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  • 2023.06.15

ALLDAY 5ON5 BASKETBALL TOURNAMENT 2023 SPRING Qualifier Report by MC MAMUSHI

おっす!MC MAMUSHIです!去る6月4日(日)に開催したALLDAY 2023 SPRINGのQualifier(予選トーナメント)に参戦してくれたチームたち、そして観戦に来てくれたみんなにまずはお礼申し上げます!ありがとう!本来であれば、ALLDAYは土日の2日間で完結するのだけど、今回は雨天順延もあって6月4日(日)に予選、そして6月24日(土)にベスト8からの決勝トーナメントを開催というイレギュラーな形になってる。そういったわけで、メインの決勝トーナメントまでまだ日もあるわけだし、今回は特別に予選トーナメントについてのレポートを寄稿しよう!予選の様子を振り返ってもらって、24日(土)の決勝トーナメントに向けて気持ちを高めてもらいたいな!早速いってみよう!

前日まではバケツをひっくり返したような大雨だった東京だけど、6月4日(日)は朝から晴天の真夏日到来!去年リニューアルしたばかりのYOYOGI PARK PLAYGROUNDは、もちろんコンディションもナイス。フルコート2面で同時開催されたゲームは全42ゲーム!この予選トーナメントでは、7チームずつで編成されたブロックトーナメントが7つあって、全49チームから各ブロック勝者となる7チームを決めるレギュレーションだ。ゲームタイムは12分一本勝負!それぞれのブロックごとにレポートしよう。

Aブロックには今大会唯一のドタキャンチームが出てしまって残念だったけど、1回戦から注目してたんだ。まずはSunday Crewとちきゅうの一戦。UNDERDOGに次いで7度のALLDAY優勝経験を持つSunday Crewだけど、最近はALLDAYでもなかなか勝ててなかったし、感覚的には久々のALLDAY出場かなって感じだった。一方、ちきゅうは新潟ストリートボールを牽引するリーダー的なチームで、今回は若手メンバー中心にALLDAYに挑んできた。お互いに看板持ってる良いチームだし、競るだろうなと予想してたんだけど、蓋を開けてみれば32-16でSunday Crewがちきゅう相手にダブルスコアで快勝!「今回のSunday Crew強そうだぞ!」、そんな速報がYOYOGにI走ってたよ。一方、新潟のちきゅう。満を持してALLDAY参戦を決めたのに、今回の結果は残念だったな。これじゃ新潟のストリートボールが他の街に舐められてしまうぞ。ALLDAYに限らず、新潟勢は最近全然勝ててない。奮起して欲しいよ。「これは今回のSunday Crewは期待できるか!?」と思った矢先、続く2回戦でSunday Crewは8-22の大差でボロ負け。「なんだとー!?」と対戦相手を見てみれば、TKGという新興チーム。3×3ゲームで活躍してる下條海ら若くてレベルの高いボーラーたちに、今大会最高身長だった211cmのJacob Tryonも加わってなかなか強烈な布陣。Aブロックのシードチームは前回大会ベスト4のYOYOGIPARKBALLERSで、今ALLDAYで最注目されてるチームのひとつだ。集客力も高い!不戦勝で2回戦に上がってきたNo name ballerZを26-11で問題なく一蹴し、Aブロック代表決定戦はYOYOGIPARKBALLERSとTKG!高さも強さもあったTKGがゲームの序盤をリード。ただ、直近のYOYOGIPARKBALLERSは勝負強くなってる。辛い時間帯を何とか乗り切った中盤から、ホームコートの盛大な応援も後押しになって一気に逆転勝ち!18-11でTKGを退けたYOYOGIPARKBALLERSがAブロック代表として24日(土)の決勝トーナメントに出場する!


続いてBブロック!こちらも1回戦の好ゲームについてぜひ触れたい!SwagCrewと東京Z U18の一戦だ!日本のYouTubeバスケットボール界で活躍する数々のYouTuberたちの中でも、群を抜いた実力とスキルで大人気の安達虎太郎と鈴木蓮タッグによるSwagCrewはALLDAY初出場!東京ZU18は今大会の最年少チーム、B3リーグ所属のアースフレンズ東京Zの下部組織チームだ。序盤の流れを掴んだのはなんと東京ZU18!アウトドアの環境で、相手はあの有名なSwagCrewなのに臆することなく見事なリングアタックを繰り返していたよ。賑やかなベンチメンバーたちに加えて、YOYOGIやALLDAYの生い立ちをよく知ってるUZIくんが面倒みてるチームとあって仕上がりが良い。3-8までいって、すっかり先手を取られてスイッチが入ったSwagCrew、こちらもやっぱり見事だった。ちゃんと切り替えて、自力の強さとハイライトを作る余裕も見せつけて29-17で結果快勝。中盤からは離されちゃったけど東京ZU18のファイトっぷりと個々のスキルは観てて楽しいバスケだった、また来いよ!SwagCrewもこのゲームで早めにスイッチ入れれて良かったと思う。続くBLACKTOPとの2回戦も序盤から激しいやり合いで、なんとダブルオーバータイムにもつれる超混戦に!BLACKTOPのTAKUYAは不気味なほどにクラッチシューター入ってたし、それに応酬する安達虎太郎もお見事だった。緊張感があるゲームを僅か6人のロスターで制したのはSwagCrew!1回戦でスイッチ入れれた分競り勝てたような印象だった。一方、京都ストリートボールを代表するのEGO.と、東京ストリートボール名物のひとつCrayonの1回戦にも注目してたんだけど、14-6と期待外れなEGO.だった。直近のSOMECITY THE FINALで活躍していたときのメンツも発見できなかったし、まぁ、言った通り期待外れだったな。Crayonは続く2回戦で、このブロックのシードチームF’SQUADをわずか2点で抑えて26-2という衝撃的な勝ち方をしてる!リーダーK-TAが不在だったとはいえ「2点はねーだろ、F’SQUAD」なんて声が公園では漏れ聞こえてました。Bブロックの予選決勝は初参戦SwagCrewと、ALLDAYの看板チームの一つCrayonの対戦!ただこれはチームの相性もあったんだろうな、27-11という大差でSwagCrewが余裕の勝利!ALLDAY初挑戦で見事ベスト8入りを果たした!


Cブロックは順当に、シードチームの前回大会ベスト8の仙台ストリートボール代表S.H.U SENDAIと、今年結成20周年を迎えた千葉柏のストリートボール勉族が予選決勝に駒を進めた!S.H.U SENDAIは初戦で、勝ち上がってきたBRM相手に退場者が続出する厳しいゲームを何とか辛勝で勝ち切っての登場。一方、勉族は1回戦からYokohama GIGS相手に28-10、続く2回戦でもL・A・Sを28-10と退け、快調な様子での登場だった。序盤は勉族が握るも、S.H.U SENDAIが終盤に何とかごちゃつかせて逆転に持ち込んだようなゲームだったな。イメージ通りのゲームってわけじゃなかったんだろうけど、それでも勝ち切る強さが発揮されたS.H.U SENDAIはこれで2大会連続ベスト8進出決定!決勝トーナメント1回戦では、前回大会王者の横濱Team-Sとの対戦からスタートする。予選免除でこの日の出番はなかったTeam-Sだけど、チームの主力がほぼ揃ってYOYOGIに現れて、このCブロックのゲームを静かに観戦していたのが印象的だった。このブロックに限らず、Team-Sは予選トーナメントの様子もしっかり観に来てる。前回王者だからって偉ぶるわけでもなく、静かに、それでもほぼ全メンバーが集まって予選を観に来てる様子がある種不気味な存在感だった。謙虚に準備をしてる濱のストリートボールはこれまで劇的に強い力を発揮してきた。今年で結成26周年、最新のALLDAY王者Team-SにS.H.U SENDAIが挑む!


トーナメント表右側に移ってEブロック!1回戦で前回大会ベスト16のTOKYO BEASTがミュータンツ相手にダブルオーバータイムの末に敗退、なんてこともあったけど、それ以外は順当な勝ち上がりだったね。直近のALLDAYではベスト4の常連チームVELTEX TOKYOへの挑戦権を掴んだのは、直近のSOMECITY THE FINAL王者であるFAKE street!1回戦のFLAG CITY戦では23-12、続くミュータンツ戦では29-7と快勝で勝ち上がってきた。実力差って意味ではそんなに大差はないんだろうけど、エースのNAOTOがいなかったFAKE street、あとはアウトドアゲームに慣れてるのはVELTEX TOKYOだった点が優って、22-17でVELTEX TOKYOが競り勝ち!VELTEX TOKYO、どうも昨年までのロスターと大幅にメンバーが変わってるような印象を受けた。さて、決勝トーナメントではどんな布陣を組んでくるのか!?


Fブロックの1回戦では、かつてbjリーグで活躍した城宝匡史がHDC、中村友也がchilldrenで登場し直接対決!このゲームはYouTubeのHOOPCHANNELでもお馴染みのWILD SPEEDことATSUSHIを筆頭にストリートゲームに慣れた面々が球際で力を発揮し、20-16でchilldrenが競り勝った!続く2回戦ではシードチームとして前々回大会の準優勝チームであるSHOEHURRY!が登場!この日は栗原翼や荒川颯といったストリート経験も持ち合わせたBリーガーたちを中心としたロスターで、まずは28-6とchilldrenを楽々退けた。同ブロックのもう一方では、1回戦をワンサイドゲームで制した同士の横田基地のYokota Warriorsと、厚木と座間の米軍基地メンバーたちによるPHOENIX KANAGAWAが2回戦で正面激突!これをYokota Warriorsが21-19で制す!Fブロックの予選決勝はSHOEHURRY!にYokota Warriorsが挑む形になったわけだけど、現役Bリーガー相手に全く怯まなかったYokota Warriorsがなんと24-14と二桁リードを守っての快勝となった!SHOEHURRY!は2大会連続のベスト8進出とはならなかったけど、ALLDAYで現役のBリーガーたちがさまざまなバックグラウンドのボーラーたちと戦う機会をメイクしてくれて感謝だよ。もちろん真っ向勝負してくれるBリーガーのみんなにも感謝!ただ、PHOENIX KANAGAWAとSHOEHURRY!を乗り越えてきた今回のYokota Warriors、ここ数年で一番いい仕上がり見せてます!注目!


Gブロックの注目は、やっぱりUNDERDOGだった。ALLDAY史上最多、過去に10度のALLDAY優勝経験を持つ名門!ただ、今大会はシードなしの1回戦からの登場だった。これについてはALLDAYをよく知ってる人からすれば「UNDERDOGへのリスペクトがないのか!」と怒られてしまうかもしれないけど、前回大会では予選免除で決勝トーナメントから登場するも初戦敗退。同様にベスト8で敗退したS.H.U SENDAIやPISTOL BROTHERSを今大会同列に置くことが難しかったし、前々回大会の準優勝チームで前回大会未出場のSHOEHURRY!がシード枠の恩恵を受けないのも抵抗があったため、今大会においてはUNDERDOGは1回戦からの出場となった。これについて、UNDERDOG本人たちからの不平は一切聞いてないけど、予選の現場で観客から質問もあったので記載させてもらった。同ブロックのシード獲得チームはPISTOL BROTHERS。予選決勝のカードは、PISTOL BROTHERSとUNDERDOGになるわけだけど、UNDERDOGはここまで1回戦40-6でZIPS埼玉を、2回戦ではアメリカ人ボーラーたちのUSA Ballersを31-2という衝撃的なスコアで勝ち上がってきた。そして、この予選決勝も20-9の大差で楽々勝ち上がり、ALLDAYでは無双的な強さを発揮する様を見せてくれた!HC役に現役Bリーガーの長谷川智也、そしてインサイドの補強に現役大学生で203cmのクリバリー・ガウソウが登場したこの日のUNDERDOGだったけど、活躍の要は今のDAISUKE/NAOYA/DAIZEN/JUONといった今のレギュラーメンバーたちだった。レギュラーメンバーが活躍できるチームはいつだって強い。今大会の予選最多得点を叩き出したUNDERDOGがGブロック代表として11度目のALLDAY制覇を目指す!


そして最後のブロック、Hブロック!今大会の予選で一番の歓声を集めたのがこのブロックの1回戦、ISO対Gobi!ISOはYOYOGI PARK PLAYGROUNDの常連ボーラーたちによるチームで、今の公園の番人的名物的存在のISOさんを象徴とした命名のチームだ。Gobiは在日モンゴリアンチームで、ISOがYOYOGIの住人と知ってか知らずか、なかなか煽ってくる。これに反応したISOとYOYOGIのファミリーたちの応援と怒号で、音量レベルがぐんと高まった。そしてゲームの終盤、クローザーとして投下されたISOさんが3Pを決めた瞬間をピークにこの日一番の大歓声。ISOが24-15で勝ち切り、2大会連続1回戦突破を決める。続く、2回戦ではシードチームの44STREETと対戦。ホームの応援で勢いづくも、自力の差で24-17で44STREETが勝利。44STREETは、チームの中心人物であるKKとRYOを欠くも、現役BリーガーとしてALLDAY登場した丹野合気が合流し、予選決勝のK-SELECT戦も21-12で問題なく勝利し、看板2人が不在でも難なく予選突破を果たした。


といったわけで、今大会の予選突破チーム及び、決勝トーナメントの組み合わせを整理しよう!まずはAブロック代表YOYOGIPARKBALLERSと初挑戦で見事本戦出場となるBブロック代表SwagCrewの一戦から今回のALLDAYの決勝トーナメントがスタートする!これまでのALLDAYでの最高位はベスト4、悲願の決勝進出、いやALLDAY制覇を狙うのがYOYOGIPARKBALLERSだ。直近のゲームではTOKYO STREETBALL SUMMER LEAGUEを制したり、SOMECITYや数々のゲームで勝利を収め始めてるYOYOGIPARKBALLERSは「勝ち切れる」ようになった印象が近年高まってる。一方、SwagCrewは安達虎太郎と鈴木蓮、そしてその仲間たちの個々のスキルは抜群に高いことをALLDAY予選でもいかんなく発揮してた。僅か6人で初挑戦で勝ち切る強さも、目を見張るハイライトを起こそうとする野心もある。今大会の中でも若手層である注目の両チームがまずは激突!続く決勝トーナメント1回戦のGAME2では、Cブロック代表の仙台S.H.U SENDAIと前回大会王者の横濱Team-Sの対戦が決定!10分前後半の決勝トーナメントで、1on1の強さとランの勢いが発揮されればS.H.U SENDAIの望む展開だろう。ただ、そういった勢いを殺せるディフェンシブな強さがTeam-Sの得意とするスタイル。じっくりとしたゲーム展開になれば横綱相撲でTeam-Sが望む展開にもなりうる!スタイル発揮できればワンサイドゲームに持ち込めそうな両チームの対戦!そしてGAME3では、ALLDAYベスト4の常連VELTEX TOKYOと、今大会唯一の予選突破を果たした米軍基地チームのYokota Warriors!これまでのゲームを見てると、外国人チームに対しても勝率がいいVELTEX TOKYO。昨年とロスターが大幅に変わっていそうな印象だけど、決勝進出というステージに自チームを高めたい今年。一方、予選で一番激しい勝ち方をしてきたのが今回のYokota Warriors。予選日から決勝トーナメントまで3週間空くことでロスター変更が心配なところだけど、予選同様かそれ以上のレベルのボーラーを集めてきたらダークホースとして恐ろしい存在になるかも。そして、決勝トーナメント1回戦の最後のカードは、UNDERDOG対44STREET!決勝戦のカードと言われても信じれる対戦が1回戦から実現だ。注目の補強がありながらもレギュラーメンバーが活躍したUNDERDOGと、主力2人を欠くも勝ち切った44STREET。ともに決勝トーナメントの日に追加メンバー、さらなる現役Bリーガーの登場も期待できる両チームの対戦も注目だ!8チーム中、ALLDAY制覇経験があるのはUNDERDOG(10回)、Team-S(3回)、44STREET(1回)となり、それ以外のチームが制せば初のタイトル獲得!18周年目前!第45代目ALLDAY王者が決まるのが6月24日(土)です!DJ HAZIME、DJ MIKO、そしてMC MAMUSHIと上記8チームによる布陣でお待ちしております!

ALLDAY 5ON5 BASKETBALL TOURNAMENT 2023 SPRING Qualifier Report by MC MAMUSHI

TEXT by MAMUSHI

Photo by Eric & Michy

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