ALLDAY × MC MAMUSHI Pick-up Game at TOKYO SPORT PLAYGROUND SPORT × ART Report by MC MAMUSHI
2020年10月10日に東京の新豊洲にて晴れてオープンとなった新たなストリートボールプレイグラウンド、TOKYO SPORT PLAYGROUND SPORT × ART のAIR RAID COURT!みんなチェックしてもらえただろうか?SNSでは国内からのリアクションはもちろんのこと、コートのビジュアルのインパクトの強さから海外のストリートボールコミュニティの中でも話題になっていたこのAIR RAID COURT。とはいえ、「実際にプレイしたよ!」というボーラーはまだ限られているだろう。ナイキアプリから事前エントリーすれば誰でも無料で使えるプレイグラウンドなので、是非ガシガシ活用してもらいたいところ!
そして、10月31日(土)からは15周年を迎えたALLDAY 5ON5 STREETBALL TOURNAMENT FALL 2020が、このAIR RAID COURTで開催されることはすでに発表された通り!ということもあり、ナイキとALLDAYからのオファーがあって、去る10月25日にAIR RAID COURTを使ってまさに一日中使ってピックアップゲームを開催しようとなったのです。自分がホストとなり、”ALLDAY × MC MAMUSHI Pick-up Game at TOKYO SPORT PLAYGROUND SPORT × ART” と題して開催したピックアップゲームの模様をレポートさせていただきましょう!
10月下旬にも関わらず24℃を超える晴天に恵まれた当日。ALLDAY参戦チームのボーラーを中心に、短期間であったものの事前エントリーを募集したところ、自分にとって顔馴染みなボーラーも初見のボーラーも広く集まってくれて、12:00からの第1部、15:00からの第2部、18:00からの第3部と時間帯を分けてピックアップゲームをセット。よく晴れた正午前にコートに訪れてみると、ホストである自分よりも早くコート入りしていたのがALLDAY MVPに輝いたキャリアも持つBLACKTOPのOTO。なんと朝から1人でコートの感触を確かめ、シュートを打ち込んでいたとのこと。
定刻になると、UNDERDOGや420の面々、平塚ConnectionsのCHIHIROに東京ストリートボール名物の秦兄弟など、いわゆるALLDAY常連ボーラーたちが集結。さすがストリートボールのベテランたちといった様子で、AIR RAID COURTのフロアのグリップやリングの跳ね返り具合の確認から着手。3×3サイズのハーフコート2面を縦にジョイントさせたフルコートのため、正規サイズよりコートの縦の長さが短いことにみんなすぐに気づき、5人以上のチームメンバーで参加していたUNDERDOGや420は「やれ、ここはワンパスでこう通して、」や「ファーストブレイクの走るラインはこうするべきだ」、「ディフェンスのラインは、」など、翌週に控えているALLDAYに向けての準備に余念がない。それでも初めてのコートはやはり嬉しいもので、キャッキャとはしゃぐ一面も(笑)。ほどよくコートのコンディション確認が済んだところで、いわゆる勝ち残りのピックアップゲームがスタート。
コミュニケーション能力の高いUNDERDOGのNAOYAが仕切り、1ON1キングのCHIHIIROや次のALLDAYでは平塚Connectionsで参戦予定の山ノ内ジャン、そして420の番長といったバイブスマンたちが盛り上げ、秦兄弟がツッコミを入れる劇場が開演。ド派手な歓声と爆笑も生まれながら、陽気な気候も相まって実に平和で多幸感に包まれた時間が流れていった。身体も温まり、テンションも上がった中で段々と勝負に対して集中力が上がっていった中盤以降に連勝を続け、結果一番勝ち切っていたのがCHIHIROとOTOが組んだチームとここに書き記しておこう。さすがの勝負強さ。最後は集合写真を撮って、みんなそれぞれ次なるピックアップゲームの現場に移っていった。3時間近くかけてあれだけのゲーム数やっておいて、まだ次のゲームの現場があるというから「みんなホント、ピックアップゲーム好きねぇ」と改めてリスペクト入ったよ。
続いて、15:00からの第2部は少数人数だったため贅沢にAIR RAID COURTを満喫してもらった。思い思いにシューティングに没頭したり、2ON2や3ON3を時間たっぷりプレイ。一般開放日のAIR RAID COURTは、曜日や時間帯によっては自由気ままに個人練習ができるタイミングもあるだろうから、ボーラーが集まってくる前にゆっくり自分のコンディションに向かい合いたいボーラーにもオススメのプレイグラウンドかもね。このAIR RAID COURTがあるTOKYO SPORT PLAYGROUND SPORT × ARTは最新のマンションやホテル、新交通ゆりかもめや高速道路に囲まれている割には空への抜けが良くて、サンセットタイムのビューが素晴らしいので、これもこのコートの個性。実にアーバンな仕上がりになってるから、そのビューの気持ち良さも楽しんで欲しいよ。
そして、日も暮れてナイター照明が照らす18:00からの第3部には、YouTuberとしてSBヒーローズでもお馴染みのユッケやgengen。今の代々木公園ナイキバスケットボールコートでピックアップゲームを牽引するYoyogi Park ballersの面々。RyotaやMao78Maeda、yusafuにMK、SHINJIやType 6Bといった前回のALLDAYベスト4入りの立役者たちに、KIDROCの実力派ガードであるRYUSEIなどが加わり、一気に年齢層が若くなったヤングガンズによる代々木流ピックアップゲームがスタート!聞けば、昼間はホームである代々木公園でプレイし、夜には新豊洲のこのAIR RAID COURTをチェックしに来たとのこと。しかも、全員が楽しみながらもマジモードでプレイ、さすがタフである。ピックアップゲームにおける順番待ち、ネクストの取り方もこなれていてゲームの進行もスムーズ。その上、誰でもピックアップゲームを仕切れる器量もあるYoyogi Park ballersたちに感服。
ボーラーの数も十分であったし、ホスト役と言いながらも自分はのんびりみんなのプレイを楽しんでいたところ、Yoyogi Park ballersファミリーのRyuに「MAMUSHIさん、オレと一緒にネクスト取ってプレイしましょうよ!」と嬉しい誘いをもらい、そこまで言ってもらえたらもちろん断る理由もなく着の身着のまま参戦。ヤングガンズの中に1人アラフォーのMC、もちろん活躍できるわけもなく、そのとき連勝中だったユッケやRYUSEI、その晩に活躍を見せていたhayateたちが組んだチームに何度も挑むも結果全敗。「Winnersチーム、もう一戦!」とか「11点先取のところを15点まで延長戦!」とか、同じく悔しい思いをしていた面々と時間ギリギリまでピックアップゲームの醍醐味を満喫。都内有数のストリートボールコートである代々木や駒沢に比べてナイター照明が完備されているAIR RAID COURTは、夜でも全く問題なくプレイできるのもこのコートの大きな魅力のひとつ。いよいよタイムアップとなり、最後は「またね!」と別れて、翌週末のALLDAYで会おうと全員とハンドシェイク。ゲームはこってり、終わりは爽やかに。ストリートボールのピックアップゲームのマナーだね。
屋外のコートの醍醐味は、時間帯によって変わるコートの景色。そして、プレイしているボーラーたちによって現場の雰囲気ががらりと変わるということ。代々木や駒沢のように、同じ場所でも曜日や時間帯によってコミュニティが形成されて個性が出てくるというもの。この東京新豊洲に新たに誕生したTOKYO SPORT PLAYGROUND SPORT × ART のAIR RAID COURTでも育っていくといいよね。今回のALLDAY × MC MAMUSHI Pick-up Gameのような機会を、今後もどんどん生んでいきたいし、ALLDAY FALL 2020を開催することでそれがまた加速するといいなと思う。別の日にAIR RAID COURTに行ったときには、新豊洲の高層マンションに住んでいるという大人っぽい富裕層バスケコミュニティが早くも生まれていたよ(笑)。
実際のALLDAYにフライングして開催した今回のALLDAY × MC MAMUSHI Pick-up Gameで、自分自身も屋外でのピックアップゲームの気持ち良さや刺激を再認識できた機会となりました。そして、自分と共にずっとコートに滞在して写真を撮り続けてくれたSpaceBallのJeremy、そしてこのコートでのイベント制作の担当者で元々は仙台出身のボーラーでもあるmotokiくんにも感謝。さぁ、次はいよいよ15周年にして特異なケースとなった今年のALDAYだ!