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  • 2021.09.15

TOKYO STREETBALL SUMMER LEAGUE #2 Report & #3 Preview

先週から開幕した日本初の試みとなる5on5のストリートボールリーグ戦、“TOKYO STREETBALL SUMMER LEAGUE”!今回は先週の開幕戦に次いで、去る9月12日(日)に開催した第2戦のレポート、そして20日(月・祝)に控える第3戦プレビューを公開しよう!

9月12日(日)に開催した第2戦では、今シーズン参戦チームの内、BLOCK AからはTOKYO BEAST、BLOCK BからはCRAYONが休みの日程で、一方先週の開幕戦では休みだった千葉柏の勉族と横濱Team-Sがこの日からリーグ初登場。
そして、この日に展開されたゲームが、BLOCK Aからは勉族 vs SUNDAY CREW、SUNDAY CREW vs UNDERDOG、勉族 vs S.H.U SENDAIで、BLOCK BからはF’SQUAD vs Team-S、YOYOGI PARK BALLERS vs Team-S、F’SQUAD vs 420である。

まずはこの日初参戦であり共にダブルヘッダーであったTeam-Sと勉族についてから触れよう。見事2連勝を飾り、大きくインパクトを残したのが結成から来年で25周年を迎えるTeam-Sだ。絶対的リーダーである#10 アンちゃんを中心に、#4 SHINPEI / #6 GENYA / #7 SHUNPEIが脇を固め、その他チーム写真の通り、今のTeam-Sのほぼベストな5on5メンバーと言える布陣で登場。さらにアンちゃんの秘蔵っ子であり、今シーズンのTeam-Sにとって目玉となるゲストボーラーでありもはやリーサルウェポンと呼べる逸材、ここでは#3 RYOと呼ぶことにする。その#3 RYOが加入したことにより、この日のTeam-Sは攻守共にさらに凶悪な破壊力を持つこととなった。初戦ではシーンの長年の歴史上、宿敵とも呼べるF’SQUADと対戦。このゲームがなんとダブルオーバータイムにもつれ込む熱戦となり、結果46-40でTeam-Sが競り勝った。F’SQUADはこのゲームで、#7 K-TAと#6 SHUNPEI KUJIRAIが共に12得点、そして#9 KOTAが8得点。特に#6 SHUNPEI KUJIRAIは、これまでF’SQUADに献身的に務め活躍のチャンスを狙っていたチャレンジャーであるが、この日はオーバータイムでも攻め気な姿勢で3Pを4本成功させる活躍をみせた。一方、Team-Sは注目の#3 RYOがなんと21得点!慣れないストリートゲームでアウトサイドやフリースローの感覚がまだアジャストできていなかったように見えたが、それでもペネトレイトの力強さとOFリバウンドのプットバックで支配的な活躍をみせた。そして、二度目の延長で最後の追撃を仕掛けたF’SQUADにトドメを刺したのが、#6 GENYAの1on1からのポストアップであったことも書き記しておこう。

また、続くYOYOGI PARK BALLERS戦も肉薄したゲームとなった。前半終わってリードは僅かワンゴール差。後半に入っても逆転の応酬が続くような好ゲーム。ただ、このゲームでも残り30秒を切った勝負どころで#6 GENYAがスティールからのファーストブレイクを決め、これが決勝点となった。YOYOGI PARK BALLERSは、残り4秒のサイドスローインからのワンプレイに逆転の可能性を賭けるも、惜しくもこれが失敗し万事休す。30-27のワンゴール差でTeam-Sが見事2連勝を飾ったのだ。Team-Sは#3 RYOが16得点、#6 GENYAが6得点。YOYOGI PARK BALLERSは#3 MAOが7得点、#4 RYOTAが6得点と続いたが、またしてもワンゴール差で惜敗という結果となった。

そして勉族はと言うと、こちらも不動の中心人物#4 ぬまを筆頭に、前日には3x3.EXE PREMIER JAPAN 2021 PLAYOFFSを何と3人だけのボーラーで制覇したばかりの#7 YASUO、勉族のSOMECITY TOKYO復帰の立役者でもある#1 魚住、東京新木場のF1 STUDIOでもお馴染みの#3 ちゃん岡らを中心に、新たな若手も混ぜながらの参戦。初戦のSUNDAY CREW戦では前半の10分が終わって22-14と大きくリードを奪ったものの後半で一気に点差を詰められ、残り1秒でSUNDAY CREWの#4 Macfarlaneに決まれば逆転のラストショットを放たれるも、これが外れてタイムアップ。27-26の1点差でギリギリ勝利を収めた。このゲーム、勉族はなんと#4 ぬまがスコアリングリーダーで3Pを2本含む11得点。SUNDAY CREWは、#5 Kyleと#9 Leeが10得点ずつあげている。

勉族はダブルヘッダーで、この日S.H.U SENDAIとも対戦するも、結果から言えばなんと23-49という超大差で敗戦。ダブルスコア以上の点差である。前半終了時は12-19とまだまだ戦える点差であったものの、後半で一気に引き離された結果だ。#7 YASUOが孤軍奮闘で10得点をあげるもチームとしてどうしても火力が足りなかったようだ。一方、これで3連勝で負けなしなのがS.H.U SENDAI!チームリーダーのTAKAは不在であったが、このゲームで#3 Yukkeは3Pを6本成功させ22得点!続く#2 SSMも11得点あげ、プレイしたほぼ全員がスコアしていたゲームで、10分前後半のゲームで49得点は第2戦まで終わって最高得点のゲームとなった。

負けなしと言えば、BLOCK AのUNDERDOGも第2戦を終えて無敗を守っている。この日はダブルヘッダーのSUNDAY CREWとの一戦。ロスターを見ると、前回メンバーからKEIICHIに変わって広島からジョン・ジョバンニが合流し、さらにベンチには東京オリンピック2020で3x3男子日本代表選手として活躍し、今シーズンもBリーグ越谷アルファーズでのプレイが決まっている落合知也 a.k.a. WORMもユニフォームを着て登場!ゲームはと言うと、ここまで2連敗であとがないSUNDAY CREWが序盤から集中をしたプレイを発揮し前半は接戦、UNDERDOGの #8 DAISUKEがブザービーター3Pを決めて12-9と3点差。後半に入るとじわじわとUNDERDOGがリードを広げ、結果34-22と大差で危なげなく勝利。落合知也 a.k.a. WORMは出るまでもなくUNDERDOGは負けなしの2連勝中である。#8 DAISUKEが19得点、#1 JUONが11得点と今のUNDERDOGの2大エースが着々とスコアを伸ばしている。

この日のラストゲームはF’SQUAD sv 420。420は前回活躍したS-TAROが不在であったが、インサイドの要である#8 番長が登場。このゲームの前半は見事なクロスゲームで23-23の同点で10分が終了。なかなかハイスコアな前半であった。この攻防は後半に入っても継続したが、残り1分で420の#4 YUYAがポストアップから見事なスピンでワンメイクして4点リードを奪い、F’SQUADはそこから何度もシュートを放つもこれがリングに嫌われてタイムアップ。最終スコア40-36で420がリーグ戦初勝利を収めた。420は#9 KCが3Pを3本決め11得点、そして決勝点を決めた#4 YUYAも10得点、#3 KATSUOが7得点、そして#1 TATSUOが2本の3Pで6得点スコア。

この第2戦を終えて、それぞれの勝ち上がり状況と平均得点上位ボーラーを紹介しておこう。BLOCK Aは、すで3ゲームプレイして3連勝負けなしのS.H.U SENDAIが暫定首位。3勝0敗、さらにハイスコアなチーム(ゲーム平均が36得点)なこともあり得失点は+51。予選リーグ突破がぐっと近づいている。次いで2ゲームプレイして、こちらも負けなしのUNDERDOG。ゲーム平均34得点、得失点も+30。暫定3位には1勝1敗の勉族が位置しているが、S.H.U SENDAI戦での失点49得点が響いて得失点は-25となっている。そして、勝ち星のないTOKYO BEAST、SUNDAY CREWと続く。

BLOCK Bでは、第2戦でダブルヘッダーを2連勝で終えたTeam-Sが負けなしで暫定首位に。得失点が+9、暫定2位のCRAYON(得失点+7)とは得失点差2と僅かな差である。暫定3位には1勝1敗の420、1勝2敗のF’SQUADが4位、そして全てのゲームがワンゴール差の惜敗というYOYOGI PARK BALLERSが0勝3敗であるが、得失点は3ゲームプレイしてなんと-8という脅威。それでも当人たちはとにかくゲームに勝ちたいだろうが、全て接戦に持ち込める魅力的なチームだ。BLOCK Bは、BLOCK Aに比べて得失点差にほぼ差がない接戦が続いている。

そして平均得点の上位は第2戦終了時点で、Team-Sの#3 RYOが平均18.5得点(2ゲームプレイして37得点)、S.H.U SENDAIの#3 Yukkeが平均18得点(3ゲームプレイして54得点)、UNDERDOGの#8 DAISUKEが平均15.5得点(2ゲームプレイして31得点)、CRAYONの#10 Mattが平均14得点(2ゲームプレイして28得点)、F’SQUADの#7 K-TAが平均12.3得点(3ゲームプレイして37得点)と続く。

9月20日(月・祝)に控えている第3戦では、SUNDAY CREWとYOYOGI PARK BALLERSが休みの日程。対戦カードは、BLOCK AではUNDERDOG(2勝0敗)vs S.H.U SENDAI(3勝0敗)という暫定首位決戦、勉族(1勝1敗)vs TOKYO BEAST(0勝2敗)があり、BLOCK BではTeam-S(2勝0敗)vs 420(1勝1敗)、CRAYON(2勝0敗)vs F’SQUAD(1勝2敗)のゲームが行われる。注目は、やはりBLOCK Aの暫定首位争いと言えるUNDERDOG(2勝0敗)vs S.H.U SENDAI(3勝0敗)だろうか。事前にエントリーされているロスターを見ると、UNDERDOGは開幕戦のメンバーをベースに構成され、S.H.U SENDAIは第2戦同様TAKAは不在のようだが、ここまでの好調を牽引しているメンバーたちは安定して出揃っているので好ゲームが期待できる。両ブロック共に、上位2チームとなってプレイオフトーナメントに出場するには最低でも2勝2敗は欲しいところ。そうなると、まだまだ可能性を残しているチームが多い第3戦。どこかが早々に抜け出るか、それとも予想外の混戦となるか。プレイオフを除けばレギュラーリーグは全4戦、次戦は注目の折り返し地点である。

TOKYO STREET SUMMER LEAGUE DAY1 のReportはこちら→ TOKYO STREETBALL SUMMER LEAGUE #1 Report & #2 Preview

TOKYO STREETBALL SUMMER LEAGUE #2 Report & #3 Preview

TEXT by MC MAMUSHI

https://flymag.jp/news/21431/

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