ALLDAY 5ON5 BASKETBALL TOURNAMENT SPRING 2022 Report by MC MAMUSHI
MAMUSHIです!去る2022年5月28日(土)-29日(日)に開催されたALLDAY SPRING 2022、一言で言うとすげートーナメントでした!YouTubeや各種SNSでさまざまなレポートビデオが公開されていて、今もその余韻に浸りながらこのレポート書いてます!2005年の初開催から数えて17年、回数にして第43回目の開催となった今大会のレポート、早速行ってみましょう!
本来の開催予定日は5月14日(土)-15日(日)だったわけだけど、その日程は明らかに雨予報だったもんで順延予定日だった5月28日(土)-29日(日)に改めて開催となった今回のALLDAY SPRING 2022。舞台はもちろん、日本のストリートボールの聖地であり、世界でも有数のプレイグラウンドと評される代々木公園バスケットボールコート。雨天順延の日程変更の影響で、エントリーチームに若干の入れ替わりがあったものの、晴れて50チームによる2日間のノックアウトトーナメントが無事に幕開けしたわけです。
5月28日(土)には予選トーナメントであるQualifierを、30℃に迫る炎天下の中で42ゲーム展開!このQualifierで49チームから7チームのFINAL TOURNAMENT出場チームを決めていくのだけど、結論から言えば大会前に発表した独自目線解説/見どころの予想を大きく覆すアップセットが頻発することとなりました!象徴的な勝ち上がりを挙げていくと、予選Aブロックでは第41回大会覇者の44STREETが前回ベスト4のYokota Warriorsに25-27で敗れ予選敗退。BブロックでもTeam YokosukaやS.H.U SENDAIといった直近のALLDAY強豪チームを初挑戦のSHOEHURRY!がともに撃破!Cブロックでは、シードチームの勉族、そして青森三沢米軍基地チームのMisawa Jetsを破った京都のEGOIST.を超えて仙台のPISTOL BROTHERSが悲願の初予選突破!Fブロックでも横田米軍基地チームのYokota Blueがシードチームの横濱Team-Sに16-15で競り勝ってベスト8へ。そして、Hブロックでは前回大会のファイナリストチームであるF’SQUADを、ホームであるYOYOGIPARKBALLERSが18-10で圧倒!前回大会とこれまでのALLDAY実績からQualifierでシード枠を勝ち取った7チームの中で、順当に予選を突破できたのはVELTEX TOKYOとUNDERDOGの2チームのみ。初参戦のSHOEHURRY!や、初の本戦出場を決めたPISTOL BROTHERSなどを交えたフレッシュな予選突破チームたち。この勝ち上がり結果はなかなか予想できなかったと思う!
そして5月29日(日)に迎えた本戦、FINAL TOURNAMENT!気温は30℃超え!2006年に故コービー・ブライアントによって寄贈された観客スタンドは満席!東京を代表するサウンドシステム “NOISE SOUND SYSTEM” がブンブン鳴らすスピーカーをがっつり積み上げて、駒沢からAKTRの “SPORTY COFFEE” とボーラーたちのソウルフード “MACHI’S CHICKEN OVER RICE、そしてALLDAY実行委員会がベタ惚れしているりんごとミートパイを掛け合わせた逸品 “CUCINA IDEYA(クチーナイデヤ)” も出店!トーナメントスタート前の11:00からは、かつてFAR EAST BALLERSとしてALLDAY出場経験もあり、現在では福岡を拠点にプロからアンダーカテゴリまで網羅する “Watch&Cアカデミー” の青木康平氏によるキッズクリニックを実施!そしていよいよ、ALLDAYオフィシャルユニフォームをまとった本戦出場ボーラーたちによるFINAL TOURNAMENTがスタートしたのです!
44STREETを1ゴール差で破ったYokota Warriorsと、S.H.U SENDAI1点差で破ったSHOEHURRY!によるGAME1!これまで幾度となくALLDAYにチャレンジしてくれているYokota Warriors。今年はサイズもあってスキルも高いボーラーが揃った年だったね。特に #8のTCは1人で全ポジションをこなせるようなマルチプレイヤーでナイスだった。聞けばアメリカのディビジョン2のカレッジ出身で、海外プロ経験もあるとのこと。横田米軍基地チームはその年によってメンバーの入れ替わりがあるけど、ときおりとんでもなく上手い選手が居たりするのも魅力。あとは家族たちの応援が大勢だしすごい(笑)!一方、初挑戦で本戦出場のSHOEHURRY!。序盤は固さがあったと思うけど、メンバーたちはBリーグで戦ってるプロと、その道を目指すネクストプロ候補たちによるチームで、ストリート経験もある #4 荒川颯(Bリーグ横浜エクセレンス)や #2 栗原翼(Bリーグアースフレンズ東京Z)が引っ張って、さらに #8 植松義也(Bリーグライジングゼファー福岡)がとにかくビーストモードでリバウンドやブロックショット、ダンクと大暴れ!最後まで接戦だったけど22-19でSHOEHURRY!がベスト4へ!
続くGAME2!こちらも本戦初出場の仙台PISTOL BROTHERSは、前回大会王者のBLACKTOPに挑戦!SOMECITYやballaholic GAMEなどで顔馴染みの両チームだけど、5on5で戦ってる姿は初めて観たかな。ただ、このゲームは思ってた以上にさらっと終わっちゃった印象。PISTOL BROTHERSはリーダーの #6 BUZZが奮闘して引っ張るけど、チーム全体としては火力が低かったと思うし、それはBLACKTOPも同じで、エース #2 OTOがスコアを続けるんだけど周りが上がってこない。さらに今大会はロスターにはSOMECITYでペイントエリア内無双中のMartelも不在。結果としては22-14でBLACKTOPがベスト4に進出するんだけど、正直ディフェンディングチャンピオンという感じではなかったかもな。
GAME3では、直近2大会で大躍進を見せてるメンバーによるVELTEX TOKYOと、Yokota Warriorsの弟分チームだというYokota Blueの一戦!VELTEX TOKYOは、2020年の前々回大会ではベスト8でBLACKTOP相手に25-27のワンゴール差で惜敗、去年の前回大会ではベスト4でF’SQUADに21-22で敗れファイナル進出を逃してるものの、がっちり王者争いに食い込んできてるALLDAYにとっての新生チーム。一方、Yokota BlueもYokota Warriorsほどではないせよ高さがあって、身体能力の高いボーラーが多かった。それでもVELTEX TOKYOはリーダーの #1 SYUSUKEと #6 HARUのコンボガードがしっかりコントロールしていたし、#4 Shingoも優秀なフォワードで、さらにインサイドには#8 CHRISと #9 KEITAのツインタワーと強烈だった!点差は詰まってたけど、ゲームを終始コントロールしてたのはVELTEX TOKYOだったと思う。同点の可能性をかけたYokota Blueの3Pもきっちり守り切って、18-15でVELTEX TOKYOがセミファイナル進出決定!
そして、本戦トーナメントの1回戦最注目の対戦がUNDERDOGとYOYOGIPARKBALLERSの一戦だった!まずUNDERDOGはこれまで9回のALLDAY優勝で史上最多優勝回数を誇る名門だし、5月開催となるとUNDERDOGメンバーである現役プロ組が合流できる!今回も#7 落合知也 a.k.a. WORM(東京2020オリンピック3×3日本代表/Bリーグ越谷アルファーズ)、#3 長谷川智也(Bリーグ越谷アルファーズ)、そして越谷アルファーズから201cmの #11 Cherif Sowも合流。2020シーズンまでBリーグ岩手ビッグブルズでプレイした#6 永田晃司もひさびさにチーム合流して、そして目玉はあの “SLAM DUNK” の著者である井上雄彦氏が2006年に創設した奨学金制度のスラムダンク奨学金の第13期選手である #9 D a.k.a. モサク オルワダミロラ 雄太 ジョセフ!191cmのポイントガード兼シューティングガードだ!対するYOYOGIPARKBALLERS、言わずもがなここ代々木公園バスケットボールコートをホームとするコミュニティで、今大会はあの #11 ユッケがロスターの一員として登場!今のベストメンバーたちによるロスターと、チームベンチを取り囲むファミリーたちの姿は圧巻だった!このゲームの模様はユッケのYouTubeチャンネルでRECAPビデオを観ることができるよ。ゲーム結果は26-17と終始UNDERDOGがリードをキープする展開だったけれど、公園に集まったバスケ少年からバスケおっちゃんからさまざまなバックグラウンドの面々によるコミュニティのYOYOGIPARKBALLERSの挑戦や在り方はすごく面白い。いつか成長した彼らがALLDAYのタイトルを手にする日が来たとしたら、それを目撃できることは幸せな気がする。代々木のみんなによるトラッシュトークと、世界戦に揉まれて超タフマインドの#7 落合知也 a.k.a. WORMとのやり合いも観てて最高だった。あと、メイクしきれなかったけど #9 D a.k.a. モサク オルワダミロラ 雄太 ジョセフがDFを飛び越える勢いで飛び上がったダンクはこの日のハイライトのひとつ!
さて、ちょっと長くなってきたので取りまとめていきましょうか。セミファイナル1ではSHOEHURRY!とBLACKTOPの対戦!GAME1でノリを掴んだSHOEHURRY!はイケイケ、一方ベスト4に駒を進めたけど仕上がりに不安が残るBLACKTOPの直接対決はそのムードがそのままゲームに反映されて、30-19でSHOEHURRY!が余裕の快勝!BLACKTOPに関して言えば、今回のALLDAYでも直近のSOMECITYでもそうだけど、リーダーでエースのOTOだけが孤軍奮闘してる姿はもう観ていてお腹いっぱい。だって、この試合ももはやSHOEHURRY!対OTO個人じゃん。おーい!立ち上がれBLACKTOPのメンバー!BLACKTOPっていうチームとしての個性を今一度感じたいぞ!そしてセミファイナル2ではVELTEX TOKYO対UNDERDOG!お互いしっかりとオーガナイズされたバスケットボールを得意としてるチームなので噛み合うだろうなーと思っていたけど、個人能力がそれぞれ一歩上まってたUNDERDOGが序盤から主導権を掴んで21-11と完勝!初参戦にしていきなり決勝戦進出のSHOEHURRY!と、今大会を制すればなんと10回目のALLDAY優勝となるUNDERDOG、これが今回のALLDAYのファイナリストだ!
注目のファイナルの前には、東京を中心に活躍するウィメンズボーラーによるエキシビションゲームを1マッチ組んでみた。彼女たちの意見をヒアリングしていると、今後はエキシビションだけではなくワタシたちもガチンコのトーナメントで戦いたちと言う。次回なのか、今後のALLDAYにウィメンズトーナメントも組み込んでいきたいなという思いもあり、今回は1マッチだけ実施。TEAM WHITEの #2 岡田麻央はALLDAYの観客が沸き立つようなファンシープレイを魅せてくれたし、 #7 伊森可琳(桜花学園~東京医療保健大学)のスコアリング能力はこの日プレイしたウィメンズボーラーの中で随一で、観客たちも大いに湧いていたよ!
さぁ、そして17年目で第43代目のALLDAYチャンピオンを決める決勝戦!SHOEHURRY!対UNDERDOG!前半はお互い守り合いのロースコアな展開が続いたけど、前後半終始競り合ってた緊張感のある決勝戦だった!SHOEHURRY!は #4 荒川颯が3PをバスケットカウントでメイクするなどOFで大貢献!#8 植松義也はチームとしてサイズの劣るSHOEHURRY!を1人で背負うような奮闘っぷりで、UNDERDOGの#7 落合知也 a.k.a. WORMと真っ向勝負!一方のUNDERDOGは重たい展開で投入された #2 DAIZENがゲームテンポをグッと上げる連続のスコアでゲームの流れを変えることに成功!そこから #3 長谷川智也と#7 落合知也による越谷アルファーズタッグのピックアップロールが効いて、フリースローを後半に大量獲得したUNDERDOG!残り時間僅かの最後の最後まで競って、ファールゲームに突入するもここを集中してほぼ全て決め切ったUNDERDOGが19-15でチャレンジャーであったSHOEHURRY!を抑え込み、実に10度目のALLDAY制覇を達成!大会MVPには、トーナメントを通して見事な存在感を発揮した#9 D a.k.a. モサク オルワダミロラ 雄太 ジョセフが初受賞!
そして、全てのゲーム終了後には自分の口から重要なアナウンスをさせてもらった。それが、代々木公園バスケットボールコートのリノベーションプロジェクトについてだ。コートの老朽化が著しく、利用者であるボーラーたちの切望の声のもと、コート全体のリノベーションを行うために今回のプロジェクトを立ち上げたこと。そして、自分たちのコートは自分たちで守るという意識がより芽生えていく未来のために、公共の場にふさわしいコートリノベーションを企業の支援だけではなく、利用者たちやプレイヤーたち、バスケを愛する全ての人たちと共に実現すべきだと考え、必要資金の半分をクラウドファンディングを集めたい旨をロンチさせてもらった。2005年に誕生して以来、コートのリノベーションが行われたのは2009年の一度きりのみ。その後は一時的なリペアは行われてきたけれど、経年変化で痛んだコートはいよいよ修繕すべきタイミングを迎えてる。この夏、コートリノベーションを利用者たちやプレイヤーたち、バスケを愛する全ての人たちと共に実現して、そしてその後年内もう一回ALLDAYやりたいなって思ってます!YOYOGI PARK PLAYGROUND Renovation Projectの詳細はもう間も無く公開予定!最新情報はFLY MAGAZINEの公式LINEに登録することで最速でキャッチできるからみんなチェックしておいて欲しい!代々木公園バスケットボールコートは、東京のスポーツシーン、そしてストリートカルチャーの中で最もダイバーシティ(多様性)を体現している場所として、日本中、そして世界からも愛されていると言って過言じゃない。朝ひとりでもコートにいけば誰かがいる。そこで仲間ができたり。そしてそれがコミュニティになっていく。ストリートボールやピックアップゲームを通じて様々な文化をバックグラウンドに持つ人たちが交流できる。そんな代々木公園バスケットボールコートの個性、Diversity(多様性)やInclusive(誰でも使える)など、オープンでコミュニティを育む機会にALLDAYも新たなYOYOGI PARK PLAYGROUND Renovation Projectもしていきたいなと思っておりますので、どうかみなさま引き続きご注目下さい!
- ALLDAY 5ON5 BASKETBALL TOURNAMENT SPRING 2022 Report by MC MAMUSHI
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Organizer|@pickup_playground YOYOGI PARK
Support|FUTURE DESIGN SHIBUYA
Sponsorship|@jumpman23
Media Partner|@fly.magazine
Producer|@naoyukiakb
Commissioner|@jirotokyo @420taiki
Art Director|@katoyo_c60
Production|@rintarojapan @exbees @kasimericson
Operation|@a_____n
MC|@mcmamushi
DJ|@deejaymiko @djhazime
Photo|@nowri @masaru._.kato