「街にバスケがある」──SPORTS DEPO Flagship Store × PICK UP PLAYGROUND @日本丸メモリアルパーク

11月2日、横浜・みなとみらいの海沿いに、一日だけのバスケットコートが立ち上がった。SPORTS DEPO フラッグシップストア マークイズみなとみらいのオープンを記念して、PICK UP PLAYGROUNDと共に開催されたこのイベントでは、「街にバスケがある風景」をそのまま体現する一日となった。
帆船・日本丸と高層ビル群に囲まれた開放的なロケーション。子どもたちの声、ボールの跳ねる音、そして笑顔。みなとみらいの景色に、バスケットボールが自然に溶け込んでいった。

“ゴミ拾いから始まる”理由が、この街の未来をつくる
PICK UP PLAYGROUNDは、「公園にバスケットボールコートがあり続ける未来」 を描きながら進められている取り組みだ。
今回イベントの冒頭に行われるゴミ拾いは、その象徴でもある。ストリートのピックアップゲームに、「コートを自分たちで守る行為」 を含めることで、自然と会話が生まれ、顔見知りが増え、コミュニティが育つ。そのコミュニティは、やがてコートに自治を生み、利用者のモラルによってルールが成立し、「守られるコート」から「自走するコート」へと変わっていく。
今回も多くの参加者がゴミ拾いに参加し、“場所を使うなら、まず綺麗にする”という価値観を、自分たちの行動で示した。







Team-S がつくった“横浜のバスケの空気”
今回、会場にプレイヤーが集まった背景には、神奈川のバスケコミュニティ Team-S の存在があった。特別な条件も、制限もない。年齢もレベルも関係なく、初対面同士でもパスがつながれば自然と笑い合える。
「誰でも混ざれる」
「知らない人ともボール一つで繋がれる」
それが、横浜が持つバスケの空気感でもある。この日もその価値が、コートの上で何度も証明されていた。





齋藤洋介クリニック──“可能性は誰にでもある”を伝える時間
午後には、プロ選手の齋藤洋介によるクリニックが実施され、約30名の子どもたちが参加した。齋藤がまず伝えたのは、技術よりも前にある大切なことだった。
「今日ここに来たみんな全員に、未来の可能性があります。プロになれるかどうかを決めるのは、今の上手さじゃなく“続けられる力”なんです」
クリニックでは、ドリブルのテンポ、間合いの作り方、体重移動など、“戦える身体の使い方”をわかりやすく解説。
できた瞬間、子どもたちの表情が変わる。失敗して笑い、また挑戦する。その繰り返しこそが、未来へつながる「自分のペース」の獲得だった。




最後に齋藤はこう締めくくった。
「うまいかどうかじゃなく、選んで続けた人が未来をつくる。今日の一歩は、その最初のきっかけです」
その言葉は、コートにいたすべての子どもに向けたエールでもあった。


TIGORAの試し履き──“はじめて本気になる一足”
会場には、SPORTS DEPOプライベートブランドTIGORA BASKETBALL の試し履きブースが設置された。
参加者からは、「軽くて扱いやすい。これなら最初の一足に良い」「この価格でこの履き心地はすごい」といった声が多く、“今日から本気でバスケを始めたい子”にとって現実的で信頼できる一足として支持を集めていた。


【商品概要】
・商品名:TIGORA バスケットボールシューズ「ブレない安定感のあるバスケットシューズ」
・発売日:2025 年 11 月 28 日(木)
・対象:小学生~中学生のエントリー/ビギナー層
・価格:6,999 円(税込)
・サイズ展開:ユニセックス 23.5~29.0cm、30.0cm※ワイズ 3~4E 相当
・カラー:2 色展開(WH×GR、WH×SV)
< 販売ページ >

SPORTS DEPOが“店を外へ持ち出す”意味
SPORTS DEPOの岩本氏は、イベントの意義をこう語った。
「この近くには、誰もが自由に使えるストリートコートがまだありません。だからこそ、こうした場を少しずつ作っていくことが必要だと感じています。その最初のきっかけを、私たちも担いたいんです。」
店舗は、商品を並べる場所だけではない。スポーツを続けられる環境そのものを支え、地域のスポーツ文化を育てる役割を担う。
今回のイベントは、その姿勢を街に示す一歩となった。





終わりではなく、始まりとして
子どもが走り、大人が笑い、初対面同士がゲームを始め、イベントの最後にはみんなで街をきれいにして帰る。その一連の流れは、“良いことをしている時間”ではなく、「街にバスケがある未来」を自分たちで作る行為そのものだ。
今日つながった輪は、また別の日にもつながっていく。そしてその積み重ねが、やがて街の文化となる。
街にバスケがある。この風景は、これからもっと当たり前になっていく。







- 「街にバスケがある」──SPORTS DEPO Flagship Store × PICK UP PLAYGROUND @日本丸メモリアルパーク
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TEXT by Rintaro Akimoto
PHOTO by Kentaro Kondo




