「3×3 Super Circuit 2024」が西日本で開催…滋賀ラウンドでYOKOHAMA BEEFMANが、宮崎ラウンドでESDGZ OTAKI.EXEがFinal行きを決める
3×3の2024シーズンに向けた国内ツアー大会「3×3 Super Circuit 2024」が、昨年12月に西日本の2か所で開催された。ひとつはSG-PARK(滋賀県大津市)で滋賀ラウンドが初めて行われ、もうひとつはアミュプラザみやざき(宮崎県宮崎市)で宮崎ラウンドがB-LAB MIYAZAKIの誘致大会として開かれた。レギュラーラウンドの折り返しとなった両ラウンドを振り返りたい。
「今後のモチベーションに繋がります」(佐野隆司)
9チームがエントリーした滋賀ラウンドでは、YOKOHAMA BEEFMANが優勝を飾った。予選Poolを2連勝で危なげなく突破し、準決勝でもKYOTO BBに21-12で快勝。決勝ではNINJA AIRSを21-12で破り、今ツアー大会2度目の挑戦でFinalへの切符を獲得した。
彼らは今ラウンド、佐野隆司(♯6/188cm)、ミロシュ・チョイバシッチ(♯11/204cm)、戸堀春輝(♯14/191cm)、伊藤大和(♯44/187cm)の4人で臨んだ。佐野は勝因について「今日の組み合わせが出た時点で高さのアドバンテージがあると思っていたので、そこを強調してやりつつ、僕や戸堀の2ポイントシュートが入れば負けないだろうと考えていました。4試合やってみて、少し中だるみする時間帯はありましたがすぐに修正できて、概ね想定通りの試合内容でした」とコメント。戸堀以外の3人は、予選敗退に終わった千葉ラウンドにも出場していたが、佐野はそこで出た課題を踏まえて、滋賀ラウンドを戦ったという。
「千葉ラウンドでSHINAGAWA CCに負けた要因は、1対1のディフェンスと、ロングリバウンドを拾われたことでした。その結果、オフェンスの回数が減ってしまった。だから、ミロシュに頼るのではなく、僕らもリバウンドを取る意識を徹底しました。今日は高さのアドバンテージもあって、リバウンドを支配できたと思っています。ただ、それでもまだ何本か取られる場面があったので、次に向けて修正していきたいです」
また、チームにとっては今ラウンドが2023年内最後の試合になった。春先から「FIBA 3×3 World Tour Masters」や「FIBA 3×3 Challenger」といったプロサーキットに挑む一方で、国内大会では苦戦を強いられたYOKOHAMA BEEFMAN。佐野は「今年も無冠で終わりました」と振り返ったが、Finalの出場権獲得を前向きにとらえた。「今後のモチベーションに繋がります。Finalの準備ができる意味でも、良い締めくくりになりました」と語った。
「個々のレベルアップがチームの力に」(成田琉晟)
一方で、宮崎ラウンドは今年も猪崎大介氏が代表兼選手を務めるB-LAB MIYAZAKIの誘致大会として開催された。2年目の大きな取り組みとして、宮崎駅前にある商業施設「アミュプラザみやざき」に場所を移し、出場チームも1チーム増えて、9チームが予選からしのぎを削った。3×3のプロやアマチュア選手に混じって、「第10回 3×3 U18日本選手権大会」に出場した樟南高校やれいめい高校 の選手たちもEXPLORERS BOYSとしてエントリーするという、九州開催ならではの光景も見られた。
そんな中、今ラウンドを制したのはESDGZ OTAKI.EXE(エスディージーズ オオタキエグゼ)だった。成田琉晟(♯3/180cm)、ヤキブ・ティトブ(♯4/195cm)、松山寿人(♯23/180cm)、ジージオ・ ベイン(♯50/213cm)の4人は予選Poolから力の差を見せると、準決勝ではAICHI S.ONEに21-12で圧勝。決勝ではLAST ONE FUKUOKAに21-20で競り勝ち、本拠地の千葉県から遠征してきた1日を勝利で飾った。
試合後、成田は「1試合目から、とにかくディフェンスを集中してやり続ければ負けることは無いと考え、それを全試合ぶらさずにできました」と話し、今ラウンドへの準備について次のように明かした。
「9月にPREMIERリーグ(3×3.EXE PREMIER)が終わって、オフシーズンに入っていたので、その間はチーム練習より選手各々でトレーニングをやったり、スキルを磨いたりしていました。今大会に向けて1ヶ月前からチーム練習を始めて、個々のレベルアップがチームの力になったと感じています」
さらに、OTAKIとして結成2年目となった2023年について「PREMIERへの参戦2シーズン目で、1シーズン目よりは良い結果を残せたと思いますが、目標であるプレーオフ進出は叶いませんでした」とコメント。ただ、2024シーズンに向けて「きょうの優勝を機にレベルアップしていきたい」と、飛躍を誓った。
レギュラーラウンドは、あと2ラウンド。2月のFinalに向けた戦いは、いよいよ佳境を迎える。
【今後の日程】
<予選ラウンド>
・渋谷ラウンド 2024年1月20日(土)@渋谷区ひがし健康プラザ(TOKYO DIME誘致大会)
<FINAL>(※)
・ワイルドカード 2024年2月3日(土)@市原市臨海体育館
・決勝トーナメント 20204年2月4日(日)@TIPSTAR DOME CHIBA
※U18カテゴリーの大会を共催
>>大会情報は公式Instagramへ(リンクは外部リンク)
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TEXT by Hiroyuki Ohashi