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  • 2025.10.23

「JORDAN TATUM 4 × Alpen」──動きを止めない、学びを止めない。

久喜高校で体感する、“判断を磨く”シューズとコーチングの関係

ジョーダンブランドの最新モデル Tatum 4(テイタム 4) のローンチに合わせ、アルペンが埼玉県立久喜高校で特別クリニックを開催した。
ゲストコーチには、元トヨタ紡織サンシャインラビッツのプレイヤーであり、現在は3×3のプレイヤーと指導者としても活躍する 岡田麻央さん。
さらに、アルペン バスケットボールチーフアドバイザーでありジョーダンブランド担当の矢野康介氏も参加。
Tatum 4 の機能と思想を実際のプレーの中で体感しながら、「動きを止めない」バスケットを学ぶ一日となった。


“誰もが動けるための”Tatum 4

クリニックの幕開けを飾ったのは、恒例となった 矢野康介氏によるプロダクトセッション。
テイタム 4が生まれた背景や設計思想を、高校生たちにもわかりやすく丁寧に解説し、“なぜこのシューズがプレーを変えるのか”を体感する導入となった。

「ドライブの加速を生むズームエア、片足重心でもブレを抑える安定構造、それでいてシリーズ最軽量。
反発とクッションを両立させながら、“動きを止めない”シューズを目指しました」

プレイヤーの多様なステップ──クロスオーバー、ユーロステップ、フェイダウェイなど──に対応するための設計で、安定性と軽量性を両立。
NBAのジェイソン・テイタムが体現する“攻守両面の万能性”を落とし込んだ一足だ。

岡田麻央さんも「軽くて優しい。靴擦れがまったくないのに、足がしっかり守られている感じがした」と語り、女性プレイヤーの観点からも高い快適性を評価してくれた。


岡田麻央が伝える、“判断するバスケット”

この日のテーマは「ピック&ロール」。
岡田コーチは、自身がトップリーグで学んだ経験をもとに、スクリーンを“使う”ではなく“理解して選ぶ”動きとして伝えた。

「スクリーンって、理解すれば誰でも生きられる道。判断を準備できる選手が、最後に勝つ。その一瞬の“気づき”を積み重ねるのがピック&ロールなんです」

久喜高校の選手たちは、「いつスリップするのか」「どうすれば相手が引っかかるか」といった判断基準を言語化しながら、プレイを繰り返した。
岡田は「女子選手は理解して遂行しようとする力が高い。だからこそ“考える基準”を与えることが大切」と話し、テイタム4の軽快な足運びが、まさにその判断スピードを支えてくれた。


久喜高校が描く、“地域で育つバスケット”の新しい形

今回の舞台となった 埼玉県立久喜高校 は、全国でも珍しい“地域連携型の育成プログラム”を展開している。
指導にあたる早川先生はこう語る。

「行政からの支援も受けながら、地元企業がスポンサーになってくれている。
子どもたちの活動が地域を動かしているんです」

久喜高校はU18の3×3育成にも早々と注力し、卒業後に大学やプロに進む選手も増加している。
新たに屋外コートの整備計画も進行しており、学校・地域・企業が連携してバスケ文化を育む“ハブ”となりつつある。


シューズがつなぐ、未来への循環

アルペンが目指したのは、単なる商品体験ではなく、「プレーで学び、判断を磨くリアルな場」 を提供すること。

矢野康介氏は、イベント後にこう語った。

「テイタム4の持つ“バランス”は、まさに育成世代のバスケに必要なもの。高校生が“動きながら学ぶ”姿を見て、このシューズの意味を実感しました。」

テイタム 4 のローンチは、コート上の技術・戦術、そして地域育成という文脈の中で意味を持つ。プレイヤー、コーチ、地域がつながる場所に、新しいジョーダンの物語が生まれていくはずだ。

“PLAY TO UNDERSTAND.”──履くだけでなく、考え、気づき、動く。その循環をつくるきっかけとして、テイタム 4 は確かに機能していた。


Jordan Tatum 4
発売日:2025年10月23日
価格:16,500円
カラー:BRED


「JORDAN TATUM 4 × Alpen」──動きを止めない、学びを止めない。

TEXT by Rintaro Akimoto
PHOTO by Kentaro Kondo

アルペングループ公式オンラインストア

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