ALLDAY 5ON5 BASKETBALL TOURNAMENT Fall 2023 Report by MC MAMUSHI
MAMUSHIでございます!話題は去る11月18日-19日に開催したALLDAY Fall 2023のレポートということでお届けさせていただきます!まずは、今大会に注目してくれたファンのみなさま方に厚くお礼申し上げます!ありがとう!そして、参戦チームのボーラーたち、ALLDAYを支える裏方のみなさま、ありがとうございました!現場で何度もアナウンスした通り、今年の8月で丸18周年を迎えて19年目のシーズンに突入しているALLDAYです。回数にして第46回目大会となった今回のALLDAY Fall 2023を振り返ってみましょう!
今回のALLDAY Fall 2023は11月下旬の開催だったわけだけど、それでも土日共に20°近い陽気で晴天の2日間だった。お天道様ありがとう。ゲームの前に触れておきたいのがALLDAYのフードカー!もはや名物のひとつだよ!MACHI’S KITCHENのチキンオーバーライスに、pekotampeによるSPORTY COFFEEは毎度大盛況!そして、今大会から新たに出店は、日本が誇るLEGENDスケーターの竜人くんによるRocco’s On Wheelsのタコスとブリトー!土日両日ともにボーラーや集まったファンたちのお腹のお供になってくれた!ストリートボールゲームに名物ソウルフード、定着するといいな!MACHIちゃん、pekotampe、竜人くんとRocco’s On Wheelsのみなさま、ありがとうございました!
さらに、前回大会に初登場した朝日新聞の動画配信サービス「LiveA!」!人工知能(AI)を搭載した最新のカメラを駆使して無人撮影&映像化してくれるこの「LiveA!」が、今大会ではなんと予選トーナメントから全ゲーム収録してくれた!「LiveA!」にアクセスすれば、決勝トーナメント含めた全ゲームのアーカイブを観ることができるよ。
さて、それでは11月18日(土)に朝の9:00から日没前までまさに一日中かけて実に全42試合の予選が展開された中から、要点を押さえて振り返ってみよう!
まずは「シードチームと強豪チームの予選陥落」からいってみようかな。言葉通り、予想を裏切る結果が予選から頻発した今大会だった。強烈だったのがシードチームのYokota WarriorsとVELTEX TOKYO、そして44STREETと勉族の予選敗退。翌日のファイナルトーナメント出場をかけた予選決勝で、Yokota WarriorsはSIMONに、VELTEX TOKYOはPISTOL BROTHERSに、44STREETはFAKE streetに競り負けてベスト16で終了。勉族はOWL BLACKS相手に初戦負けを喫することに。さらに、F’SQUADはchilldren相手に、TeamYokosukaはfreedom相手になんと1回戦で敗退。ALLDAY 4度の制覇経験を持つBLACKTOPはISO相手に、ベスト8の常連CRAYONはSIMON相手に2回戦で消えていった。
じゃあ、どこが勝ち上がっていったのって言ったら、まずは「ベスト16まで駒を進めた新勢力」を紹介しておこうかな。前回大会ベスト16のK-SELECTを圧倒して、予選決勝でS.H.U SENDAIに挑んだ秦啓大によるLIVE。惜しくも13-14の1点差で敗れるも、いよいよあと一歩というところまで実力を付けてきた。次回大会は、今回裏方に回った啓大は表に出てくるのかな?勉族を20-11で破ったOWL BLACKSはTKGに挑むも、こちらも11-14のワンゴール差で惜敗。1回戦でTeamYokosuka、2回戦でchilldrenに1点差で競り勝ったfreedomもエナジー溢れるチームだった。ただ、予選決勝ではYoyogi Park Ballersに挑戦するも14-22で及ばず。YOYOGI PARK PLAYGROUNDの常連ISOさんの名前を冠したISOは、予選決勝でTeam-Sをあと一歩で競り倒す勢いだった。今大会ISOでプレイしたドンパッチとgengenが見事に勝利に導いていたと思う。1回戦でオンファイヤーしたムロさんもお見事でしたね。
活躍という意味だと、2度目の挑戦となった最年少チームEARTH FRIENDS TOKYO Z U18は1回戦からエナジー溢れる挑戦をみせてくれた。ゲームは惜しくもYMM相手に17-24と及ばず。それでも大人に負けないスキルを個々が持ってることは伝わっていたと思う。次は大人相手に勝利っていう結果をカマしてみたいよな。もうちょっとチーム力で戦えるといいのかもな。Borderless Ballersからは、YOYOGI PARK PLAYGROUNDの常連で11歳のLUKIAがALLDAYデビューを果たした。
その上で激闘を勝ち残ったベスト8が、AブロックSIMON、BブロックFAKE street、CブロックTKG、Dブロックは前回大会王者のUNDERDOG、EブロックYoyogi Park Ballers、FブロックPISTOL BROTHERS、GブロックTeam-S、HブロックS.H.U SENDAI!7つの予選決勝のゲームの内、5ゲームが1ゴール差の接戦だった!
11月19日(日)はベスト8からのファイナルトーナメント!東京を代表するサウンドシステムNoise Soundsystemが登場して、ストリートボールサイドからDJ MIKO、そしてこちらも東京代表のDJ HAZIMEも登場!MCは全てMAMUSHIが務めさせていただきました!ここからはベスト8チームたちの模様を紹介していきましょう!
ベスト8初登場のFAKE streetとTKG!ただ、ファイナルトーナメントでは実力を発揮しきれず。
悲願のベスト8進出を決めたFAKE streetは、ファイナルトーナメント1回戦でSIMONと対戦。かつてはひとつのチームとして活動していた両者だけど、この数年でFAKE streetとSIMONに完全に分かれた経緯がある。古くからあるチームだけど世代が一新して見応えがある神奈川対戦になるかなと思ってたけど、FAKE streetはインドアでのクラブの大会と日程が被っていたようで戦力も半減していた中、なんと前半の終わり際でエースガードの #2 NAOTOが負傷。助っ人的な形で参加していた関西の #7 OLISAが気を吐くも20-28でSIMONに及ばずベスト8でトーナメントを終了。NAOTOも含め、フルの状態でのFAKE streetを観たかった気持ちもある。そして、TKGも今大会初のベスト8進出!ファイナルトーナメント1回戦ではディフェンディングチャンピオンのUNDERDOGに挑戦するも、UNDERDOGが見事な仕上がりで11-28と歯が立たなかった。TKGは外国人ボーラーと日本人ボーラーのミックスチームで、ひたむきで献身的なチームだ。エネルギーもある。また、この調子でテンション高くALLDAYに挑んで欲しいな。
らしさが発揮できなかったS.H.U SENDAIと、期待できるファイトをみせたPISTOL BROTHERS
前回大会で決勝戦まで上り詰めたS.H.U SENDAIは、予選では不在だった #3 TAKAや #2 SSMが登場するも、ファイナルトーナメントの1回戦のTeam-S戦では持ち味の爆発力が発揮できず、終始厳しい時間のまま16-21でタイムアップとなった。リーダー格の#3 TAKAによる屋外フルコートのEast Coast Parkがオープンしたばかりで注目も集まっていた中だったけど、この日は噛み合わない展開になってしまったね。一方、ファイナルトーナメント1回戦で一番熱のこもったゲームをみせたのはPISTOL BROTHERS!ホームであるYoyogi Park Ballersとの一戦を怯むことなくフルタイム戦っていたよ。手に汗握る攻防の最後の最後に決め切ったのはYoyogi Park Ballersで、26-29でPISTOL BROTHERSは今回もベスト4進出は叶わなかった。けれども、ベスト4に入っても遜色ないパフォーマンスを発揮していたし、堂々たる戦いっぷりに心掴まれた観客も多かったはず!
SIMONの新世代組はエネルギッシュ!
世代が一新した今回のSIMON!セミファイナルではUNDERDOG相手に延長戦までもつれ込み、残り10秒切ってもリードを守っていたのだけど、決勝点はUNDERDOGのDAISUKEに逆転の3Pを沈められ、残り1秒の逆転ショットは敵わずベスト4でのフィニッシュとなった。ただ、今回のSIMONの中心人物3人、 #3 クーリバリ・ソロモン、#5 吉村公汰、#11 シェイク・ケイタは今大会でも印象に残る活躍をみせた3人だ。SIMONはおよそ10年前に決勝戦まで上り詰めたキャリアがあるが、その頃から面子も一新して今後に期待できる印象を残した今大会となったと思う。今後もきっとソロモンが中心となってまとめあがっていくはずだ!期待!
Yoyogi Park Ballersはまたもやベスト4!
もう何大会も連続でファイナルトーナメント入りをキープしていて、今年に至っては2大会連続ベスト4入りという好成績を残しているYoyogi Park Ballers。前回大会までエーススコアラーとして活躍したYUKKEは離脱し、新体制となったYoyogi Park Ballersはセミファイナルで横濱Team-Sと対戦して、19-22のワンゴール差で決勝戦進出を逃した。YOYOGI PARK PLAYGROUNDの常連たちからの熱い声援を一身に受け、もちろんALLDAYでの注目度の高い名物チームだよ。思い通りの結果がなかなか出なくて歯痒いだろうけど、ALLDAYを代表する看板チームのひとつとしての存在感は相変わらず健在だった。そのままらしさを極めて欲しいぜ。
秋に強い横濱!抜群のチームDFと今大会では球際の強さも発揮!
ちょうど一年前のALLDAY Fall 2022では、2007年以来15年ぶりのALLDAY優勝を果たした横濱Team-Sが、今大会でも強い横濱を発揮!#5 K2Oと #7 SHUNPEIに加えて、#1 KENTAと 新星 #2 RYOがスコアラー役として台頭!#10 MOTOHASHI、#6 SHIN、#11 UCCHIの190cmオーバー3枚に、コートを縦横無尽に飛び回る #4 Shinpeiの存在は対戦相手を随分悩ませた。惜しくも20-23のワンゴール差で敗れた決勝戦も、勝ちを引き寄せてもおかしくない戦況だったし、それほどまでに今大会の横濱はポジティブでエネルギッシュだった!今や温厚な兄貴で慕われるアンちゃんが、ISOとの予選決勝で起こったちょっとしたいざこざでひさびさに相手に睨みをきかす場面も。バスケをプレイすれば結束の強いさすがのチーム力、言い合いや睨み合いになれば軍団スタイルでこれまた強いし怖い。これぞ横濱のチームストリート、Team-Sのらしさ全開をビンビン感じれました!さすが!
春秋の連覇達成!王者UNDERDOGは12度目のALLDAYタイトルを獲得!
今年の春と秋のALLDAYを共に制したUNDERDOG、もはや非の打ち所がない!周りが震えるほどに強いUNDERDOGが示された今年のALLDAYとなった。それでも今大会ではセミファイナル、そしてファイナルと共にワンゴール差での競り勝ちゲーム。セミファイナルの延長戦、流れ的にはSIMON一歩リードだったところを、リーダーでエース、前回大会のMVP #8 DAISUKEの逆転3Pで勝敗をひっくり返してきた辺りから、もう負けないモードに突入していたのか。絶対的な存在として #8 DAISUKE、ニューエースで現役大学生の #1 JUONの2枚看板はシーンの中でも際立ってきた。今大会でもこの2人のコンボエースが大事な勝負どころで決定打を決め切っての今回の優勝であることは間違いない。MVP級の活躍と言っても過言じゃないよ。でも、今大会のMVPはまた別のUNDERDOGを選出させてもらった。
今大会のトレンドは桜木花道のようなリバウンダーが大活躍!MVPはUNDERDOGの #10 TAISHIが受賞!
今大会UNDERDOGにとって接戦で厳しいゲームだったセミファイナルとファイナル。手に汗握る重要なシーンで何度も歓声を集めていたのは、#10 TAISHIのオフェンスリバウンドだった。まるで桜木花道みたいに、すごいぶつかりに突っ込んでいってもぎ取ったボールが、セミファイナルでは#8 DAISUKEのウィニングショットに繋がったし、ファイナルでも勝利を決したリバウンドになった。バスケの盛り上がりどころって言えば、それはやっぱりシュートが決まった瞬間だったり、すごいムーヴが決まったときだったり、勝利が決した瞬間とかだと思うんだけど、今回のALLDAYで注目を集めたプレイはオフェンスリバウンドだった。TAISHIもそう、Team-Sの#4 Shinpei、Yoyogi Park Ballersの#10 平とかPISTOL BROTHERSの#10 DAIKOHたちは、ALLDAYの過酷な攻防の中でもビビらず身体ぶつけて何度も飛び跳ねて、ボールをモノにしてきた。思い返せば今大会で歓声を集めたハイライトは、彼らのハッスルプレイだった。チームのために死にに行ける死に役の存在、身体が痛むことをいとわない超人ハルク同士の世界線、そういったパワーが今大会の熱戦の最前線にあったと思う。そんな中での最年長、Team-Sの#4 Shinpeiさんはこの日が誕生日でレベル46に到達!UNDERDOG #10 TAISHIの活躍でUNDERDOGが勝ち切ったことも感動できたし、Team-Sの#4 Shinpeiさんの常人を超越したハッスルぶりに本当に感服。すごいストリートボールだったと思います!
というわけで第46代ALLDAY王者はUNDERDOG!12度目のタイトル獲得で、史上最多獲得タイトル数を更新!2023年のALLDAYは春秋連覇、という決着でございました。UNDERDOGおめでとう!お見事だったよ!ALLDAYが誇る最強の5on5ストリートボールであることは間違いありません!
さて、そんなALLDAYですが、来年再来年と春秋の年2回開催とすると、再来年の2025年の秋の陣で「20周年アンド50回目記念大会!」となる可能性が浮上して参りました!そのアニバーサリー大会に向けて、どうぞ来年のALLDAYも引き続き注目とサポートをお願い申し上げます!2023年のALLDAYも誠にありがとうございました!
- ALLDAY 5ON5 BASKETBALL TOURNAMENT Fall 2023 Report by MC MAMUSHI
-
TEXT by MC MAMUSHI
PHOTO by Eric & ma76.bball