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  • 2025.02.28

沖縄にあるアルペンの旗艦店「スポーツデポフラッグシップストア天久店」…キングスのグッズも充実した魅力的な売場に迫る

 スポーツ用品販売のアルペンが旗艦店となる「Alpen TOKYO」をオープンさせたのが2022年春のこと。豊富な商品ラインナップと競技ごとにこだわりのある商品展示で魅力的な売場を演出してきた。以来、福岡の博多へ「Alpen FUKUOKA」を、名古屋の栄に「Alpen NAGOYA」を出店してきたが、昨秋その5店舗目が沖縄に誕生して注目を集めている。

地元に愛されて25年周年を迎えたお店

 同社は昨年11月22日に沖縄で展開する天久店、豊崎店、具志川店を同時リニューアルオープンした。とりわけ天久店は「スポーツデポフラッグシップストア天久店」として装いを新たにし、沖縄県が目指す「スポーツアイランド沖縄」の実現に寄与するため、品ぞろえの強化からスポーツ体験の機会創出まで、新たな取り組みをスタートしている。

 2000年に沖縄県初の店舗として出店したスポーツデポ天久店は、開店以来20年以上にわたって地域の人々に愛され続けてきた。現店長の多賀社氏は「競技のカテゴリーを問わず、部活生から社会人になってスポーツをやっている方、スポーツ好きの方まで皆さまのニーズをしっかりとつかめている店舗だと思います」と話す。その証に、旗艦店を除くスポーツデポ全店の中で売上高はトップクラスを誇るそうだ。

 また同氏によると、沖縄特有のスポーツが生活に密着しているという文化的背景も、同店が支持される追い風になっているようだ。「子どもたちだけでなく、親御さんやおじいちゃんおばあちゃんまで、スポーツウェアで生活している方々が気軽に来店できる環境でながら、競技者向けの本格的な商品も取りそろえている」という。

フラッグシップストアとしてパワーアップ

 昨秋のリニューアルによって天久店は、格段に充実した品ぞろえと設備を備えたフラッグシップストアへと生まれ変わった。まずエントランスに立つと、琉球ゴールデンキングスのチームエンブレムが目に飛び込んでくる。キングスのユニフォームを着たマネキン展示や、チームのビジュアル表現もされており、とても印象的である。

 競技別の売場もパワーアップしており、ランニングコーナーではナイキ、オン、ホカのショップインショップが展開されているほか、フロアの一部床材には新国立競技場と同じ素材が使用されているという。サッカーコーナーも全面に人工芝を敷き詰め、ピッチを彷彿とさせる売場に改装したほどだ。

 多賀社氏は「リニューアルオープン当日から、お客様の驚きの声が絶えない」と手応えを語る。従来のスポーツデポのイメージが一新されたことによって「入口でキングスのマネキンに驚き、店内の変化に驚き、さらに各コーナーの充実した品そろえに驚いていただいています」と、その様子を説く。いまは店舗スタッフと一丸になって「お客さま対応でも驚いていただけるような店舗を目指している」そうだ。

バスケコーナーも充実。アパレルも人気

 そしてバスケットボールコーナーも、パワーアップした天久店を象徴する売場のひとつになった。多賀社氏は「専門性が高く、競技志向も高いお客様が沖縄には多い中で、バスケ通の方々にも驚いてもらえるようなコーナー感が演出できている」と話す。

 とりわけ目に留まるのがジョーダンブランドの特設売場の展開だ。バスケットボールコートの臨場感を演出する新しいレイアウトを採用し、インフィニティサークルと呼ばれるジョーダンブランドのシューズを展示する専用什器も導入した。旗艦店にしかないアイコニックなものだ。

 また、シューズの取り扱いブランドも充実している。ジョーダンブランドやナイキ、アシックス、アンダーアーマーはもちろん、ニューバランスやプーマ、アディダス、リーニンなどまで幅広いラインナップを取りそろえている。多賀社氏は「コア層のお客様は、他店では見られない商品の有無で店舗に来店されるかどうか判断をされる」と話し、シューズを目当てに来店した顧客がアパレルも購入するケースが増えているとのこと。リニューアルによる効果が現れているようだ。

 そのアパレルの中でも人気を集めているのが、自社ブランド「TIGORA」と「AKTR」のコラボレーション商品である。バスケットボールウェアを普段着として着用する文化が根付いている土地柄とあって、機能性と価格のバランスの良さから支持を集めているほか、インバウンド需要も取り込んでいるという。

 さらに、キングスの協力もあって実現した売場にも喜んだと多賀社氏は明かす。

「キングスの商品を置いている場所は、沖縄アリーナ以外だと天久、豊崎、具志川で取り扱っています。店内装飾を含めて、沖縄のバスケットボール愛が強い方々に驚いていただける売場になっているので、嬉しいですね」

今後の展望…キングスの元選手によるクリニックも

 そんなスポーツデポフラッグシップストア天久店のバスケットボールコーナーでは、新生活や新入学時期となる3月よりキャンペーンを実施予定だ。新たに店長へ就任する山口氏によると「一部ブランド様にご協力いただいて販売を強化します。店舗スタッフが商品知識をより一層深めて、様々なバスケットボールプレーヤーの皆さんに対して最適な商品提案ができる体制を整えたい」と意気込む。

 そしてスポーツ用品の販売から一歩踏み込んだ取り組みの一環として、キングスの永久欠番選手である金城茂之氏を講師に迎えた、ジュニア年代向けのバスケットボール教室を開始した。去る1月25日に開催された初回を皮切りに、全6回の予定。子どもたちにスポーツの魅力と、バスケットボールを体験する機会を創出していく。沖縄で愛されてきた天久店が豊崎店、具志川店とともにパワーアップして地域のスポーツシーンをより熱く支える姿が楽しみだ。


・スポーツデポ フラッグシップストア 天久店
住所:沖縄県那覇市天久1-2-1
営業時間:10:00〜21:00

・スポーツデポ豊崎店
住所:沖縄県豊見城市字豊崎1-411
営業時間:10:00〜21:00

・スポーツデポ具志川店
住所:沖縄県うるま市字前原徳森原360
営業時間:10:00〜21:00

沖縄にあるアルペンの旗艦店「スポーツデポフラッグシップストア天久店」…キングスのグッズも充実した魅力的な売場に迫る

PHOTO by Kaisei Yamaguchi

https://store.alpen-group.jp/

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