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  • 2024.02.02

優勝すれば世界大会へ…「3×3 Super Circuit 2024 FINAL」の見どころ

 昨年11月に始まった戦いも、いよいよ今週末が大詰め。「3×3 Super Circuit 2024 FINAL」が開催される。レギュラーラウンドを制した6チームと、2月3日(土)に市原市臨海体育館で行われるワイルドカードを勝ち抜いた2チームを合わせた計8チームが、同4日(日)にTIPSTAR DOME CHIBAに集結。一発勝負の決勝トーナメントで頂点を目指す。優勝すれば、2024シーズンの3×3クラブ世界No.1をかけたツアー大会のひとつ「FIBA 3×3 Challenger」の出場権を獲得する。
 さらに、今回は「3×3 Super Circuit 2024 U18 supported by ZOZO」と題して、男女のU18カテゴリー大会を初めて実施する。FINALを前に、出場チームの顔ぶれや当日のスケジュールなど、2日間を楽しむインフォメーションをチェックしておきたい。

FINAL展望と出場チーム
 8強が激突する4日(日)のFINAL決勝トーナメント。優勝候補の筆頭は、前回大会の覇者であるALPHASだろう。2023シーズンの「FIBA 3×3 Challenger」やその上位大会「FIBA 3×3 World Tour Masters」を転戦し、国内主要大会で2冠を達成中。対抗馬は、UTSUNOMIYA BREX.EXEになる。同じく世界大会を主戦場に経験を積んできた。
 そして、TOKYO DIMEやYOKOHAMA BEEFMANは、チーム力を上げて先を行く2強を破りたい。特にTOKYO DIMEは1月27日(土)に開催された「第9回 3×3 日本選手権 東日本エリア大会」でALPHASを破っている。初出場の信州松本ダイナブラックスとESDGZ OTAKI.EXEは、アップセットを狙う。3日のワイルドカードを勝ち抜いた2チームが、どのチームとマッチアップするのかも、FINALならでは見どころになるだろう(以下、出場選手は2/2時点でチーム発表あるいはFIBA3x3に登録された情報に基づく)。

UTSUNOMIYA BREX.EXE(ウツノミヤ ブレックス エグゼ)

 昨年11月の千葉ラウンドでALPHASを下し、3年連続のFINALにやってきた。だが、前回大会はそのALPHASに惜敗。2年ぶりの頂点を目指す。主力の齊藤洋介(#11/184cm)とテオドール・アタナソフ(#21/205cm)のピック&ロールを起点に、同ラウンドでも活躍した仲西佑起(#24/184cm)や荒優大(#3/181cm)にも注目。ディフェンスやリバウンドはもちろん、オフェンスで見せ場を作ると、チームの追い風になりそうだ。

信州松本ダイナブラックス

 初めてFINALに出場する。その顔ぶれは、武井弘明(#5/185㎝)、武田遼馬(#2/178㎝)、岩垂佑貴(#7/188㎝)、長縄理志(#24/185㎝)という昨年12月の石川ラウンドを制した選手たち。4人でチームの約束事を徹底し、連携の良さと2ポイントシュートを打ち切って勝機を見出す。武井は「自分たちの強みを出していければ世界大会に繋がると思うので、チャレンジしていきたい」と、頂点を見据えている。

YOKOHAMA BEEFMAN(ヨコハマ ビーフマン)

 昨年12月の滋賀ラウンドを圧倒的な強さで勝ち上がってきた。佐野隆司(#6/188cm)、戸堀春輝(#14/191cm)のシュート力や、伊藤大和(#44/187cm)とミロシュ・チョイバシッチ(#11/204cm)のコンビネーションなど、力は十分。だが、戸堀を除く3人は初のFINALなだけに、チーム一丸となって初戦から強みを出し切れるか。2023年国内無冠のチームが、2024年の初タイトル獲得で再び世界を目指す。

ESDGZ OTAKI.EXE(エスディージーズ オオタキ エグゼ)

 千葉県の大多喜町から昨年12月、宮崎ラウンドへ遠征して初のFINAL出場権をもぎ取った。得点源のヤキブ・ティトブ(#4/195cm)を筆頭に、アグレッシブに戦う成田琉晟(#3/180cm)や松山寿人(#23/180cm)、ジージオ・ ベイン(#50/213cm)は大会最長身の高さがある。さらにTIPSTAR DOME CHIBAは昨年、別大会でホームゲームを開いて優勝を飾った縁起の良い場所。地の利もいかしたい。

ALPHAS(アルファーズ)

 ことし1月の越谷ラウンドを勝ち切って、2年連続のFINALへ進出。落合知也(#91/195cm)を中心に、小澤崚(#13/178cm)や田中晴瑛(#17/178cm)の若手コンビが攻防両面で大きな存在感を放った。その越谷ラウンドから再合流したデビン・ギリガン(#3/196cm)の1対1もパワフルで、連携も良い。今大会は田中に代わって、ペター・シューカー(#10/195cm)がメンバー入りして大一番に挑む。2024シーズン、再び世界に打って出るためにも、2連覇を成し遂げたい。

TOKYO DIME(トウキョウ ダイム)

 レギュラーラウンド最終戦の渋谷ラウンドを制して、3年連続のFINALへ。昨秋から加入したジェイコブ・トライオン(#6/211cm)やヤン・デムサー(#98/195cm)が活躍し、西畝優(#5/172cm)や小松昌弘(#70/191cm)との連携に磨きもかかる。ただ、小松は「まだまだ落ち着かない時間帯があった」と課題を指摘。さらにチーム力をアップさせた先に、2年連続で敗れている準決勝の突破と、頂点が見えてきそうだ。

ワイルドカード:TSUKUBA ALBORADA / GUJO BEEFMAN
 3日のワイルドカードは、レギュラーラウンドに出場したチームを対象とした言わば“敗者復活戦”だ。残り2つの出場枠をかけてSAGAMIHARA3x3、TSUKUBA ALBORADA、TOKYO LEDONIARS、GUJO BEEFMAN、ALEST AGEO、HACHINOHE DIME.EXEの6チームが争い、TSUKUBA ALBORADA(ツクバ アルボラーダ)とGUJO BEEFMAN(グジョウ ビーフマン)が4日の決勝トーナメントに駒を進めた。

 TSUKUBA ALBORADAは、藤沢宏隆(#12/185cm)、藤原叶夢(#13/178cm)、岡崎将也(#19/188cm)、八幡原礼音(#35/189cm)の4人で臨み、予選Poolを1勝1敗で抜けると、FINAL行きをかけた決定戦でALEST AGEOを撃破。GUJO BEEFMANは、湊谷アレクシス(#5/190cm)、清水隆亮(#24/191cm)、葉山郷(#50/172cm)、丸山太陽(#29/196cm)という渋谷ラウンドと同じメンバーで予選Poolを2連勝で突破し、同決定戦でSAGAMIHARA3x3を破った。

>>出場チーム・結果((リンクは外部リンク)

U18カテゴリー大会
 初めて開催するU18カテゴリー大会は、男子19チーム、女子10チームが出場。2月3日は予選を行い、男女各6チームが4日の本戦へ進む。3チームずつの予選Poolを経て、準決勝と決勝をメインコートにて行う。

>>DAY1の出場チーム・結果(リンクは外部リンク

開催スケジュール
DAY1 2月3日(土)@市原市臨海体育館
10:30 U18カテゴリー大会 予選Day1(~18:00頃)
11:00 ワイルドカード(~14:00頃) 

DAY2 2月4日(日)@TIPSTAR DOME CHIBA
10:30 U18カテゴリー大会 予選Day2
14:30 決勝トーナメント 準々決勝
15:50 U18カテゴリー大会 準決勝
17:05 決勝トーナメント 準決勝
18:00 U18カテゴリー大会 決勝
18:50 決勝トーナメント 決勝
19:10 表彰式
19:30 終了予定

>>DAY2の出場チーム・結果(リンクは外部リンク

会場アクセス
市原市臨海体育館(2月3日 ワイルドカード/U18カテゴリー大会の開催地)
・所在地:千葉県市原市岩崎292(市原緑地運動公園内)
・アクセス:JR「五井」駅 西口バス乗り場よりバス「玉前西一丁目」もしくは「吹上通り角」下車徒歩約15分

TIPSTAR DOME CHIBA(2月4日 決勝トーナメント/U18カテゴリー大会の開催地)
・所在地:千葉県千葉市中央区弁天4-1-1
・アクセス:JR「千葉駅」 徒歩約15分、千葉モノレール千葉公園駅より徒歩約2分

>>大会情報は公式Instagramへ(リンクは外部リンク

優勝すれば世界大会へ…「3x3 Super Circuit 2024 FINAL」の見どころ

TEXT by Hiroyuki Ohashi

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