KYOTO BBと、TOKYO DIMEが「3×3 SuperCircuit 2023」のFINALへ
「3x3 SuperCircuit 2023」の予選ラウンドも佳境へ突入し、新たに2チームが2月5日のFINALへ駒を進めた。京都ラウンドでは、KYOTO BBがホームコートに誘致した一戦で全勝優勝。神奈川ラウンドではTOKYO DIMEが4度目の挑戦で遂に勝ち切った。1週間前、ホームタウン・渋谷へ誘致した東京ラウンドの結果を重く受け止め、危機感がチームを突き動かした。
京都と神奈川で予選ラウンド
1月15日に「3x3 SuperCircuit 2023」の予選ラウンドが京都と東京で開催され、2月5日に開催されるFINALの出場チームが新たに決まった。京都ラウンドでは決勝で、KYOTO BBが兵庫のEPICを21-17で破り、FINALの出場権を初めて獲得した。東京ラウンドではTOKYO DIMEが決勝で、ZETHREE ISHIKAWAを21-16で撃破。昨年11月から続く、4度目の予選ラウンド挑戦で遂に勝ち切り、昨年に続いてFINALへ駒を進めた。
KYOTO BBがホーム開催に花を添える優勝
京都ラウンドは、優勝したKYOTO BBが予選ラウンドを誘致し、会場をホームコートであるBACKDOOR BASEにセット。ファンに見守られながら、田中和馬(#3)、近忍(#13)、尾上春樹(#31)、臼井隆浩(#59)の4人が、全試合KO勝利で優勝を勝ち取った。
予選プールでBOORINSとIRISPARTNERS AICHI Aに快勝したKYOTO BBは、準決勝で三重のORANGE ARROWSを21-20で撃破。決勝では近がチームをけん引し、EPICを21-17で下した。昨年の京都ラウンドでは、決勝でNINJA AIRSに敗れていたが、今年は優勝という最高の結果でホーム開催に花を添えた。
大会を終えて近は、「決勝はドキドキしましたけど、勝ち切れました。ただ正直言えば、疲れましたね(笑)。でも、相手の弱点というか、狙いどころはしっかり(突くことが)できたと思います」と、振り返る。そして、毎年行われるSuperCircuitや、広がりを見せる「3x3WEST」へ参戦する中で、関西の3x3を「もっともっと盛り上げていきたい」という思いも強く持つ。近は「見ていて楽しい。そして勝っていけるチームを目指して、僕らは頑張っています」と語ってくれた。
そんな選手たちが喜び、会場が沸く光景を見て、KYOTO BBの紅谷裕司オーナーは「(準備から開催まで)疲れましたけれども、また誘致したい」とコメント。SuperCircuitの前身となる「F1 tournament」(2020年秋開催)も含めると、今大会の開催は3度目を数えるが、京都のみならず、関西の競技シーン活性化へ、紅谷氏は力を尽くす。今後に向けて「もっと盛大に大会を開催したい」と意気込んだ。
「ありえない負け」…危機感をチームの力に
一方で、誘致試合となった8日の東京ラウンドで予選プール敗退に終わっていたTOKYO DIMEは、神奈川ラウンドへ並々ならぬ思いで臨んでいた。鈴木慶太(#7)は「DIME主催大会で、すごい駄目なプレーをしてしまった。もう、チームとしてありえない負けだと思っていたので、さすがに(今日は)名誉挽回をしないといけなかった」と、明かす。
危機感を持って臨んだTOKYO DIMEは予選プールでMINAKAMI TOWNと、SBBを危なげなく下すと、準決勝ではTOKYO LEDONIARSと対戦。相手の2ポイントシュートに苦しみながらも、残り4分を切って20-20の同点から、最後は小松昌弘(#70)がリバウンドを押し込み、21-20で勝負あり。続くZETHREE ISHIKAWAとの決勝では序盤こそ点を入れあったが、西畝優(#5)を好守をきっかけに鈴木、黒田亘(#13)が得点を挙げて一気に4点のリードを奪い、21-16のKO勝利まで突き進んだ。
試合後、鈴木は「ホッとしています」と表情を崩した。絶対に負けるわけにいかない一戦で、昨年11月から挑んだ4度目の予選ラウンドだっただけに、喜びよりも安堵した気持ちが強い。「タフな試合だったんですけど、勝てて良かったです」と胸をなでおろした。
TOKYO DIMEと言えば、多くのファンと、スポンサーらに支えられた国内屈指のチーム。この日も、会場となった川崎市高津スポーツセンターの2階コンコースには「GO DIME」の応援グッズを掲げるファンの姿もあった。熱心な応援や期待に答えるためにも、FINALに向けて鈴木は気を引き締め直す。
「しっかり準備して、一戦一戦を戦って優勝し、自力でまた世界へ行けるように頑張りたい」
予選ラウンドは最終、茨城へ
千葉ラウンドを皮切りにスタートした「3x3 SuperCircuit 2023」も、残す予選ラウンドは今週21日につくばカピオで開催される茨城ラウンドのみ。最大の注目は昨年の覇者、UTSUNOMIYA BREXの登場だ。
エントリーメンバーは、齊藤洋介、飯島康夫、成瀬新司の3人に、セルビアから再合流するDusan Samardzicの4人が見込まれる。意外にも、このメンツで挑む公式戦は初めて。勝ち上がり次第では、昨秋のJAPAN TOUR FINAL決勝と同じ、TSUKUBA ALBORADAとの再戦が実現するかもしれない。
他にも、これまでの予選ラウンドであと一歩及ばなかった、HACHINOHE DIMEやTOKYO LEDONIARSなど、有力チームが多数参戦する。見どころの多い最終ラウンドになりそうだ。
【大会公式SNS】
・Instagram @3x3_super_circuit
【今後の大会スケジュール】※1
●予選ラウンド
・1月21日(土) 茨城ラウンド@つくばカピオ ★
●ワイルドカード(※2)
・2月4日(土) 男子ワイルドカード@つくばカピオ
・2月4日(土) 女子ワイルドカード@検見川総合運動場体育館
●FINAL
・2月5日(日) @TIPSTAR DOME CHIBA(千葉市)
★は女子カテゴリーも同時開催
※1.大会はいずれも有観客開催を予定。FINALのみ一部座席がチケット制(販売方法は後日、主催者より発表予定)。
※2.ワイルドカードのエントリー条件は、予選ラウンドのいずれかに出場していること。