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  • 2023.10.06

佐々木クリスさんが、えいごdeバスケを沖縄で初開催…子どもたちのバスケに取組む「熱い姿勢」に感激

「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」を機にバスケ熱がより一層盛り上がった沖縄。その中で、多様なバスケットボールを地元の子どもたちに届ける「PICK UP PLAYGROUND SUMMER CAMP OKINAWA 2023」(主催:一般社団法人ピックアッププレイグラウンド)が、8月23日から9月2日にかけて開催されました。バスケットボールでつながったひと夏を振り返ります。今回は最終日となったDAY9のえいごdeバスケをレポートします。

 9月2日、NBA解説者の佐々木クリスさんがプロデュースするバスケットボールスクール「えいごdeバスケ」の特別クリニックが開催されました。同スクールにとって沖縄開催のクリニックは初めて。佐々木さんが、会場となった名護21世紀の森体育館に集まった子どもたちへ「Happy to see you!皆さんに会えて嬉しいです」と挨拶し、「(今日は)楽しんでいきましょう」と呼びかけて、クリニックがスタートしました。

 クリニックには英語に不慣れな子どもたちもいましたが、バスケの動作や体の動きと連動して英語を口に出せるようにメニューを作っているため、次第に体育館は活気づいていきます。上手にできた子どもたちへ、佐々木さんが「Good job」と声を掛けたり、ハイタッチしたり、場を盛り上げる様子も印象的でした。
 
 また、クリニックではホワイトボードを使って佐々木さんが、「Vision」「Decision」「Action」をキーワードにバスケットボールの考え方も伝授。子どもたちは2時間のクリニックを頭も体も使って、楽しみました。

 そんな子どもたちがバスケに取組む様子を見て、佐々木さんは「めちゃくちゃ楽しかったですね!すごい熱い姿勢で向き合ってくれました」と感激のコメント。「この時間で成長したいという気持ちをみんなから感じました。それはクリニックの一体感にも現れていて、素晴らしかった」と、振り返りました。

 さらに、佐々木さんは今夏の来沖を機に改めてバスケ熱の高さも感じていました。子どもと、バスケ王国からもらったパワーは、今後の佐々木さんの力になっていくでしょう。

「日本対ベネズエラ戦を(別の仕事で)解説をしていましたが、沖縄で開催していなければ、あのような応援にはならなかったと思います。どのぐらいのキングスブースターやファンの方がいらっしゃったか分かりませんが、指笛とかフリースローのブーイングとか、すごかったですよね。日本を後押しする雰囲気を作れたからこそ、逆転勝ちにつながったと思いますし、沖縄バスケのパワーを改めて感じました」

 一方で、この日DJを務めたMIKOさんは、クリニックの様子を「佐々木コーチの立ち振る舞いや話し方など、ある種の気品があふれる時間で、優しさと緊張感が心地よく交わったような空間」と表現。沖縄の子どもたちのために行った今回のSUMMER CAMPに相応しい「ゴールになった」と話しました。

 加えて、MIKOさんは佐々木さんと高校時代からの友人であり、20年前にストーリーボールクルーのFAR EAST BALLERS(FEB)の一員として、沖縄で自主バスケツアーをした間柄。今回、行く先々で再会もあり、受け入れてくれた沖縄の人々に感謝も語りました。

「FEBで、4回ツアーを行いました(2003、2004、2011、2012)。その中で知り合った人、観客席にいた人、クリニックに参加してくれた人、対戦チームのメンバーなどが今回のCAMPに関わってくれて嬉しかったです。この2023年に出会った沖縄の人たちと一緒に、何かできる未来が楽しみですね」

佐々木クリスさんが、えいごdeバスケを沖縄で初開催…子どもたちのバスケに取組む「熱い姿勢」に感激

TEXT by Hiroyuki Ohashi



PHOTO by Nobuhiro Fukami

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