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  • 2024.07.07

パリへのサバイバル…男子日本代表入りへ、当落線上にいる選手たちの奮闘

バスケットボール男子日本代表の国際強化試合「SoftBank CUP 2024 (東京大会)」が7月5日、有明アリーナ (東京都江東区) で男子韓国代表チームを迎えて、はじまった。きょう7日に行われる試合を含めて、この機会がパリオリンピックへ向けて、12人のロスター入りを決める最後のサバイバルレースになるとされている。特に、その当落線上にいると思われる選手たちにとっては、1プレーでその後の運命が大きく変わる。

20歳のジェイコブスが見せた可能性
 GAME1となったこの日、日本は韓国に84-85で敗れた。3クォーターを終えて20点ビハインドからディフェンスを起点に巻き返し、4クォーターだけで16得点を挙げた河村勇輝(PG / 172cm / 横浜ビー・コルセアーズ)らの得点で一時逆転したが、あと一歩及ばず。ただ、サバイバルレースの渦中にいる渡邉飛勇(C / 207cm)が、猛攻の局面で奮闘していた。

 球際で強さを発揮し、先発起用されたこの日は得点こそ挙げられなかったが、12分18秒の出場時間で、のべ4本のリバウンドをもぎ取り、2本のアシストも記録。開始早々には相手のドライブをブロックする好守で、13,420人のファンも沸かせた。4クォーター途中で倒れこんだ姿には一瞬肝を冷やしたが、トム・ホーバス ヘッドコーチが記者会見で言及した川真田紘也(C / 204cm / 長崎ヴェルカ)との「コンペティション(競争)」で言えば、GAME1は飛勇が勝っていたのではないだろうか。

 しかし、その彼と交代して4クォーター残り7分36秒からコートに立った選手が、大きなインパクトを残した。20歳のジェイコブス晶 (SF / 203cm / ハワイ大学)だ。2本の3ポイントシュートを射抜き、リバウンドも4本を奪取。そのまま最後まで出場し、23分19秒のプレータイムで9得点7リバウンドを残した彼は、試合後のミックスゾーンでも注目の的だった。

 コート上のフラッシュインタビューではやや緊張した面持ちだったが、ここではそんな印象ではなかった。記者からシュート成功について問われると、堂々と語った。

「前半5本(3ポイントシュートを)打って決められなかったのですが、自分の役割を知っているので、そこで打つのを辞めてしまうと、余計に悪いアピールなってしまうので、どんどん引き続きで(打ちました)。決まったのは嬉しいですけど、もう少し頑張れると思います」

3番手PG争いのテーブス海から悔しさにじむ
 一方で、ミックスゾーンに現れたテーブス海(PG / 188cm / アルバルク東京)の言葉からはやや悔しさがにじんでいたように感じられた。司令塔を務める、河村、富樫勇樹 (PG / 167cm / 千葉ジェッツ)に続く、3番手の座を佐々木隆成 (PG / 180cm / 三遠ネオフェニックス)と争う中で、9分1秒の出場時間で、5得点1アシスト。各クォーターの中盤以降に出番がやってきたものの、韓国にペースを握られる展開が多く、4クォーターにいたってはコートに立つ機会はなかった。テーブスは言う。

「今日は1番として出ていたので、流れが悪かったところは自分の責任もありますし、その中でもペイントアタックだったり、ファウルをもらうプレーもありました。もし明後日(7/7)に試合へ出るんであれば、そういう良いところは続けて、(悪いところは)修正して思い切りやりたいと思います」

 2クォーター終了間際、テーブスが持ち込んでバスケットカウントを奪ったプレーからは、劣勢のチームに少しでも良い流れを呼び込もうとする気概を感じたが、3クォーター終了間際のミスは痛いように見えた。クォーターエンドで、ターンオーバーから逆速攻による失点は避けたかったはず。彼も「積極的にやっている以上ミスもあると思いますが、そのミスの質、種類は大事だと思います。ターンオーバーはやっぱり避けたいです」と、受け止めていた。

 パリへ飛び立つ12名は誰になるのか。運命のGAME2は、今夜19時30分にはじまる。

【日程・結果】男子日本代表強化試合 | SoftBank CUP 2024 東京大会
 GAME 1 | 7月6日(木) ● 84-85 韓国代表
 GAME 2 | 7月7日(日) TIPOFF 19:30予定
 >>詳細はこちら(リンクは外部サイト/JBA公式)

【日程・結果】女子日本代表強化試合 | 三井不動産カップ2024 東京大会
 GAME 1 | 7月4日(木) 〇 125-57 ニュージーランド代表
 GAME 2 | 7月6日(土) 〇 92-50 女子ニュージーランド代表
 >>詳細はこちら(リンクは外部サイト/JBA公式)

パリへのサバイバル…男子日本代表入りへ、当落線上にいる選手たちの奮闘

TEXT by Hiroyuki Ohashi

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