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  • 2025.05.04

5月5日の横浜FINAL出場チームが出そう…「3×3 Super Circuit 2025」予選ラウンドvol.4

 3×3 Super Circuit 2025は、3×3のクラブ世界No.1決定戦・FIBA 3×3 World Tourに続く「FIBA 3×3 Challenger」という国際大会へ続く、日本屈指の3×3トーナメントである。昨秋から開催された予選ラウンドが終了し、5月5日(月・祝)にTHE MEAT YOKOHAMA 特設会場で行われるFINALに進む8強が出そろった。ことし3月に実施された予選ラウンドのラスト3大会の模様を振り返りたい。

BEEFMANが4年連続のFINALへ
 まず3月15日、石川県野々市市のG.O.A.T Parkで開催されたISHIKAWAラウンドでは、男子5チームによる総当たり戦の末に、BEEFMANが優勝した。野呂竜比人、伊藤大和、戸堀春輝の3人に、新加入の宮坂侑を加えて、初戦でZETHREE ISHIKAWAを21-19で撃破。続くAICHI S.ONEには21-10、AX.BOMBERにも22-9で圧倒し、最後はTOKYO DIMEを21-15で下して、FINAL進出を決めている。

 大会MVPには、191㎝のシューター戸堀春輝が選ばれた。BEEFMANに加入して今年で4年目。過去のFINALにも出場経験のある25歳が、チームの欠かせない戦力に成長してきたようだ。

 彼は試合を振り返って「最初から相手に2ポイントを打たせない、オフェンスリバウンドを徹底してやることをチームルールとしています。最後の試合は特にみんなで一致団結してディフェンスとリバウンドを頑張ったことが勝利に繋がりました」とコメント。自らのパフォーマンスについては「自分でミスをしてしまった場面もありましたが、みんなが“気にするな”と言ってくれて、最後の決勝点の2ポイントも決められたのは気持ちの面で負けなかったこと」と語った。FINALでも悲願の優勝にチームを導けるか注目したい。

LEO BLACKS SAGAが初のFINALへ
 そして3月16日、宮崎県日向市のサンドーム日向で行われたMIYAZAKIでは、男子10チームがしのぎを削った結果、LEO BLACKS SAGAが大会を制した。小堺翼、福本翔太、網本将也、CORY SERFOSSの4名で挑み、予選プールでYGKに22-9で圧勝すると、BSK-MIYAZAKIとの試合では7点ビハインドから21-19の見事な逆転勝ち。準決勝を不戦勝で勝ち上がると、決勝ではB-LAB MIYAZAKIを21-11で下して、初のFINAL進出を決めた。

 大会MVPに選ばれた小堺は「厳しい場面もありましたが、チーム一丸となって勝ち切ることが出来て本当に良かったです」と、大会を総括。横浜で開催されるFINALに向けて「相手がどういった選手なのかを徹底理解し、ディフェンスすることを選手全員で共通認識して、試合に臨む意識をより強化したい」と話し「挑戦者の気持ちで1試合目から全力でぶつかります」と意気込んだ。

 また先日、栃木県宇都宮市で開催された3×3世界No.1を決める「FIBA 3×3 World Tour Utsunomiya Opener 2025」で、小堺が1日中、試合を立ち見している姿も目にした。世界大会に掛ける思いも人一倍強そうだ。LEO BLACKSとして国際大会への扉をこじ開けられるか。

敗者復活戦をTSUKUBA ALBORADAが制す
 予選ラウンドの最後は「Last Chance Qualifier」として、3月22日にYohaSアリーナで開催された。これは敗者復活戦の位置付けで行われ、男子3チームがFINAL出場権を争った末に、TSUKUBA ALBORADAが藤原叶夢、葉山郷、中田憲一郎、八幡原礼音の4名で横浜行きの切符を手に入れた。

 彼らは予選プール初戦でSAKURA FUNABASHIに15-21で敗れるも、続くIKEBUKURO DROPSには22-11で快勝。決勝ではSAKURA FUNABASHIと再戦して、21-12でリベンジを果たした。

 大会MVPに選出された葉山は「1試合目は硬さから相手のペースに飲まれましたが、2試合から徐々に修正し、最後はアルボらしく、しっかり状況を見て判断して動くことを徹底できた結果、勝つことができた」と試合を振り返った。またコーチを務めるのが、チームの代表であり、3×3男子日本代表でヘッドコーチを務めた中祖嘉人氏だけあって、その存在も彼にとって大きいようだ。

「世界を基準に日々活動していく中で、代表の中祖さんからも口酸っぱく言われているのですが、フィジカルを強化するため、ウェイトトレーニングをしっかり取り入れるようになりました。中祖さんによる身体的パフォーマンスのトレーニングもやっていて、その成果によってMVPを取ることができたと思います」

 一方で、Last Chance Qualifierの翌日にはYohaSアリーナで「3×3 Super Circuit U18 2025 FINAL」も開催された。U18世代の取り組みは、今回で2度目。女子カテゴリーでは、前日の敗者復活戦から勝ち上がったSHANDYが決勝でKUKI GYMRATSを20-14で下して優勝を飾り、MVPに大沼華奈が選出。男子カテゴリーではSIMON U18が決勝でkashiwaを20-16で下して優勝を飾り、MVPには小澤海音が選ばれた。

FINALは5月5日に横浜で初開催へ
 8チームがトーナメントで優勝を争う「3×3 Super Circuit 2025 FINAL supported by ZOZO」は、5月5日(月・祝)にTHE MEAT YOKOHAMA 特設会場(神奈川県横浜市中区山下町279 山下ふ頭)で開催される。時間は12時から17時の予定だ。

 出場チームの顔ぶれをおさらいすると、SHINAGAWA CITY 3×3 BASKETBALL CLUB(※)をはじめ、LAST ONE FUKUOKA、SHINAGAWACC WILDCATS、SAGAMIHARA 3×3、UTSUNOMIYA BREX、BEEFMAN、LEO BLACKS SAGA、TSUKUBA ALBORADAとなっている。この中からどこが世界大会への切符をつかみ取るのか。今年は春先から国際舞台で日本の若手選手たちが存在感を見せる試合が増えているだけに、横浜FINALでもチームをけん引する新世代の出現を期待したい。


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※ 当初ALPHASがFINAL出場権を確保していたが、チーム活動が今年3月末で終了。そのため、チームの引継ぎ先であるSHINAGAWA CITY 3×3 BASKETBALL CLUBがFINALに出場する。

5月5日の横浜FINAL出場チームが出そう…「3x3 Super Circuit 2025」予選ラウンドvol.4

TEXT by Hiroyuki Ohashi

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