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  • 2020.10.28

ALLDAY 5ON5 BASKETBALL TOURNAMENT FALL 2020 Preview by MC MAMUSHI

全世界でのCOVID-19感染拡大の影響で、バスケットボールのゲームを始め、さまざまなイベントごとはキャンセルとなり、ワタシ自身も半年以上に渡ってMCとしてイベント現場に立つことができない日々が続いていたけれど、それも少しずつの回復を感じている昨今。それは良かったとして、他にも重大な課題はまだまだたくさんあったわけです。

その内のひとつが、今年で15周年を迎えるALLDAY 5ON5 BASKETBALL TOURNAMENT。本来であれば、2020年の5月におなじみの代々木公園ナイキバスケットボールコートで開催予定で準備を進めていたところ、COVID-19感染拡大の影響で全てが白紙となり、開催時期未明のまま世の中の状況を注視してきました。

自分を含めたALLDAY Headquartersのメンバーは「こんなご時世だから開催できないのもしょうがないよね、」とはもちろんならず、「15年の間、毎年開催し続けてきたALLDAYを絶やさないための最大限の努力をしてみよう!」ということで、東京都や代々木公園、そしてナイキジャパンとこれまで協議を続けてきたのです。

その上で出た結論のひとつが「今年は代々木公園でイベントを開催できない」ということ。そして、もうひとつあって、それが「東京の新豊洲のTOKYO SPORT PLAYGROUND SPORT x ART(トーキョー スポーツ プレイグラウンド サポーテッド バイ スポーツ バイ アート)という新たなプレイグラウンドであればALLDAYを開催できるかもしれない」ということでした。

代々木公園ナイキバスケットボールコートが2005年にできた当初から「この場所を日本のストリートボールの聖地にしたい!」という思いでスタートしたALLDAYだったわけで、代々木以外でのALLDAY開催ということにボクらALLDAY Headquartersも抵抗がなかったわけではないのだけど(これまでの15年間はそういう話があっても全て断ってきた経緯もあり)、ALLDAYは代々木を捨てるわけでは決してないし、状況が好転するであろう来年以降はもちろんまた代々木でALLDAYを開催したい。ただ、今年に関してはせっかくできたピカピカの新豊洲のTOKYO SPORT PLAYGROUND SPORT x ART内のAIR RAID COURTで開催しようというのがボクらが出した結論になります。

AIR RAID COURTはフルコート一面で、COVID-19感染拡大予防もしなくちゃいけないから、会場への入退場のルールの整備だったり、観客の人数制限だったりとこれまで通りにはいかない課題はあるけれど、それでも今できるベストを尽くしてALLDAY 5ON5 BASKETBALL TOURNAMENT FALL 2020を10月31日(土) / 11月1日(日) / 11月21日(土)の3日間に渡って開催します!新豊洲のTOKYO SPORT PLAYGROUND SPORT x ARTは、東京オリンピック・パラリンピックが終わる2021年9月20日までの期間限定パークだから、レアなALLDAYを開催できるってことでこれはこれで楽しみだよ!

というわけで、ALLDAY 5ON5 BASKETBALL TOURNAMENT FALL 2020のチームエントリー受付を、オフィシャルウェブサイトの alldaymag.com にて募集したところ、定員50チームのところをなんと70チームを超える参戦要望が日本全国(北は東北から、南は沖縄まで)から集まり、そのトーナメント表は先に発表された通り。ゲームがなくてウズウズしてたボーラーのみんな、そして長年ALLDAYを楽しんでいてくれているファンのみんな、大変ながらくお待たせ致しました!ALLDAYによる5ON5ストリートボール劇場がいよいよ開演でございます!今回はそのプレビューをお届けしよう!

この直近3大会、3年連続でチャンピオンチームの座を守り切っているBLACKTOPはこれまで通り予選免除となり、11月21日(土)に開催される本戦トーナメントからの登場だ。他のチームは10月31日(土)と11月1日(日)の2日間に渡って開催される予選トーナメント(1ゲーム12分一本勝負)からのスタートとなる。予選トーナメントは8ブロックに分けられ、その一枠であるDブロックはすでにBLACKTOPがスーパーシード枠を獲得。予選からスタートするチームたちは2~3ゲームを勝ち抜き、ALLDAYオリジナルユニフォームを着用し、10分前後半レギュレーションとなる本戦トーナメントに出場、そして優勝を目指す。

予選Aブロックのシード枠はTeam Y。このチームは本来は ALLDAYの看板チームのひとつであるTeam Yokosukaであるが、昨今のCOVID-19感染拡大の影響で横須賀米軍基地に従事するメンバーは基地の規制により今回は参戦できないとのこと。そのため参加可能なメンバーを中心に新たにチーム編成して、Team Yとして今回のALLDAYに参戦。そのため、その実力、破壊力は今回は未明である。

このAブロックには日本のストリートボールシーンにおいても、代々木公園のピックアップゲームの現場でも不動の1ON1最強ボーラーであるCHIHIROを擁し、2006年にはALLDAYチャンピオン経験もある平塚Connectionsや、ストリートボールリーグSOMECITYのTOKYOリーグで直近のレギュラーチーム入りを果たした神奈川のFAKE streetも登場。さらに今年の10月上旬に学生ストリートボール最強決定戦として開催されたSOMECITY SCHOOL WARSの覇者であり帝京平成大学バスケットボール部メンバーを中心としたちかこーず、プロキャリアを持つ多国籍メンバーによるamiz、日本無線 / ギガキャッツ / NTT東日本 / 千葉ジェッツふなばしネクストのメンバーによるSLY、同世代には実力派として知られる高崎陽平を擁するJUNKSといった布陣で本戦出場枠を争う超激戦ブロックとなった!

予選Bブロックには、前回のALLDAYではベスト8だったものの王者BLACKTOPを26-27と苦しめたF’SQUADがシードチームとして登場!大きく世代変わりを図ったとの情報もあり、新生F’SQUADのお披露目ゲームとなるだろう。しかしこのBブロックには、代々木公園ナイキバスケットボールコートにピックアップゲームカルチャを根付かせた立役者であり、過去にはALLDAYを7度制しているSunday Crewも登場。また、千葉船橋を拠点とし経験豊富なUCMC、沖縄から参戦のtidyup Okinawa、そしてあの麒麟田村氏が率いる吉本バスケ部のTAMATSUKI FIVEも登場する注目ブロックである!

予選Cブロックに移ると、前回のALLDAYではベスト8入りをあと一歩で逃すも、前々回のALLDAYではベスト8入りしているTOKYO BEASTがシード枠を獲得。チームにとって揺るがない中心人物であるSOGENはリハビリ期間がまだ完了しておらず現場復帰には至っていない。とはいえ、この1年間でその他のメンバーが3×3などでも活躍している様子を見るにチーム力はもちろん高いことが予想される。その対抗馬として挙げられるのが、前々回のALLDAYベスト8入りしているLIBERTY TOKYO。そのときはUNDERDOG相手に22-28と惜敗したものの、その後UNDERDOGはファイナルまで進出していた大会だったことを加味するとLIBERTY TOKYOの実力の高さは裏付けされていると言ってもいいだろう。その他は、NCAA / NAIA / プロの経験のあるメンバーを中心としたTycoons、日常的に代々木公園のNHK側コートでピックアップゲームをプレイしているVELTEX NEXT、神奈川の雄であるISAMU、初参戦のTeam CLEVERもこのCブロックにセット。

また、前回のALLDAYで実施されたWOMENSトーナメントでブチ抜きの優勝を果たした女性メンバーたちによる#moonが紅一点参戦。リーダーである桂葵が集結した女性メンバーたちがALLDAYのレギュラートーナメントでどこまで実力を発揮できるかにも注目が集まる。

予選Eブロックはシードチームとして、前回ALLDAYのファイナリストチームであるCrayonが見参!BLACKTOPをあと一歩まで追い詰めるもオーバータイムの末、33-35で初王者の座を逃したCrayonが雪辱に燃えていないわけがない。同名義で参戦している今シーズンの国内3×3シーンでも最注目チームのひとつとして結果を残しているCrayonなだけに、今大会でも優勝候補に挙げられるチームである。このCrayonの高い壁に挑むのが、東京を代表するチームでありながらも、この数年のALLDAYでは不振が続いている420、また結成10周年を迎えたというK-SELECT、埼玉のC★M★F★L、そして自らをストリートボール大学と語る明星大学バスケットボール部メンバーによる横浜リトルたちである。

予選Fブロックには、ALLDAY史上最多の9度の優勝を経験しているUNDERDOGがシードチームとして登場。しかしながら、前回はなんと予選落ち。かつての優勝メンバーたちもBリーグや各地に散ってしまっている中、ニューメンバーたちがこれまでのレガシーを継承できるかが試される時代が続いている。

さらに仙台のストリートボールシーンを牽引するS.H.U SENDAIの存在も注目だ。ALLDAY 2018のMVPボーラーであるTAKAに、実弟でありSBヒーローズとして人気YouTuberでありながらもその実力と気合の入ったアティチュードで定評のあるユッケ、そして3×3シーンでも存在感を発揮しているSSMなどを擁する仙台代表クルーも見逃せない。また、ALLDAYの常連であるCommander Ginyuやchilldren、SIMONに、初出場のNinety-three、現役大学生チームのおみスタといった年齢の幅が広いチームが参戦したブロックとなった。

予選Gブロックには前回のベスト8チームであり、過去にALLDAY2連覇のキャリアを持つ横濱Team-Sをシード枠に、千葉柏のレジェンドとして知られ、こちらも2度のALLDAY制覇を経験している勉族が久々のALLDAY参戦!さらに前回のALLDAYでベスト16とあと一歩で本戦出場のチャンスを逃したNo name ballerZ、山梨からSOMECITY NAGANOのレギュラーチームNIRASAKI SPIRITS、多国籍な面々によるTokyo Warriorsが対抗馬になるだろう。また、茅ヶ崎から若返りに成功したということで久々に参戦のさなだむし、そして初出場のNAPOSもセットしている。

そして予選Hブロックには、前回のALLDAYで最もエネルギッシュであったYoyogi Park ballersがいわゆるトーナメント表の四つ角を獲得しての登場!今の代々木公園でのピックアップゲームを牽引している彼らは、新豊洲のAIR RAID COURTでもメンバーを引き連れてプレイを経験しているだけに今大会でのパフォーマンスも十分に期待できる。かつてみるき~ず名義でALLDAYに参戦していた時代のベスト8から、前回ベスト4とALLDAYで着々と結果を残している彼らの勢いは侮れない。一方、ballaholicがプッシュする有名ボーラーKKを擁するも前回ベスト16止まりであった44STREETも同ブロックに参戦。また、こちらも前回ベスト16のBRM、静岡から参戦のKUSANAGI、そして品川を拠点とする多国籍チームのWANDERMANS HOPE、埼玉のDサイタマたちがYoyogi Park ballersに挑む予選ブロックとなる!

といったわけで、厳選と抽選を経て実に期待できる布陣となった今年のALLDAY 5ON5 BASKETBALL TOURNAMENT FALL 2020!残念ながら予選トーナメントはこのご時世の影響で無観客開催となるが、速報はFLYのSNSアカウントで展開されるのでそちらを注視しておいて欲しい!さまざまな課題を乗り越えて開催される今年のALLDAY、15周年記念トーナメントを存分に満喫しよう!

ALLDAY 5ON5 BASKETBALL TOURNAMENT FALL 2020 Preview by MC MAMUSHI

TEXT by MAMUSHI
PHOTO by FLY Magazine & Jeremy

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