の1時間前にコートクリーニングがあって、18:00には観客のためにアリーナがドアオープンされるとのこと。ふむふむとスケジュールを熟読していると、Wizardsのロゴ入りの団体が目に入った。選手たちではない、彼らはWizardsのダンスチームのようだ。今回のNBA London Game 2019は、Washington Wizardsのホームゲームとして開催されるのだ。だから、彼らがダンサーズとしてロンドン入りしていた。10:00から始まるというKnicksのシューティングタイム前に、一足先にアリーナ内の入場が許されて、セッティングがバッチリ整ったザ・O2アリーナのハードウッドフロアにまずは足を踏み入れてみる。NBAのコートに実際の立ったのはこのときが初めて。コート中央では、淑男淑女の方々がイギリス国歌斉唱のリハーサルを行っておりました。
ここからは日本からのRakuten NBAチームと同様に、自国でのNBAゲーム開催の視察に来ていた他の国のチームと、案内してくれるNBA本国チームと、「NBAゲームを開催する上で必要な準備のレクチャー」ということで、バックヤードの案内を受けた。サイクリングマシーンやバランスボール、ゴムチューブやダンベルが揃った選手たちのウォーミングアップ用の部屋や、それぞれのチームに用意されたロッカールーム(ピカピカのバッシュとゲームユニフォームが揃ってた!)、記者会見用のプレスカンファレンスルーム、スタッフ用のケータリング部屋(充実のメニューラインナップで腹パン)、放送用のTVカメラエリア、観客用のドリンク・フードの売店、VIPルームなどなど。レフェリー用の部屋には湯たんぽが必須。なぜならNBAレフェリーの中には高齢のレフェリーもいて、膝が傷まないように事前に温める必要があるから、とまたひとつお利口になった(笑)。
一通り会場施設と必要な準備のレクチャーを終えてコートに戻ってくると、ゲームアナウンサーのリハーサルがスタートしていた。傍らには蜂蜜の小瓶、これは喉を酷使する者の万国共通アイテムですね。エントランスで見かけたWizardsのダンスチームのリハーサルもスタート。選手入場時やタイムアウトなど、さまざまなバリエーションのダンスを入念に確認していた。ダンスチームのコーチ役が超熱血な鬼コーチのような指示を飛ばす。さらにクォーター間に登場する様子のトランポリンダンクチーム、”SECRET SURVICE DUNKERS”もコートに現れて、日本じゃまだなかなか見れない空中殺法の確認をし始めた。
そうこうしていると夕方17:00になっていて、そろそろ会場の外には観客が集まっているのかなと思って表に出てみると、とんでもない人だかり!朝にチェックしたNBA STOREにはすでに長蛇の列!そして、みんなピンピンのバッシュを履いて、WizardsやKnicksのジャージ(LakersやBullsなど他チームのジャージ着用組も多々いたけど)を着たNBAファンたちがアリーナの外を埋め尽くしてた!これまでの数日間、どれだけ街ブラしても見かけなかったバスケットボールファンたち、どこに隠れてたんだと喰らった(笑)!すでにThe O2のレストランやスポーツバーではNBAファンたちによる開場前の宴が始まってた。知名度の問題か、一応WizardsのホームゲームということになっていたけどKnicksジャージ着用率高し。
![](https://flymag.jp/wp/wp-content/uploads/2019/10/NBA_LONDON_GAMES_2019_FLYmag_Part3_038.jpg)
![](https://flymag.jp/wp/wp-content/uploads/2019/10/NBA_LONDON_GAMES_2019_FLYmag_Part3_017.jpg)
![](https://flymag.jp/wp/wp-content/uploads/2019/10/NBA_LONDON_GAMES_2019_FLYmag_Part3_019.jpg)
![](https://flymag.jp/wp/wp-content/uploads/2019/10/NBA_LONDON_GAMES_2019_FLYmag_Part3_018.jpg)
アリーナ開場直前にコートに戻ってみると、すでに両チームの選手たちによるコートウォーミングアップもスタートしていた。リバウンドには地元キッズたちが採用されていて、一生懸命ボールを追っかけて選手にパスを飛ばしてる。ベンチにはお馴染みのゲータレードとゲータレードロゴ入りタオルが山積み。Part1に書いたKevin&DavidのCouliau兄弟も撮影をスタートしていた。
コートサイドには、Jr.NBAにコーチ役として登場したGheorghe Muresanに、10月のNBA JAPAN GAMESにも来日予定のShawn Marion(ショーン・マリオン)の姿も!さらにかつてKnicksで大活躍したJohn Starks(ジョン・スタークス)までも会場入り!NBA LEGENDSたちはコートでの関係者たちとの記念撮影や、開場となってアリーナ観客席に入ってきた子どもたちに積極的にコミュニケーションを取って快くサインに撮影に応じていて大忙し。アリーナ天井に吊るされた大型ビジョンでは、これまでのJr.NBAやNBA Cares Clinicの様子や、ホームゲームとしてロンドン入りしているWizardsの選手たちによるロンドンについてのインタビューなどが流れ始めた。
そしてゲームスタート1時間前にはプレスカンファレンスルームにて、NBAコミッショナーのAdam Silverによる記者会見がスタート。ロンドンで10年連続開催されているNBA GAMEについて触れたあと、日本を含めてこれから各国でNBAが開催されることをほのめかす発言もあった(まだ日本では正式ロンチされていなかった時期だからドキドキしたけど)。会見を聞き終えてコートに戻ろうと裏動線を歩いていると、サッカープレミアリーグの選手たちがバックヤードでワイワイと盛り上がって、ゲームスタートを心待ちにしている場面を目撃。インフルエンサー用のフォトコールで取材を受けているところだった。ジャンルを超えたNBA GAMEの観戦は日本でも大いにありそうだよね。コートに戻ってみれば観客席はほとんど隙間なく満員の状態。DJブースのDJ(2人体制だった)プレイにも熱がこもり始めてる。
選手たちのウォーミングアップが終わり、会場のライティングが暗くなってきた。いよいよオープニングのスタートだ。両チームの選手たちが整列し、まずはアメリカ国歌が流れ、次にロンドン国歌を朝から入念にリハーサルを行っていた淑男淑女たちによって歌われると今度はMCによる選手紹介。まずはアウェイという立場のKnicksの面々。そしてホームゲームとして登場のWizardsの紹介では、演出もグレードアップされて、オープニング映像とビカビカのライティングで会場のボルテージが一気に上がったところに、Wizardsのダンスチームたちが飛び出してきて、ダンスがある中でハイテンションなMCシャウトのもと、Wizardsの選手たちが大歓声を受けてコートに呼び込まれた。いよいよ超満員のザ・O2アリーナで10年目のNBA London Gameがティップオフだ!
ゲームの内容についてはRakuten TVのNBAアーカイブを見てもらうとして、ここからは会場の雰囲気やインターバルでの演出やコンテンツについて書いていこう。ゲームスタート序盤は、観客はテンション上がり過ぎちゃって、ホームゲームであるWizards寄りのゲームアナウンサーのコールを無視してわちゃわちゃな歓声が送られてたんだけど、段々と馴染んできたのか第2QにはNBAでは定番のオフェンスサウンドとディフェンスサウンドにもリズム合わせて反応するようになっていて、観客として居心地のいい雰囲気に仕上がっていたよ。
タイムアウト時やクウォーターブレイクにはさまざまなコンテンツが用意されていて、Wizardsダンサーズのショーのときもあれば、WizardsマスコットキャラクターのG.Wiz(ジー・ウィズ)が観客スタンドにグッズを投げ入れてくれるときも。さらにトランポリンダンクチームの”SECRET SURVICE DUNKERS”が登場するときもあるし、DJとアリーナMCがワッショイワッショイと盛り上げるときもある。Wizards観客参加型ゲームのバリエーションも豊かだった。例えば、事前に選ばれていたチャレンジャー2人によるフリースロー対戦もあれば、24秒NBAトリビアクイズなるクイズコンテンツもあって、シュートクロックの24秒にちなんで24秒以内に出題されたNBAにまつわるクイズにチャレンジャーが答えないといけないゲームだったり、決められたポジションから順番にシュートを決めていく対戦ゲーム、またシュートとマルバツゲーム(2人のチャレンジャーがセンターラインからそれぞれのゴールにレイアップでシュートを打って、1本決まったらコート中央のでかいマルバツゲームを一マス埋めれるルール)を組み合わせた馬鹿らしいゲーム(お互い息上がっちゃって冷静な判断力がなくなるから、引き分けになりやすいマルバツゲームなのに勝敗がついちゃう)などなど、やってる方も見てる方も、なにげにヒートアップするコンテンツが多かった。
さらにゲームのブレイク中には、先に紹介したNBA LEGENDのJohn StarksやLatrell Sprewellが仲良く隣り合ってコートサイドで観戦してる様子が大型ビジョンに映し出されたり、お馴染みのkiss camで老夫婦のキスに会場が大盛り上がりしたり。また、前日までに行われていたJr.NBAの優秀選手たちがコート中央に呼ばれて表彰されたりと、メインのゲーム以外にも色々と楽しめるコンテンツが目白押しだったんだ。NBA JAPAN GAMESではどんなコンテンツが実施されるかも注目どころだね。
さて、ゲームはというと、序盤はKnicksが圧倒的リードをしていたんだけど、後半からWizardsのBradley Beal(ブラッドリー・ビール)の3Pが火を噴いて、第4Qにはリードチェンジを繰り返しまくる大接戦に!残り3秒で99-100のKnicksリードで、Wizardsスローインのシチュエーション。ザ・O2アリーナの2万人の観客が固唾を飲んで見守る中、パスを受けたWizardsのThomas Bryant(トーマス・ブライアント)がアタックからレイアップを放つも、前日のNBA Cares Clinicにも参加していたKnicksの新人Allonzo Trier(アロンゾ・トゥリアー)がこれをド派手にブロック!会場大盛り上がりでKnicksの面々もガッツポーズ決めてる中、ピピピと笛があってレフェリーの協議が始めって、数分かけて映像判定するとなんとゴールテンディングだったとの判定となり、これが決勝点となってWizardsの逆転勝利というとんでもない幕切れとなったんだ。まさかロンドンでのNBAでこんなにマニアックでレアな結果になるとは思いもよらず、いろんな意味でぶっ飛ばされたよ(笑)。
ゲーム終了と同時に、ロンドンの街並みと、この日のハイライトが編集されたビデオが大型ビジョンで早速公開されて、NBA London Game 2019 presented by Norwegianの全てのコンテンツが終了。ゲーム後の記者会見でWizardsのBradley Bealは、ラストショットは自分ではなくThomas Bryantを信じてボールを預けたとコメント。John Wall(ジョン・ウォール)も、Dwight Howard(ドワイト・ハワード)もいない中で、劇的な逆転勝利を踏ん張ってものにしたWizardsの姿に観客もメディアも度肝を抜かれていた様子だったよ。
ロンドンに負けじと、日本でもNBA Japan Games 2019 Presented by Rakutenを目一杯楽しもう!
8ヶ月以上前に行われたNBA London Game 2019 presented by Norwegianのワタシなりの独特目線でレポートさせてもらって(表も裏も独自目線すぎちゃったかな)、さぁとうとう我々が楽しむ番なのです!2003年以来16年ぶりの日本開催となるNBA Japan Games!対戦カードも昨シーズンの王者Toronto Raptorsと、今シーズン注目チーム筆頭のHouston Rocketsなんて最高じゃん!しかもゲームは2DAYS!チケットはもちろんソールドアウトのようだし、中日のNBA Fan Night Presented by Rakutenには、RaptorsとRocketsの中心選手たちに加えて、NBA LEGENDからDikembe Mutombo(ディケンベ・ムトンボ)、Chris Bosh(クリス・ボッシュ)、そしてロンドンにも登場したShawn Marionも登場だし、この期間は本当に余すことなくNBAを日本で楽しめる特別な3日間になること間違いなし!
さらにここで発表させてもらうと、今回のNBA Japan Games 2019 Presented by Rakuten、そしてNBA Fan Night Presented by RakutenのアリーナMCとして、ワタシMC MAMUSHIが出演決定なのです!光栄にもこのビッグゲームでアリーナMCを務めることができるワタシですが、これまでの数々のゲームやRakutenとのNBA選手来日イベントのときと同じように、みんなと楽しみを共有できる時間にしたいと思っているから、会場で会えるみんなもRakuten TVでチェックする予定のみんなも、年々盛り上がりが劇的に増している日本バスケットボールシーンにとってエポックメイキングとなるだろうNBA Japan Games 2019 Presented by Rakutenを目一杯楽しもう!
現役NBAのスーパースターからレジェンドまで豪華ゲストの参加が続々発表されているNBAファンナイトに注目!
「NBA Fan Night」
・日時: 2019年10月9日(水) 18:30~ (開場16:30)
・場所: 「さいたまスーパーアリーナ」(埼玉県さいたま市中央区新都心8)
・チケット: 3,200円(税込)~
・チケット販売ページ: http://r-t.jp/nba2019-fannight
NBA Japan Games 2019 Presented by Rakuten
「NBA Japan Games Presented by Rakuten」
■試合日時
・10月8日(火) 19時開始 トロント・ラプターズ 対 ヒューストン・ロケッツ
・10月10日(木) 19時開始 トロント・ラプターズ 対 ヒューストン・ロケッツ
■開催場所
さいたまスーパーアリーナ
- NBA Japan Games 2019 Presented by Rakuten
-
トロント・ラプターズとヒューストン・ロケッツのNBAプレシーズン