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  • 2025.06.14

フェイス・キピエゴンのBreaking4を支えるドリームチーム

ナイキのイノベーター、科学者、デザイナー、そして夢を追う者たちからなる大規模なチームが、フェイス・キピエゴンによる1マイル4分の壁を破る大胆なチャレンジであるBreaking4のために、持てるすべてを注ぎ込み、不可能を可能にするべく尽力しています。彼らは新しいアイデアを追求し、疑念を乗り越え、自分たちの直感とチームを信じて進んでいます。

フットウェア、アパレル、イノベーション、スポーツマーケティングの各分野を代表する6人の主要な夢の創造者たちには、スポーツ史上極めて大胆な挑戦を支える情熱、革新、信念があります。

キャリー・ディモフ
イノベーション フットウェア、プログラム マネジメント / シニア マネージャー
Breaking4:フットウェア リード

元米国オリンピック予選に出場したマラソン選手であるキャリー・ディモフは、最高のレベルで競うことの意味を熟知しています。現在は、ナイキの最速アスリートたちのためにフットウェア イノベーションをリードしているディモフは、その2つの鋭い視点からBreaking4に臨み、フェイスのレース用スパイクのデザインと開発を担当しています。ディモフは、フェイスの理想的なスパイクのビジョンを構想から実現まで導き、大胆なアイデアを追求し、厳しいスケジュールを乗り越え、すべてをフェイスをより速くするという一つの目的に集中させました。

キャリー・ディモフ コメント

モナコでフェイスが世界記録を破った瞬間から、信じられないようなエネルギーを感じました。何か大きなものが始まるという感覚でした。その時のスタジアムでの感覚は忘れられません。それはまさに電気が走るようなもので、みんな驚いていましたが、すでに「これが女性による1マイル4分切りの始まりなのだろうか?」と考え始めていました。

フェイスが挑戦するという話を聞き、それを私たちがサポートすることを知ったとき、私はただ「よし、やろう。」と思いました。フェイスはそのスピードだけでなく、彼女自身の立ち振る舞いによって、世界中の女性コミュニティに感動を与えています。モナコでもそれを見ることができました。他の選手たちが彼女の周りに集まる様子は印象的でした。彼女はみんなが応援したくなる存在なのです。

このプロジェクトは最初から特別だと感じました。フットウェア、アパレル、科学、ペース配分など、ナイキ全体での統合は、まさに全力を尽くす取り組みとなりました。彼女のフットウェアを検討する際、私たちは何度も問いかけました。「これは彼女がすでに使っているものより良いだろうか?速いだろうか?もっと自信を与えるだろうか?」もしそうでなければ、却下しました。

フェイスの勇気が私たちをも勇敢にしてくれます。彼女は人間のパフォーマンスの限界に挑戦しており、その過程で私たちも古い限界を打ち壊すことに挑みます。もし彼女が4分以内にそのラインを越えれば、それは単なる新しい世界記録ということに留まりません。それは女性のスポーツにおける可能性の新しい理解となるでしょう。


ブレット・カービー
応用パフォーマンス イノベーション、主任研究員
Breaking4:パフォーマンス統合リード

ブレット・カービーは、大胆な目標を実行可能な計画に変えることにキャリアを捧げてきました。ナイキがサポートしたプロジェクであるBreaking2のリーダーとして、エリウド・キプチョゲのマラソン2時間切りをサポートした彼は、大規模な挑戦を恐れることはありません。Breaking4では、カービーは科学とシステム思考を基盤とする取り組みの全体を指揮し、データ、テスト、デザインを融合させてフェイスが可能な限りの優位性を得て歴史を刻む手助けをしています。

ブレット・カービー コメント

初めてフェイスが1マイル4分の壁を破ろうとしていると聞いたとき、正直なところ、一瞬固まってしまいました。「ちょっと待って、何だって?」と思いました。それは私たちが達成可能だと考えていたものからあまりにもかけ離れているように感じたからです。しかしその後、考え直しました。誰の話をしているのかを思い出したのです。挑むのはフェイス・キピエゴンだと。すると見方が変わりました。このチャレンジのタイミングで、フェイスというアスリートがいることに興奮せずにはいられません。

そこからは、きちんとこの挑戦に対峙できるかどうかの問題となりました。特にBreaking2のようなプロジェクトから何度も学んだことの一つは、大きな目標に取り組むと決めたときに、創造性が湧き始めるということです。心に決めた瞬間から、行動が変わります。新しいアイデアを模索し、より深く協力し合い、不可能なことが手の届く範囲に感じられるようになります。

このプロジェクトにはロードマップがありませんでしたが、それが実際に素晴らしかった理由でもあります。この全体の取り組みは、台本がなかったからこそ成り立ちました。私は疑問符のついたプロジェクト、発見の余地を残したプロジェクトが大好きです。毎日が、学べることと達成するべきことのバランスを取る挑戦です。探求と実現の間の微妙な勘どころを見つけることが鍵でした。

フェイスの情熱が私たち全員を高みに引き上げてくれました。彼女がこの目標の大きさをどれほど真剣に理解しているかを見て、私たちもより良くなろうと思うようになりました。私自身も一層努力し、違った考え方を試み、さらに遠くを目指すようになりました。彼女が設定する目標に応えようと、チーム全体が努力するようになったのです。

彼女がパリのトラックに足を踏み入れる姿を思い浮かべるとき、ただ軽やかな気持ちでいてほしいと思います。リラックスして、その瞬間が彼女のものであり、心と身体が完全に調和しているように感じてほしいのです。

もし彼女がその壁を打ち破れば、それは彼女だけのものではなくなります。成功を目にしたことがきっかけで、大きな夢を見るようになる人たち全ての壁を破ることになるからです。


ジャネット・ニコル
イノベーション担当VP
Breaking4:ナイキ フライウェブ リード

ジャネット・ニコルはBreaking4の連絡を受けたとき、デザインとイノベーションを通じて歴史的な瞬間を形作るための強力な機会だと捉えました。エリウド・キプチョゲのマラソン2時間切りのような大胆な目標をサポートした経験を持つナイキのイノベーション部門の熟練したリーダーであるニコルは、大胆な挑戦のためにはマニュアルが存在しないことを理解しており、それをゼロから作り上げるために必要なことが何かもよく理解していました。彼女のチームは、フェイスのレース当日用のシステムを作り上げることに没頭し、どんなに小さなディテールにもこだわった全身のソリューションを戦略的に設計しました。その中には、ナイキの最新素材イノベーションで作られたブラも含まれていました。

ジャネット・ニコル コメント

何か革新的なものを作るために、1秒たりとも無駄にはできませんでした。私は、フェイス自身のスピードに匹敵する速さで進む必要があると考えていました。そこで私たちは「私たちの手元にあるものでフェイスのチャレンジのために役立つものは何があるだろう?」「それをどうすれば迅速に、さらに良くすることができるだろう?」と自問しました。

その革新のひとつが、ナイキ フライウェブでした。私たちはこれを開発してきましたが、世界の舞台で初めてテストされることになり、それを使って唯一無二のブラを作ることになりました。フェイスが与えてくれたのは特別なチャンスでした。彼女はそれを着用するだけでなく、その進化を手助けしてくれたのです。彼女のフィードバックが原動力となりました。汗の吸収、通気性を高める設計、軽量性、サポート性まで、私たちは全てにこだわりました。それはまるで第二の皮膚のように感じられ、さらにエリート選手のパフォーマンスのためのニーズをすべて満たす必要がありました。

フェイスのフィードバックから生まれたすべての改良は、未来のデザインに影響を与え、彼女自身だけでなく、トレーニングをし、競い、夢を見るすべての女性のために役立つでしょう。それが、このような革新的な素材の力です。

フェイスは私たちを信じてくれており、私たちはその責任を真剣に受け止めています。ナイキ フライウェブのデビューは、単にブラをより機能的にすることだけではありませんでした。それは美しくなければなりませんでした。感情に訴え、力強さと優雅さを視覚的に表現するものでなければなりませんでした。

Breaking4に挑むパリでの瞬間はフェイスにとって大切なものとなります。私たちは彼女と一緒にゴールラインを切ることは出来ませんが、彼女がそこに到達するのを助けるために私たちのチームが全てを尽くしたことを感じながら、私は彼女の一歩一歩を感じるでしょう。それは生涯最高の栄誉となります。


エイミー・ジョーンズ・ヴァテラルス
ナイキ スポーツ研究所 ウイメンズ リサーチVP
Breaking4:イノベーション リード

応用ロボティクスのバックグラウンドを持ち、科学とスポーツの交差点で革新を推進する20年以上の経験を持つエイミー・ジョーンズ・ヴァテラルスは、明確な道筋のない大きな課題に挑戦することを得意としています。Breaking4において、彼女はその中心でチームをまとめる役割を果たし、優先事項が変化し洞察が生まれる中で、アパレル、フットウェア、パフォーマンス科学のチームを調整してきました。戦略の転換や想定の見直しを行う際も、ヴァテラルスはチームが柔軟に動けるよう支援し、フェイスに最大限の利点を与えることを目的とした総合的システムを構築するために尽力しています。

エイミー・ジョーンズ・ヴァテラルス コメント

人の思考を前に進めてくれるプロジェクトがあります。また、終わった後も長く心に残るプロジェクトもあります。このプロジェクトに参加した瞬間から、これはその両方を兼ね備えるものだと感じました。

フェイスの夢は、ただひとつのレースや目標だけを追い求めるものではありませんでした。それは、自分自身のために、スポーツをする女性のために、とても壮大な目標を追いかけるすべての人のために、「可能性の限界を押し広げる」ことでした。そのようなエネルギーこそが、人を惹きつけるのです。

ブレイキング4について初めて聞いたとき、私は一瞬たりとも迷いませんでした。私は瞬間的に「ぜひ参加したい。何をすればいいのか?」と考えました。その重要性と同時に、それがいかに難しい挑戦であるかもすぐに認識しました。しかし同時に確信しました。これはまさに、ナイキが挑むべき大胆不敵なイノベーションの課題だと。そして、これは私自身が心からやりたいことなのです。

私の役割は指揮をとることでした。フットウェア、アパレル、パフォーマンス科学など、これらの優れた専門的な人材を集結させること。それだけでなく、それぞれの力を超える成果を生み出すことを目指しました。柔軟に、速く動く。そして、何がうまくいっているのか、何がうまくいっていないのかについて正直であることを心掛け、必要に応じて方向転換することも厭わない姿勢が重要でした。

私たちは多くの方向転換を余儀なくされました。ペース配分は大きな軸として始まりましたが、その後アパレルがさらに重要な役割を果たすようになりました。そのような大きな変化は、リーダーとしての私の試練となりました。すべてを前進させ続けたいと思っている中で、一旦立ち止まり、再評価し、ときには方向を変えることを学びました。

フェイスの勇気は、私自身の限界についても考えさせられるきっかけとなりました。「自分の意見を十分に伝えているだろうか?」「この瞬間だけではなく、挑戦を続けているだろうか?」と考えました。これは単なるプロジェクトではありません。これは歴史に残る取り組みです。女性のパフォーマンスに関する知識のギャップを埋め、スポーツにおける可能性を変えるための大きな動きの一部なのです。

フェイスがそのトラックに立つとき、彼女が誇り、愛、彼女を支える世界中のコミュニティの力のすべてを感じてくれることを願っています。その瞬間、私も近くのどこかにいるでしょう。おそらく涙を流しながら、自分がその一部であることを名誉に感じています。


サイモン・バイル
スポーツマーケティング担当
Breaking4:アスリート パートナー

フェイス・キピエゴンの長年のナイキ スポーツマーケティング担当であり親しい友人でもあるサイモン・バイルは、フェイスのプロとしての活躍のほぼすべての節目を最前列で見てきました。自身もかつてプロの長距離ランナーだったバイルは、フェイスのようなアスリートがいかに稀であるかを知っており、彼女がいかに強い存在力を持つかを直接目の当たりにしてきました。日常のサポートから彼女の大きな挑戦を応援することまで、多岐にわたって彼女を支えています。

サイモン・バイル コメント

フェイスが初めて1マイル4分切りに挑戦することを決めたとき、私は驚きませんでした。彼女らしい挑戦だからです。彼女は偉業に向かって慎重に歩むのではなく、まっすぐ突き進みます。彼女はすでに私たちに、1,500メートルに焦点を当てるのは今年が最後だと伝えており、何か記録を残したいと言っていました。それは自分のためだけではなく、これまで誰も成し遂げたことのないものを追いかけるすべての女性のためにです。

これは、大胆で不確実なプロジェクトで、スポーツを超えた大きな意味を持つからこそ心が躍るものです。彼女が挑戦したいと言った瞬間、ナイキの全員が一丸となって「彼女の挑戦を導くにはどうすればいいか?」と問いかけました。それが私たちの最高の力が活かせるところです。

彼女がどれだけ一生懸命努力しているか、どれほど犠牲を払っているか、どれほど深い思いやりをもっているかを見てきました。その姿に私ももっと成長しようと励まされます。私の役割は、彼女と同じ場所に立ち、彼女が望む場所へと進む手助けをすることです。この仕事の本質はそれにあります。大事な瞬間で彼女を支えることはもちろん、誰も見ていないような小さな瞬間でも彼女を支えることです。

フェイスは激しい競技者ですが、彼女には鋭くウィットに富んだ一面もあることはあまり知られていません。彼女が心を開くと、リラックスした遊び心のある一面が垣間見えます。彼女が私にそんな表情を見せてくれることを、私は幸運に思っています。

パリでは完璧なギアと科学的な準備が揃っていると思います。しかし、私はただ彼女への誇りを感じるでしょう。私は彼女がリオで初めて金メダルを獲ったレースを見ましたが、今や彼女はチャンピオンであり、母であり、リーダーであり、女性の可能性を再定義する代表的存在となりました。タイムがどんな結果を示そうとも、大きな瞬間が生まれるでしょう。

彼女が4分の記録を破ることは、彼女は単に記録を作るということではありません。彼女は見ているすべての女の子たちの「可能性」の概念を変えるでしょう。彼女がそれを達成できるかどうかではなく、私は彼女が必ずやり遂げると信じています。


リサ・ギブソン
イノベーション / シニア プロダクト マネージャー
Breaking4:アパレル リード

元イギリス代表のオリンピック水球選手であるリサ・ギブソンは、エリート競技が身体的、精神的に何を必要とするかを熟知しています。現在はナイキでアパレルのイノベーションを主導する彼女は、そのアスリートのマインドセットをBreaking4に取り入れ、フェイスのレース当日に着用するスピードスーツの制作をリードしました。初期プロトタイプから最終デザインに至るまで、ギブソンはパフォーマンス、快適さ、そして動きやすさに重点を置き、アスリートの信頼を築き上げてきました。

リサ・ギブソン コメント

Breaking4について初めて聞いたとき、私の反応は驚きと感動でした。なんて素晴らしい試みなのだろうと思いました。女性のスポーツの世界を一変させるチャンスです。フェイスが4分の壁を突破するかどうかに関係なく、それに挑戦する勇気は偉大です。大きな夢を描き、恐れない。それが彼女が世界に示していることであり、それが私たちが応援したいと思った理由です。

私の役割は、素材やデザインの専門家になることではありませんでした。1つのチームとして共通のビジョンに向かって進むことを確実にすることでした。そのビジョンとは、あらゆる面でフェイスを支えることです。私たちは最初から彼女の意見を大切にしました。ただの機能的革新を生み出すことではなく、意見に耳を傾けること、そしてフェイスに、私たちが彼女の声を聞いて、彼女のためにものづくりに取り組んでいると理解してもらうことです。

私たちはすべての細部にこだわりました。すべてのグラフィック、すべての素材の選択、すべての縫い目を徹底的に検証しました。彼女にとって少しでも窮屈に感じるもの、例えば首まわりが少しでも高ければ、すぐに修正しました。彼女の身体と完全に調和して動けるものを作り出す必要がありました。動きの自由が私たちの指針となりました。機能が形よりも優先されるべきで、何よりフェイスが快適に感じることがすべての鍵となりました。

思い込みを打ち破ることが私たちの日常の仕事となりました。私たちは常に自分たちに挑戦しました。「もし、フットウェアではなくアパレルがゲーム チェンジャーだったら?」「フェイスがレースをする際の感覚を犠牲にせずに、どこまで空気力学性能を追求できるだろうか?」などを考え抜きました。科学者、デザイナー、エンジニアなど、多くの優れた頭脳を一堂に集め、目的を共有して団結すれば、そこに本当の魔法が生まれるのです。

チャレンジの際に、フェイスには、力強く、自信に満ち、準備が整っていて、自分は何にも止められない存在だと感じてほしいです。私たちが彼女のためにどれほどの心、エネルギー、信念を注ぎ込んだかを感じてもらいたいです。彼女はすでにスポーツを永遠に変えました。そして、それを世界に見せる時が来ました。


NIKE

https://www.nike.com/jp

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