落合知也が3×3も越谷アルファーズと契約……ALPHAS.3×3で「新しい歴史を」
越谷アルファーズが今年より発足させた3人制チーム「ALPHAS.3×3」。その契約選手第1号として4月1日、落合知也との契約合意を発表した。縁の深い両者が、ついに3×3でもタッグを組むことになる。
現在、B.LEAGUE 2021-22シーズンをB2で戦う越谷は、5人制の選手として落合と契約中であるが、彼らの共闘は9年前から続くもの。前身の大塚商会アルファーズ時代となる2013-14シーズン(NBDL)にチームは落合を初めて迎え、彼の3×3挑戦もバックアップ。その後、2016-17シーズンより落合の栃木ブレックス(現宇都宮ブレックス/B1)移籍によって両者は離れたが、2018-19シーズン(B3)に再び合流し、リーグ戦の最中でも3×3の活動に送り出すなど、彼の東京オリンピック3×3日本代表入りを後押ししてきた。
その落合にとって、これまで3×3の活動は越谷以外のチームでプレーしてきただけに、初めてアルファーズとして3×3挑戦ができることに楽しみも多いようだ。チームの発表で「今年から創設されたアルファーズの3×3チームで、新しい歴史を一緒に作れる事にワクワクしています。ずっと自分の3×3キャリアをサポートしてくれてきた球団に、大恩返し出来るように努力していきたいと思います」とコメント。そして、今後へ向けて次のように意気込んでいる。
「アルファーズで世界一のクラブを目指すのはもちろんですが、個人の目標としては、パリオリンピックに出場しメダルを獲得する事です。これまで多くのチャレンジを繰り返してきましたが、また大きなチャレンジを楽しんでいきたいと思います。落合知也とアルファーズの挑戦が始まります。ファンの皆様、スポンサーや行政、関係者の皆様応援宜しくお願い致します!」
彼の3人制キャリアをひも解くと、2014年のGREEDYDOGを皮切りに、2016年からBREX(現UTSUNOMIYA BREX)、2019年より3年間はTOKYO DIMEに所属。GREEDYDOGとBREXではプロリーグの『3×3.EXE PREMIER』で優勝を経験し、TOKYO DIMEでは2019年に鈴木慶太や小松昌弘らとクラブ世界No.1を決めるツアー大会『FIBA 3×3 World Tour Masters』やその下部大会『FIBA 3×3 Challenger』を30試合以上も転戦した。
また、2020年には国内主要大会のひとつである『3×3 JAPAN TOUR 2020 EXTREME Limited FINAL』で、DIMEの初優勝にも貢献。昨夏の東京オリンピックでは3×3日本代表に選ばれ、大黒柱としてチームの6位入賞を支えた。常に競技の第一線を走ってきた彼の存在は、新たなスタートを切るアルファーズにとって大きな力になる。
この度、発足した越谷アルファーズの3人制チーム「ALPHAS.3×3」は「アルファーズから世界へ」を合言葉に、「World Tour Finalの優勝」「オリンピック日本代表選手の輩出」「国内3冠(PREMIER、日本選手権、JAPAN TOUR)」の3つを目標に掲げて、始動する。活動体制は、発足1年目の3×3チームとしてはこれまでに例のない2チーム編成。“プロサーキット”(MastersとChallengerの総称)を主戦場に、世界一を目指すSAITAMA ALPHASと、国内大会を主戦場に日本一を目指すALPHAS.EXEで、シーズンを戦う。
これからB2シーズンは佳境を迎える中、落合知也を中心に国内外の3×3で活躍を誓うALPHAS.3×3の動きもますます注目が集まりそうだ。
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TEXT by Hiroyuki Ohashi