「北海道から、バスケを更新する」 Whiteaが語る、フリースタイルバスケットボールの現在地

北海道を拠点に、長年フリースタイルバスケットボールの第一線で活動を続けるWhitea(ホワイティ)が、adidas Basketball「ANTHONY EDWARDS 2(AE2)」のスペシャルイベントに登場。
3つの高さの異なるリングを使った1on1チャレンジというユニークなステージで、華麗なスキルと独自の表現で会場を魅了した。
「低いリングが1点、通常が2点、高いリングが3点っていう初めてのルールで。自分も初めての体験でしたけど、こういう“遊び”のある仕掛けがあるとワクワクしますね」とWhitea。その言葉通り、彼のプレーには即興性と遊び心が満ちていた。
フリースタイルバスケットボールシーンの黎明期から活躍してきた彼だが、近年は自身のYouTubeチャンネルを中心に活動の幅を広げている。
「シーン自体は少し小さくなっているけど、自分が発信を続けていくことで、また見てもらえる機会が生まれる。北海道にはまだ映像や発信力が足りないから、自分が変えていきたいと思っています」
Bリーグ・レバンガ北海道の専属契約ボーラーとして10年間活動してきた経験を経て、彼はいま“自らの手で新しいバスケ文化をつくる”ことに挑んでいる。
「一人一芸がもっと評価されるようなバスケにしたい。体育館に行ったら“あの人はあのシュートがすごい”とか、そういう個性が輝くシーンをもう一度取り戻したいんです」

スマートフォンとSNSを味方につけ、自らのプレーを自ら発信する。
それこそがWhitea流の“バスケットボールのアップデート”だ。
イベント終了後、Whiteaに話を聞いた。
テーマは、フリースタイルバスケットボールの現在、そして彼自身がいま向き合っているものについて。

―― 今日のイベント、率直にどうでしたか?
「リングが3つあるコートって、正直初めてでした。低いリング、通常、高いリングで点数が違うっていうルールも含めて、“遊び心”があるなって思いましたね。多分、そういう“面白いプレーを見せられる人”として呼んでもらえたのかなって」

―― フリースタイルボーラーとして、かなり特殊な環境でしたよね。
「そうですね。でも、自分はそういう状況の方が燃えるタイプなんです。決まった型じゃなくて、その場でどう魅せるか。フリースタイルって、本来そういうものだと思っていて」

―― フリースタイルバスケットボールのシーン自体は、どう見ていますか?
「正直に言うと、シーンとしては小さくなってきていると思います。昔みたいに“フリースタイルバスケ単体”で盛り上がる場は減りましたし、ダンス寄りになってきて、バスケから少し離れていく感覚もあって」
「ただ、自分はずっと“バスケットボールと地続き”でやってきたので。Bリーグでのパフォーマンスも10年やらせてもらって、だからこそ、バスケの現場で見せるフリースタイルに意味があると思ってます」

―― そのなかで、YouTubeでの発信も大きな軸ですよね。
「YouTubeは、ここまで伸びるとは正直思ってなかったです。でも、シーンが小さくなってきたときに、“誰かが声を上げないと、この文化は終わる”って思ったんですよ」
「だったら、自分がやろうって。フリースタイルだけじゃなくて、ストリートボールも、“面白いバスケがここにある”ってちゃんと伝えたくて」

―― 北海道を拠点にしている理由も、そこに繋がりますか?
「めちゃくちゃ繋がりますね。北海道って、イベントも少ないし、発信力もまだ弱い。でも、自分はレバンガ北海道に10年関わってきて、中から見てきたからこそ、変えられる部分もあると思っていて」
「登録者数とかも、気づいたらチームの公式を超えていて。それって別に勝ち負けじゃなくて、“個人でもここまで届けられる”っていう証明だと思うんです」

―― Whiteaさんが思う、これからのバスケの理想像は?
「一人一芸が、もっと評価されるバスケですね。今は“全部できる人”が正解になりがちですけど、昔は体育館に行ったら“あいつのあのプレー、やばいよね”っていう人がいたじゃないですか」
「自分は中学までしかバスケをやってないけど、それでも“これだけは誰にも負けない”を磨いてきた。そういう人たちが、もう一度スポットライトを浴びるシーンを作りたい」

―― 最後に、FLYの読者に向けてメッセージを。
「北海道から、日本、そして世界を目指して動いています。自分のスタイルは、今のシーンにはあまりないかもしれないけど、だからこそ、やり続ける意味があると思ってます」
「バスケって、もっと自由でいい。一人一芸を、もっと楽しめるカルチャーに。そのために、自分はこのままのスタイルで進んでいきます」

- 「北海道から、バスケを更新する」 Whiteaが語る、フリースタイルバスケットボールの現在地
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TEXT by Rintaro Akimoto




