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  • 2024.03.11

シブヤ・アロープロジェクトがリニューアル第一弾としてBarry McGee氏の壁画を公開

発災時に⼀時的に退避する安全場所である「⼀時退避場所」の位置を、外国⼈を含めた多くの来街者に認知してもらうため、⽇頃から⼈々の注⽬を集めるようなアート性あふれる「⽮印サイン」を製作し、帰宅困難者対策の⼀助を行う渋谷区による「シブヤ・アロープロジェクト」。

このプロジェクトが、2024年からより広く企画主旨を伝えるべくリニューアル。リニューアル第一弾となる企画ではアーティストBarry McGee氏の壁画を公開。今回のリニューアルの詳細は以下となっている。


シブヤ・アロープロジェクトは、災害時の一時退避場所と避難経路を来街者や区民の方々に周知する目的のもと、2017 年に渋谷区によって発足されました。

近年益々首都圏での災害にも警戒が高まる中、もし首都直下地震等の大規模な災害が発生した場合、首都圏のほとんどの公共交通機関が運行を停止するため、渋谷区では約23 万人の帰宅困難者が発生すると想定されており、災害発生時の多くの来街者の方への帰宅困難者対策が喫緊の課題となっています。

そこで渋谷区では、来街者が一時的に退避できる安全な場所として「一時退避場所」を定めました。シブヤ・アロープロジェクトは「一時退避場所」の位置を、アートを通じて情報発信し、平時からの防災意識の向上や災害への備えを行って頂くことを活動目的としております。

そしてこの度2024 年にブランディングを新たにリニューアルを行うシブヤ・アロープロジェクトでは、世界的に評価の高い現代アーティストBarry McGee 氏による壁画を公開致します。この度Barry 氏が制作した幅16m 高さ3.5m の大型壁画はJR ( 東日本旅客鉄道株式会社) 協力のもと、3 月6 日より渋谷区東3 丁目にある庚申道架道橋にて公開されます。

Barry 氏は自身の特徴的なスタイルを生かしたジオメトリックなグラフィックとポートレイトのドローイングを織り交ぜた作品を制作し、本作品パートナーであるAmaze ( アメイズ) 氏はそれに呼応する、カリフォルニアでBarry氏と共に体験してきたカルチャーを表した作品を制作致しました。


About SHIBUYA ARROW PROJECT
平成23年3月11日の東日本大震災では、首都圏全体で約515万人( 東京都で約352万人) の 帰宅困難者が発生し、鉄道等の運行停止により、多くの帰宅困難者が発生するなど、主要鉄道駅周辺幹線道路等が未明まで大変混雑しました。このような首都直下地震等の大規模な災害が発生した場合、首都圏のほとんどの公共交通機関が運行を停止するため、渋谷区では約23万人(※)の帰宅困難者が発生すると想定されています。

こうした中、渋谷区では、社会情勢の変化や区を取り巻く環境により、外国人を含め増加する来街者( 在勤・在学者を含む区民以外の渋谷区を訪れる方々)の方の帰宅困難者対策が喫緊の課題となっています。
一方で、区内の小学校や公園等は「一時集合場所」であり、一時的に様子を見る場所となっていますが、区民と来街者が利用するには十分なスペースではありません。そこで、特に渋谷駅周辺では発災時に、来街者の方が一時的に退避する安全な場所として、避難場所などを「一時退避場所」として定めています。

これは一時退避という新しい考え方であり、来街者には、帰宅困難者受入施設が開設されるまでの間、安全に留まれる、この[ 一時退避場所]※2を知っていただく必要があります。 「シブヤ・アロープロジェクト」では、一時退避場所をより広く知って頂きながら同時に街の景観を豊かにするために公共スペースにアートを制作することで広く情報発信を行っております。

渋谷区長 長谷部 健


About ARTIST
Barry McGee ( バリー・マッギー)
バリー・マッギー(1966 年サンフランシスコ生まれ)
カリフォルニア州ベイエリアのアーティストの中では近年最も国際的に知られ影響力を持つ現代アーティスト。サンフランシスコで育ち、サンフランシスコ・アート・インスティテュート(1991 年卒)にて絵画と版画を学び、サンフランシスコ近代美術館やボストン現代美術館、ヴェネチア・ビエンナーレ、プラダ財団など世界各地で作品を展示して来た。ストリート・アートやグラフィティ・カルチャーをギャラリーや美術館という環境の中で紹介したパイオニアとして知られる。アメリカの民芸芸術、メキシコの壁画、サーフカルチャーなど、幅広い影響を取り入れたマッギーの作品は、都市生活の多様性を称え、社会の末端に存在する人物を描くことで、消費主義文化や商業主義主導の社会への警鐘を鳴らしている。


また今後、シブヤ・アロープロジェクトでは様々なジャンルに渡る国内外の優れたアーティストとのコラボレーションを計画しており、アートによって街の景観を豊かにしていくと同時に、一時退避場所の周知、そして防災意識の向上に繋がる情報発信をしていく予定です。
皆さま是非この機会に現地で大型壁画をご覧ください。 そして同時にこの機会に最寄りの一時退避場所がどこにあるのかをご確認頂き、災害時に備えて頂ければ幸いです。
また、ここからの最寄りの災害時一時退避場所は恵比寿ガーデンプレイスとなっております。 こちらについては公式ウェブサイトのマップページにも記載がされておりますのでご覧頂ければ幸いです。

シブヤ・アロープロジェクト公式ウェブサイト

https://www.shibuya-arrow.com/en

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