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  • 2017.10.30

ALLDAY 5ON5 BASKETBALL TOURNAMENT 2017.9.30-10.1 REPORT

2005年より実に12年の間、レギュラー開催され続けているストリートボールトーナメントALLDAY!SOMECITYや東京オリンピックの正式種目にも選出された3×3など、さまざまなストリートゲームが台頭している中、日本で唯一安定的に開催されているの5on5ストリートボールトーナメントである。そんなALLDAYの最新のトーナメントが2017年9月30日(土)~10月1日(日)に開催された!予選となるプレトーナメントを勝ち抜き、翌日の本戦ファイナルトーナメントがALLDAYのメインイベントだ。それでは、最新のALLDAYレポートをスタートしよう!

初日のプレトーナメントには45チームが参戦!12分一本勝負のゲームは、コートAとコートBの2面同時開催で行われる。このプレトーナメントから各ブロックを勝ち抜いた7チームに、前回ALLDAYトーナメントチャンピオンがスペシャルシードとして加わったのが翌日のファイナルトーナメントだ。プレトーナメントでは2~3ゲームを勝ち上がる必要がある。プレトーナメントから気を抜けないのがALLDAY名物。予選からタフなゲームが続くのだ。勢いに乗られると、新参チームでもALLDAY常連の猛者をアップセットすることが頻繁に起こるのがALLDAY。今回のALLDAYのプレトーナメントでもアップセットがいくつかあった。

これまで7度のALLDAYチャンピオンタイトルを経験しているSunday CrewがSIMON相手に予選敗退したり、東京を代表するクルーである420も新参LIBERTY TOKYOに12-23、またTOKYO BEASTもBRMに16-24と予選決勝で姿を消した。一方で、プレトーナメントから本戦さながらの熱戦もあった。Yokota Warriors vs F’SQUAD戦だ。超ビッグマンを多数擁する横田基地のチームYokota Warriorsと、この夏までのSOMECITY TOKYOシーズンの覇者でもあるF’SQUADの一戦は終始クロスゲームで、この予選日一番の注目を集めた。残り1分切ってもどう転ぶか予想できないゲームを制したのはF’SQUAD!数々のストリートボールゲームのタイトルを獲得してきたF’SQUADであるが、このALLDAYタイトルだけは未だ未達成。「悲願の初優勝となるか?」と、Yokota Warriorsを退けたF’SQUADに会場が期待を寄せた。

その他は、ここ数年はALLDAYベスト4以上の常連であるTEAM YokosukaとE.B.Eが順当に勝ち上がり、前回初のベスト4進出を果たした東京ストリートボールの若手トップガン、BLACKTOPは12分ゲームでなんと40点をスコアする勢いを示した。順当にファイナルトーナメント進出を決めたチームから、激戦を制したチーム、アップセットを巻き起こしたチームとそれぞれがストーリーを作りながら、翌日には前回ALLDAYチャンピオンであり、史上最多の8度の優勝経験を持つUNDERDOGが登場するベスト8が始まった。

翌日の10月1日(日)からはサウンドシステムとDJ、MC、そして観客用スタンドが登場し、ベスト8からのALLDAYファイナルトーナメントが開催!10分の前後半制が本戦ゲームのルール。GAME1は予選を順当に勝ち上がってきたTEAM Yokosukaと、予選決勝でYokota Warriorsを撃破したF’SQUADからスタート!前日のYokota Warriors戦を観戦していた観客は、このゲームでも大いに期待していたことだろう。F’SQUAD自身も初のALLDAY制覇のチャンスを、今回のトーナメントに見出していたかもしれない。しかし、現実は想像通りにいかないものだということを思い知る。このゲーム、終始TEAM Yokosukaが圧倒!F’SQUADは付け入る隙も、反撃のチャンスも見せることなく16-22で凡庸に敗退。想像を裏切られた観客やサポーターからため息が漏れた。

続くGAME2、Sunday Crewを破った神奈川のSIMONが久々にALLDAYファイナルトーナメントに登場、相手はあのUNDERDOGである。しかしながら、Bリーグもシーズンインし、前回のUNDERDOGロスターで目立っていた現役Bリーガーは今回はいない。また、国体ゲームと日程がかぶったこともあり、前回のMVPであるYUSUKE、そしてその兄で今のUNDERDOGを牽引するDAISUKEといった福田兄弟も不在。福岡博多からチーム創始者であるM21がUNDERDOG FKという福岡部隊から若手を3人引き連れて参戦。このSIMON戦は、福岡から参戦し初めて代々木でプレイした若手たちが大いに活躍し29-19と快勝した!GAME3には、真摯な態度と劣勢をひっくり返す粘り強さに定評がある外国人チームE.B.Eと、初のALLDAYベスト8を決めたLIBERTY TOKYOの一戦。これは33-26、地力の差がそのまま出た結果でE.B.Eが快勝。

ファイナルトーナメントの1回戦最後のカードは、こちらも初のベスト8入りBRMと、前回のベスト4チームで今大会のベスト8で一番若いBLACKTOPが登場。クラブチームの全国キャリアを持つボーラーばかりのBRMの多彩な戦術と、若さと勢いが武器のBLACKTOPの一戦は拮抗し、勝負所でアタックを繰り返したBLACKTOPが19-16となんとか競り勝った。ファイナルトーナメント1回戦を終えて、予選ゲームでの勢いから期待されていたF’SQUADがTEAM Yokosukaに惨敗し、UNDERDOG、E.B.E共に自力の差で順当に勝ち上がり、一番の若手であったBLACKTOPも何とか辛勝という結果。

会場に期待がなんとなく沈下していた中、ここから一気に主役に躍り出るのが何とか辛勝だったBLACKTOPであった。その前に続く、セミファイナルGAME1はF’SQUADに何も良いところを出させなかったTEAM YokosukaとUNDERDOGの一戦。優勝経験メンバーが少ない今回のUNDERDOG相手にTEAM Yokosukaが豊富なメンバーが序盤から猛攻。終始リードを奪ったまま33-21とUNDERDOGにチャンスすら与えずにファイナル進出を決めた。F’SQUADにもUNDEROGODにも余裕勝ち。「今回のTEAM Yokosukaは強い」、そう会場が理解した瞬間だった。そして、E.B.EとBLACKTOPのセミファイナルGAME2。

前回のALLDAYでは同じくセミファイナルでE.B.EがBLACKTOPを圧倒した結果だった。再戦となった今回はBLACKTOPが序盤から仕掛ける。フルコートのプレッシャーDFからのスティールと走力を活かしたファーストブレイクを連発!ハーフコートOFでも現役高校生#10 KOHEIがペネトレイトからタフショットをねじ込む。10-4、11-7とリードを取り続け、前半の残り1分ではフルコートプレスが大成功。スティールの連続で前半を19-7で折り返した!ここまでは大成功。ただ相手は後半と劣勢に強いE.B.E。彼らのポテンシャルを知っている者は、今ついている点差もどこかで追いつくのだろうと感じたものだった。ただ、BLACKTOPの勢いが止まらない。後半スタートしてもフルコートDFでプレッシャーをかけ続け後半残り5分で27-10。流れは変わることなくなんと39-20と大きく点差をつけたまま、E.B.Eに雪辱を果たした!そした、13年目に突入したALLDAY初めてのファイナルのカードはここまで付け入る隙を全く見せていないTEAM Yokosukaと、セミファイナルで一気にファイヤーした若手BLACKTOP。ミスマッチは歴然。BLACKTOPの最高身長はせいぜい185cm。さらに言えば、ストリートボールシーンのファミリーの系譜からするとBLACKTOPはF’SQUADの弟分にあたる。その兄貴分たちが手足も出なかったTEAM Yokosukaとの一戦。「さて、どうなるか」と会場が固唾を飲んだ決勝戦は衝撃的なスタートを目撃する。

BLACKTOPはシュートファールを得たフリースローに始まり、フルコートプレスでのファーストブレイクの加点。ハーフコートOFでもアタックからのスムースなパスが回ってのオープンショット。13-0でTEAM Yokosukaを序盤からメタメタにやっつける姿を見せることになった!TEAM Yokosukaは序盤はサイズの理もあって、気負いなくシュート放ってはいたものの全て決まらず、さらにフィジカルの差もあって無闇なファールを連発してしまう。ただそこはALLDAY優勝経験チーム。COACH Zの指示でゾーンDFに変更。ここで一気にBLACKTOPの得点が止まり前半16-12まで点差を詰めることに成功。後半がスタートするとお互いの攻防がばっぷり噛み合って、息の詰まるシーソーゲームの時間帯が続いた。早々にTEAM Yokosukaが同点に追いつくと、ここからは逆転の連続。残り時間1:17で20-20同点。両チーム共チームファールが5つ以上累積となり、ファールをすればフリースローというところで、その1and1ショットをBLACKTOPが決めて22-20でリード!そこからお互いシュートを放つもこれがオフ、ルーズボールの奪い合いから残り時間23.6秒でTEAM Yokosukaは1and1ショットも外してしまい、さらに痛恨のファールでBLACKTOPが23-20とリードを広げる!TEAM Yokosukaは残り20秒で3Pを狙うもこれもオフ。ファールゲームで残り時間を止めるも、BLACKTOPがフリースロー1本決めて24-20と勝負あり!なんと一番サイズが小さく、一番若いBLACKTOPが初のALLDAYチャンピオンに輝いた!これまで数々のキャリアを築き上げてきた先輩チームが倒れていく中、トーナメント通して終始運動量とゴールへのアタックの勢いを落とさなかったBLACKTOPがセミファイナルからはオンファイヤーな覚醒っぷりを目撃できてALLDAY実行委員としても光栄に思う。

MVPはチームを牽引し、ファイナルでは勝負どころでの3Pとスティールで大きく勝利を引き寄せた#4のKOSUKEが受賞!業界として若返りを目指すのが常。現役高校生から大学生、年長でも23-24歳というBLACKTOPが、全国のストリートボーラーたちが挑んでも中々突破できないALLDAYの頂きを得ることとなった今回のALLDAY。シーンとして頼もしい新世代が台頭している手応えを感じることができたトーナメントとなった!

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