アシックスが車いすバスケットボールの鳥海連志選手との所属契約を締結
アシックスが車いすバスケットボールの鳥海連志(ちょうかいれんし)選手と所属契約を締結。あわせて、鳥海選手はプロ車いすバスケットボールプレーヤーに転向し、プロとして各種活動を行う。
契約は2023年9月1日からで、プロパラアスリートとの所属契約はアシックス初。
今回の所属契約は、鳥海選手が車いすバスケットボールの普及活動や自身の経験をふまえた講演会などを積極的に行っていることに加え、グローバルな視点で多様性を身につけ社会へも還元したいという思いが、アシックスが目指すビジョンと一致していることから実現。
アシックスが掲げる創業哲学は「健全な身体に健全な精神があれかし」。「誰もが一生涯、運動・スポーツを通じて心も体も満たされるライフスタイルを創造する」ことを目指しており、2022年1月にはパラスポーツ事業の戦略を策定・実行する「パラスポーツ企画部」を新設するなど、パラスポーツを通じた健康で持続可能な共生社会の実現に向け取り組んでいる。
鳥海連志選手
生まれながら両手足に障がいがあり、3歳で両下肢を切断。中学1年生で車いすバスケットボールを始めるとすぐに九州地方で頭角を現し、高校1年生で日本代表に初選出。2016年のリオ2016パラリンピック競技大会には、当時現役高校生として最年少で車いすバスケットボール男子日本代表に選出。現在は神奈川VANGUARDSでプレー。2021年の東京2020パラリンピック競技大会ではチームを大会史上初の準優勝に導き、銀メダルの獲得に貢献。同大会におけるファン投票による男子のMVPに選出。また、「第50回ベストドレッサー賞」のスポーツ部門で受賞するなど幅広く活動している。
〇鳥海連志選手のコメント
アシックスの鳥海連志です。アシックスの一員となれたことを大変うれしく思っています。プロ車いすバスケットボールプレーヤーへの転向は競技に集中できる環境をつくるだけでなく、自身にプレッシャーをかける意味もあり、このプレッシャーこそがモチベーションの源泉とも言えます。プロとして活動していくにあたり、アシックスとともに歩んでいけることはとても心強いです。今後はアシックス所属アスリートとして、多様な考えや価値観を身につけ、車いすバスケットボール界や社会に還元していきたいと思います。
〇鳥海連志選手のプロフィール
生年月日 :1999年2月2日生まれ
出身地 :長崎県
主な戦績 :
2016年 リオ2016パラリンピック競技大会 (ブラジル)9位
2017年 IWBF男子U23世界選手権(カナダ) 4位 オールスター5受賞
2017年 IWBFアジアオセアニアチャンピオンシップス(中国) 3位
2018年 IWBF男子世界選手権大会(ドイツ) 9位
2018年 インドネシア2018アジアパラ競技大会(インドネシア) 2位
2021年 東京2020パラリンピック競技大会 (日本)銀メダル MVP受賞
2022年 IWBF男子U23世界選手権(タイ)優勝 オールスター5受賞