河村勇輝着用モデル「UNPRE ARS LOW 2」から“爽やかな”カラーリングの新色が発売に
メンフィス・グリズリーズと2WAY契約を結び、日本人として4人目のNBA選手として挑戦を続ける河村勇輝。その足元を支える「UNPRE ARS LOW 2」(アンプレ アルス ロー2)から新色となるCool Mist/Wave Tealが、ことし1月より店頭販売される。同9日(木)からアシックスオンラインサイトおよびASICS FLAGSHIP HARAJUKU、ASICS GRAND FRONT OSAKAでの先行販売を皮切りに、同16日(木)より全国のスポーツ用品店で展開される。新色発売に伴って製品にアップデートはないが、改めてUNPRE ARS LOW 2(2023年12月発売)に注目してみたい。
デザインコンセプトは「犬鷲」
まずアシックスのバスケットボールシューズは「NOVA SURGE」(ノヴァサージ)シリーズと「UNPRE ARS」シリーズが最上位モデルとして位置付けられ、NOVA SURGEシリーズが高さで勝負する選手たちに向けてクッションバウンス性能を向上させたのに対して、UNPRE ARSは平面での動き、切り替えし動作に特化したシューズとして開発されている。
そんな背景の下、アシックスでバスケットボールシューズの企画を手掛ける案浦萌氏によると「UNPRE ARS LOW 2」のデザインコンセプトは、森の王者と呼ばれる「犬鷲」から着想を得ているそうだ。「犬鷲は人間の約8倍の視力を持ち、チームプレーで自分より大きな相手も狩りの対象とする特徴があります。河村選手も小さな体で背の大きなプレーヤーに挑んでいく姿や、スピードが特徴的ですので、犬鷲の特徴と河村選手の特徴がマッチしていると考えました」と明かす。今作をよく見ると、アシックスストライプの中に犬鷲の羽のデザインがあしらわれているのも見逃せない。
爽やかなカラーリングで新年の一足に
性能に目を向けてみると、フィット感を追求したアッパーは進化を遂げている。アッパー前足部は樹脂素材だった前モデルからメッシュ素材に変更して、柔らかな履き心地を保ちながら、より高いサポート性を発揮。シューレースまわりも、犬鷲のかぎ爪から着想を得たハトメ(靴ひもの通し孔)構造を新採用して、より効果的なひも締めを実現してシューズと足の一体感を高めている。
そしてミッドソールの設計も、大きな特徴だ。中部外側には高硬度のスポンジ材を大きく配置した「サイドウォール構造」を採用している。この構造が壁のような役割を果たすことで、サイドステップ時に横方向のブレを抑制して安定性と逆方向への力強く素早い切り返し動作を支える。
さらに前モデルからの改良点として、サイドウォール構造の形状変更によってミッドソール全体とつながりをよりスムーズにすることで、足当たりの快適性も向上。足首まわりの設計もアップデートして程よいホールド感を保ちつつも、ローカットモデルらしい足首の操作性を高めている。
アウトソールについては接地面積の広いフラットな形状にして、足裏全体でコートをとらえる感覚が得られるように設計されている。アウトソール前部には大きなX形状の屈曲溝を配置し、足の動きに対してシューズが素早く追随できるようにしたほか、前モデルと比較してつま先部分の反り上がりを緩やかにして、より優れた接地感も実現している。
そんなUNPRE ARS LOW 2の新色であるCool Mist/Wave Tealを、ウインターカップ2024で大会3位になった河村の母校・福岡第一高校の選手たちの中に、ひと足早く着用したプレーヤーを見かけた。コート上で映える爽やかなカラーリングが印象的だっただけに、新年早々フレッシュな気持ちになりたいプレーヤーにはピッタリの一足になりそうだ。
【商品情報】UNPRE ARS LOW 2(リンクは外部サイト)
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TEXT by Hiroyuki Ohashi
PHOTO by Kasim Ericson