NBA London Game 2019 レポート [Part1]
Text/MC MAMUSHI
来る2019年10月8日(火)と10日(木)は、2003年以来16年ぶりの日本開催となるNBA Japan Games!日本のバスケットボールシーンにとって待望の、NBA Japan Games 2019 Presented by Rakutenの開催を間近に、今年の1月にイギリス・ロンドンで行われたNBA London Game 2019 presented by Norwegian、つまりはアメリカ・カナダ以外で行われるNBAを目撃してきたMC MAMUSHIによる現地レポートのPart1を公開!
2011年から9年連続で開催されているNBA London Gameを現地でチェック!
MC MAMUSHIです!今年の3月に正式に開催が発表されたNBA Japan Games 2019 Presented by Rakuten!正式発表される2ヶ月前の1月に、NBA Gamesの日本開催に向けて視察に行くことになったRAKUTEN NBAチームと共に、実は自分もロンドンツアーに同行させてもらっていたのです!アメリカ/カナダ以外で開催されるNBAゲームがどういうものなのかを生で体感してきたレポートをみんなに届けたいと思います!
日本からイギリスまでは飛行機で12時間以上と実にロングフライトになるわけだけど、アメリカの東海岸からロンドンまでは約7時間で着くということもあって、2011年から毎年NBAレギュラーシーズンゲームが開催されてきたロンドン。プレシーズンゲームを入れたら今回で10年連続、レギュラーシーズンゲームは9回目の開催だという。対戦カードは、Washington Wizards vs New York Knicks!ゲームは1月17日に開催だったけど、ゲームの数日前から行われるさまざまなイベント、ロンドンの街でどんなプロモーションが行われているのか、またロンドン自体のバスケットボール事情をチェックするために13日から現地入り。
ロンドンのヒースロー空港の名物となっている入国審査待ちの長蛇の列を無事にクリアし、今回の旅の拠点に選んだカルチャーとアートでシャレオツがビンビンなエリア、ショーディッチに到着し、街中にストリートアートが大炸裂している中、名物観光地でもあるバッキンガム宮殿などを尻目にまずはシティアタック!
ロンドンのファッションエリアに溢れていたさまざまなNBAアイテムのその充実度たるや!
THEイギリスなソウルフード、フィッシュ&チップスなどを堪能して、到着早々からNBAロンドンゲームを間近に控えた街の様子をチェック!オイスターカード(要は交通系IC)をゲットして、Subwayと呼ばずUndergroundまたはTubeと呼ぶ地下鉄を乗り継ぎ、イースト・ロンドンエリアへ!NBAロンドンゲームのオフィシャルパートナーにも名を連ねていたFoot LockerによるHouse of Hoopsや、NBA自体の公式サプライヤーでもあるナイキによるNike Town Londonを筆頭に、NBA公式キャップサプライヤーのNEW ERAや、久々にバスケットボールラインを復活させたPUMA、その他にも名物スニーカーショップのSize?やSneakersnstuff、footpatrolやJD、Supreme Londonなどまでグルっと網羅してきたよ。
ファッションとバスケットボールの親和性はアメリカに限らずもはや世界中で定番/常識の中、正直な第一印象はAir Jordanやバッシュを履いてるヘッズはもちろんいるものの、ロンドン自体にはアンティークやビンテージ、モッズファッションなどがかなり成熟しているせいか、足元を見ればランニングシューズやローテク&ローカットスニーカーの愛好家が目立つ。渡英の1ヶ月前に発売されて日本でも長蛇の列だったしソールドアウトの雨嵐だったAir Joradan 11 “Concord”がまだ店頭に残っている光景すら目にして愕然。これはこれで個人的には羨ましいけど(笑)!
それにイギリスのスポーツと言えばやはりサッカー。マンチェスター・ユナイテッド、アーセナル、チェルシーなどのジャージを来ている若者もそりゃ多数目撃。とはいえ、先に挙げた数々のショップに足を運んでみれば、日本ではなかなかお目にかかれない充実のラインナップ!ゲームジャージにバッシュ、アパレルのバリエーション!キッズ用やベビー用のアパレルも相当あったし、今回のNBA London Game 2019のオリジナルアイテムももちろん登場!それになんと言っても、NBA London Game 2019の前日にはナイキから「靴紐なし!自動調整でフィットしてくれる未来感ズビズビのバスケットボールシューズ」Nike Adapt BBのロンチがあって、それが凄まじかった!
数日前までは通常ディスプレイ(サッカーアイテム全開)だったNike Town Londonが、NBA London Game 2019とNike Adapt BB一色に様変わりしていて、店の中にハーフコートを作っちゃってNike Adapt BBを発売前に試せる特設コートも登場!さらにNew York Knicksの一員としてロンドン入りしていたFrank NtilikinaとNike Adapt BBのビジュアルもドカンとディスプレイされていて、「明日はNBA London Game 2019開催だぜ!」的なテンションの持っていき方は相当なインパクトを感じたよ!お見事!
ヨーロッパ中から集っていたバスケットボール・インフルエンサーたちとの再会!
急遽決まった渡英だったために、特に誰とも約束しないで臨んだロンドンツアーだったのだけど。毎日のようにSNSでロンドンの模様をアップしていたら、さまざまな世界のバスケットボールフレンズたちとも再会することができたんだ。例えば、フランスからNBA London Game 2019のオフィシャルカメラマンとして参加しに来ていたKevin Couliau a.k.a. Asphalt Choniclesは、かつてBobbito Garciaとニューヨークのピックアップゲームをドキュメントした映画、Doin It in the Park: Pick-Up Basketball New Yorkのフィルマーでありディレクターで、今やNBAを筆頭に世界のストリートボールからビッグメーカーの広告まで手掛ける超イケイケのフォトグラファー。自身も相当ナイスなプルアップジャンパーの使い手でもあるリアルボーラーだ。「Mamuuuussshhhh!ロンドンいるんだろ?今オレも着いたところだから一緒にディナーを食べよう!」ということで、Kevinと、彼の兄貴でかつてFIBAの3×3ゲームで来日したとき以来に会えたDavid(彼もビデオマン)、そしてNike EuropeのEricと共にJapanese Izakayaレストランでまさかのロンドン再会ディナーを堪能。
彼らは、すでにNBA Memphis Grizzlies入りしていた渡邊雄太くんや、当時ゴンザガ大学で大活躍中だった八村塁くんのプレイを当然チェックしていたし、「日本のバスケットボールシーンはこれからもっと盛り上がるな!」とすでに世界のバスケットボールシーンで活躍している彼らからそう言ってもらえてとても嬉しかった。他にも、2000年前後からAND1 MIXTAPEが爆発的に流行った時代に、ドイツのThe Professorとして「あぁ、こいつは相当AND1のムーヴにヤラれているなぁ」と分かるハンドルを魅せていたPaul Guddeともお互いSNSでなんとなく見ていたせいか初対面できたし、フランスでバスケットボール・フリースタイルとYouTuber的メディアを精力的に動かしているBriscoとも再会できた。さすがは世界最高峰のバスケットボール、NBA。世界中のバスケットボールフレンズを繋げてくれる機会を与えてくれた。10月のNBA Japan Games 2019でも、こういったリンク、ガイダンスを体験できたら最高だよな。
待望のロンドン・プレイグラウンド!THE REGALとJORDAN COURTに潜入!
渡英前にTwitterである画像を見ていたんだ。その画像には、Tim Hardaway, Jr.とBradley Bealのマッチアップの写真とともに”GLOBAL GAME WEEK OPEN BASKETBALL”というタイトルに日程と時間、そしてバスケットボールに王冠が乗っかっているロゴだけが載っているもので、とてもNBA London Gameのオフィシャルイベントとは思えない出来栄えだったのだけど、書いてある住所を調べてみるとどうやらバスケットボールコート、屋内のプレイグラウンドのようだった。
ピックアップゲームであるのかなと思い、レトロな車体のBlack Cabに乗り込んで、書いてある住所へ行ってみる。そこはロンドン南部のランベス区というエリアにある、BLACK PRINCE TRUSTという住宅街に囲まれた総合スポーツ施設だった。サッカー場にボクシングリング、ジムがあって、インドアコートが2面あるとのことで早速中に入ってみると、たまげたことにナイキのスウッシュロゴと相当凝ったデコレーションが施されたTHE REGALと呼ばれるコートと、その隣に一回り小さいサイズのJORDAN COURTがドーン!朝のオープン時間すぐに訪れたのだけど、すでに2人のボーラーが1on1をやっていたし、午前中から男女共にどんどんとボーラーが集まってきた。その光景にやられていると近づいてきて話しかけてきたのが、このコートの管理人で代表のJason Henleyという白人の髭のおっちゃん。話を聞いてみると、元々はボロい倉庫を改造してコートにしたのだけど、運営も経営も大変で有料のプレイグラウンドだったらしい。ただ、このJasonのおっちゃんはそこから頑張って2012年にナイキと交渉してリノベーションを施し、コミュニティーに貢献できるように無料で誰でも使えるプレイグラウンドになったと言うんだ。今じゃ朝からひっきりなしに、みんなマイボールを持参でボーラーが集まるロンドンバスケットボールにとっての聖地になった。
隣のJORDAN COURTも一見ボロボロでツギハギだらけだけど、みんなで使い倒して、みんなで補修してきて育った愛すべきコートだった。JUMPMANロゴの元になっている1985年に撮影されたジョーダンの写真と、89年に撮影された通称”WINGS”の写真がセンターラインの延長線上で向き合ってるのも相当ヤバい!ここに来る前は「結局イギリスはサッカーなんでしょ」と高をくくっていたけどごめん!感服しました!地元のために、コミュニティーのために身を粉にしてきたJasonおっちゃん、そしてパッチワークみたいに修繕されたコートはみんなが使いまくってみんなで直してきた愛の証。朝から夜まで誰でもいくらでも使えるプレイグラウンド、THE REGALとJORDAN COURTに感動していると、何やらNBAロゴのポロシャツを着たオフィシャル感満載なスタッフたちが集まってきた。「ん?まさかここでNBA London Gameのオフィシャルイベントやるの!?」と呆然として見ていると、その目線の先には!Part2に続く。
現役NBAのスーパースターからレジェンドまで豪華ゲストの参加が続々発表されているNBAファンナイトに注目!
「NBA Fan Night」
・日時: 2019年10月9日(水) 18:30~ (開場16:30)
・場所: 「さいたまスーパーアリーナ」(埼玉県さいたま市中央区新都心8)
・チケット: 3,200円(税込)~
・チケット販売ページ: http://r-t.jp/nba2019-fannight
- NBA Japan Games 2019 Presented by Rakuten
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トロント・ラプターズとヒューストン・ロケッツのNBAプレシーズン・マッチを2019年10月8日(火)と10日(木)の2日間、さいたまスーパーアリーナで開催!