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  • 2020.02.10

ナイキ スペース ヒッピー 常識を変えてより良い未来に挑む

スペース ヒッピーとは、ナイキにとっての「宇宙ゴミ」とも言える工場の床に廃棄されるスクラップを蘇らせ、循環性を重視した大胆なデザインに仕上げた実験的なフットウェア コレクションです。スペース ヒッピー コレクションとして最初に展開する4つのプロダクトは、素材選択、生産方法から包装材などの要素全てが環境に与える負荷を考慮し厳選されています。

気象変動問題の緊急性に対応する一歩として、重大な環境問題を解決するための大胆な対策を考えました。その結果、ナイキ史上最低の炭素排出スコアで生産されたフットウェアが誕生しました。

ナイキのチーフ デザイン オフィサーであるジョン・ホークは次のように話しています。「スペースヒッピーは、それ自体が未来からもたらされた物のようにも見えます。アバンギャルドで、とても楽観的です。スペース ヒッピーは、最小量の素材、最小量のエネルギーや炭素排出量をどうやって最大限活用して行くかを考えることです。」

スペース ヒッピーは目的をもって作られたプロダクトですが、ナイキらしい鳥肌を立たせるようなデザインから逸脱することはありません。廃棄物と取り組む新しいアイデアを考え、ゴミを美しいものに変えるという進化のバロメーターがプロダクトとなって現れるのです。
ジョン・ホークは次のように話しています。「スペース ヒッピーは、ゴミという悪を攻撃するような存在とも言えます。素材を違った視点から見るようになり、プロダクトの美の捉え方も変わってきました。さらには、プロダクトを作るアプローチにまで変化をもたらしています。」

下記は、デザイナーのノア・マーフィー=ライヘルツによるデザインの説明です。

「スペースヒッピーのアッパーを作るエンジニアード ニットは、「宇宙ゴミの糸」と呼んでいるものから作られます。これらの糸は、リサイクルされたプラスティックのボトル、Tシャツや糸くずを含む、100%再生素材を使用しています。スペース ヒッピー 02のアッパーと他の部分を合わせると、90%が再生素材から構成されています。」

「スペースヒッピーのクッショニングには、ヴェイパーフライ 4%の製造工場のスクラップを元に、ズームX フォームを再加工していますが、通常のナイキ フォームと比べ二酸化炭素の排出量がおよそ半分になっています。」

「『クレーターフォーム』で作るスペース ヒッピーのソール部分は、通常のナイキ フォームにナイキ グラインド ラバーを15%混ぜています。新しい素材の使用を減らすことで炭素排出量も削減できると同時に、ナイキ グラインドの粒が一つ一つのミッドソールで異なる素材感や色のミックスを生み出しています。」

スペース ヒッピーは人類の可能性をさらに高めた一つの例だとも考えられます。再生原料使用の新しい基準が生まれ、責任あるデザインの基準も高まっています。また、素材調達に関する常識にも疑問を呈することが必要となっています。スペース ヒッピーは、良い明日のために、今日よりも良いことをするということに他なりません。また同時に、どうやってものが作られ、使われ、さらには再生されるかに関して新しいビジョンを生み出すことにもつながっていきます。
ナイキのサステナブル イノベーション VPのシャナ・ハナは次のように話しています。「将来、プロダクトは循環するようになると信じています。そのためには、デザイン、利用、再利用の方法や、各工程で無駄を省く方法まで、すべての工程を考えていかなくてはいけません。それがベストプラクティスを生み出す循環的思考の基本になります。」

スペース ヒッピーは、デザイナーが問題解決の権利と責任を持つことを具体的なプロダクトに落とし込んだものです。膨大で恐怖を感じるような問題に優しく優雅に取り組んでいます。記録の壁を破る走りと同様、イノベーションはあらゆる人々に適度な刺激を提供するものであるべきなのです。

スペース ヒッピー コレクション 01、02、03、ウィメンズ向けのスペース ヒッピー コレクション 04は2020 SUMMERシーズンにSNKRSおよび一部ナイキ販売店で発売予定です。

NIKE

https://www.nike.com/jp/

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