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  • 2024.05.06

現地レポート…宇都宮からパリへ、3×3パリ五輪予選UOQT2

3×3バスケットボールのパリ2024オリンピック出場権を懸けた「FIBA 3×3 Universality Olympic Qualifying Tournament 2」(FIBA 3×3 バスケットボール ユニバーサリティオリンピック予選 2/以下UOQT2)が、5月3日に開幕した。舞台となるライトキューブ宇都宮(大ホール)へ、開催国枠で出場する日本をはじめ、昨年のW杯や各地域のカップ戦で好成績を収めた男女各8チームが集結。予選Pool 2位以上が決勝トーナメントに進み、優勝チームがパリへの切符をつかむ。チャンピオンが決まる3日間を追っていく。

DAY1の主役は男子オランダと女子日本に。男子日本も躍動!
 世界の強豪が宇都宮で躍動した。男子は、予選Pool AでW杯5位のオランダがAmeriCupチャンピオンのプエルトリコを破り、Europe Cup準優勝のリトアニアとの欧州対決を制して同Pool 2位以内を確定。1勝ずつを挙げたプエルトリコとリトアニアが、DAY2で一騎打ちに臨む。

 予選Pool Bでは男子日本がAsia Cup優勝のモンゴルを圧倒して、ホームを沸かせた。#6 トーマス・ケネディの長距離砲が炸裂し、代表に合流して間もない22歳の#34 三谷桂司朗も好プレーを連発。#91 落合知也、#23 保岡龍斗の東京2020オリンピック経験者たちも存在感を見せ、快勝した。またパリ五輪ホスト国のフランスも1勝を挙げて、DAY2で日本と戦う。

 一方、女子は予選Pool Aで日本がホームの声援を力に2勝をもぎ取って同Pool 2位以内を決めた。初戦で10得点を挙げた#1 江村優有が負傷する中、オーストリアに勝利を収めてドイツ戦へ。得点源を欠く苦しい試合になったが、#18宮下希保、#21 高田静、#33 中田珠未の3人でディフェンスを武器にW杯5位の強豪を乗り越えた。

 予選Pool Bは、AmeriCup覇者で、昨季の女子世界No.1を決めるツアー戦「FIBA 3×3 Women´s Series」を優勝したカナダが、Africa Cupを制したケニアを撃破。Europe Cup女王のオランダと、Asia Cup女王のオーストラリアの対決は、延長戦の末にオランダへ軍配が上がった。DAY2では4強が出そろう。

■選手の声
男子日本 #91 落合知也(ALPHAS.EXE/195cm)
「(モンゴル戦振り返って)本当に自分たちがやりたいことをすべてできて、ノックアウトできました。100点満点の試合運びだったと思います」

「(三谷選手が活躍。合宿から良かったのか?彼の印象について)正直、合宿中は戸惑うシーンがいくつか見えました。彼が招集されてからの準備時間が一番短かったです。彼が高校生のとき一緒に(代表で)やりましたが、今回はブランクがあって悩んでいた部分がありました。だから三谷選手へ“試合を楽しむ”、“思い切ってやっていいから、シュートをまず考えろ”、と伝えました。本当に自分(の良さを)を出してくれて、最初に良いレイアップを決めてくれて、ベンチにいた自分が一番びっくりしましたね。彼のような選手が成長していくことによって、日本代表はもっと強くなれます。その伸びしろに期待したいと思います」

男子オランダ #44 Arvin Slagter (アービン・スラグダー/192cm)
「(タフな2試合を振り返って)私たちの予選プールはとても強豪ぞろいで、タフな試合になると分かっていました。だから(ブラジルに)勝てたことは良かったと思っています。チームメイトが素晴らしかったので、僕も良いプレーをさせてくれたと思います。今日はAngel Matiasも、Leandro Allendeも、Adrian Ocasioも良いプレーをしてくれました。どちらもチームワークの賜物です」

「(パリへの切符を得るために必要なことは?)あと2日間、私たちは今日コートで発揮したパフォーマンスを見せる必要があると思います。よくコミュニケーションを取り、ディフェンスもしっかりしていたし、リバウンドもとても良かった。オフェンスではボールをシェアしています。私たちがいつも通りプレーすれば、どのチームにとっても手強い存在になるでしょう。私たちは勝つための最大のチャンスがある状況に身を置き続けなければならないのです」

男子プエルトリコ #27 Antonio Ralat(アントニオ・ララット/191㎝)
「(タフな2試合を振り返って)私たちの予選プールはとても強豪ぞろいで、タフな試合になると分かっていました。だから(ブラジルに)勝てたことは良かったと思っています。チームメイトが素晴らしかったので、僕も良いプレーをさせてくれたと思いますし、今日はAngel Matiasも、Leandro Allendeも、Adrian Ocasioも良いプレーをしてくれました。どちらもチームワークの賜物です」

「(DAY2のリトアニア戦に向けて)タフな試合になることは分かっています。ゆっくり休んで、フィルム(=試合映像)を見て、明日に備えます。自分たちが予選Pool突破に向けて後がないため、リトアニア戦へすべてを捧げます。」

女子日本 #18 宮下希保 (トヨタ自動車 アンテロープス/178cm)
「(第2戦のドイツ戦に勝利を納めて)1試合目に江村選手がケガをして、自分の中では大丈夫かなって不安はあったんですけど、お姉さん方の2人(高田・中田)が試合前から鼓舞してくれて、試合中もすごい声を出し続けてくれたので、それが最後まで諦めなかったことに繋がったと思います」

「(江村選手を欠く中、ゲームプランは?)江村選手は1試合目に2ポイントを決めましたが、わたしは2ポイントが得意ではないので、点数が取れない分ディフェンスで体を張りました。3人で戦う中で相手のビッグマンを抑えるため、中田選手とタイムシェアしてコミュニケーションを取りながら、試合中にマッチアップを変えたり、相手の軸となる選手に交代しながらマークについて、体力をうまくコントロールしていました」

女子カナダ #2 Katherine Plouffe (キャサリン・プルーフ/192cm)
「(初戦のケニア戦を振り返って)ディフェンスはいくつか課題がありますが、チームオフェンスができて良い試合だったと思います。ケニアは良いボールムーブメントで強かったですね。それでも、私たちはより多くの2Pシュートがヒットして(5本成功)、それが(勝利への)助けになりました」

「(カナダの良いチームケミストリーについて)私たちのチームは相性がとても良いし、お互いを励まし合い、信じて、毎回オープンショットを打っています。だから、ある試合ではステップアップして多くのシュートを打つ選手がいますし、他の試合ではまた別の選手がシュートを打ちます。試合によって活躍する選手が変わるため、私たちを相手がガードするのはとても難しいと思います」

■DAY1の結果
男子

 Pool A リトアニア 21 – 14 ブラジル
 Pool A オランダ 21 – 16 プエルトリ
 Pool A ブラジル 19 – 21 プエルトリ
 Pool A リトアニア 18 – 21 オランダ
 Pool B フランス 21 – 8 エジプト
 Pool B モンゴル 12 – 22 日本

女子
 Pool A ドイツ 17 – 16 ブラジル(延長戦)
 Pool A 日本 21 – 15 オーストリア
 Pool A ブラジル 21 – 11 オーストリア
 Pool A ドイツ 13 – 12 日本
 Pool B カナダ 19 – 12 ケニア
 Pool B オランダ 18 – 16 オーストラリア(延長戦)


DAY2で息を吹き返した実力国…男女日本は4強に届かず
 ついに男女の4強が出そろった。男子の予選Pool Aではオランダがブラジルを破って3戦全勝で1位通過を決め、リトアニアがプエルトリコとの一騎打ちを制して、2勝1敗の2位で準決勝へ駒を進めた。

 一方で、予選Pool Bは実力国が息を吹き返して、3チームが2勝1敗で並ぶ大混戦の末に。その結果、総得点で59点を積み上げたフランスが1位突破を引き寄せた。モンゴルに競り負けたものの、日本戦でKO勝ち。2位通過はそのフランスを下し、エジプトを破ったモンゴル。DAY1の大敗からカムバックして、総得点で54点をマークした。

 そんな中、男子日本は、モンゴルに総得点でわずか「2点」及ばず準決勝に届かなかった。エジプト戦では、#34 三谷桂司朗がドライブからファウルを誘発してフリースローで決勝点を決める大活躍によって2勝目を呼び込んだが、フランスに完敗。負けても13点以上をマークすれば予選突破が叶う条件だったが、強度の高い相手のディフェンスに阻まれて10点止まりに。歓喜からわずか数時間で3×3の厳しさを痛感させられた。

 そして女子も、予選Pool Aは2勝1敗で3チームが並び、日本が涙を飲んだ。DAY1で2勝を挙げたが、ブラジルに惜敗。江村優有を欠く中、#18宮下希保、#21 高田静、#33 中田珠未の3人でディフェンスをやり切ったが、予選突破に総得点で4点足りず、悔しい結果になった。
 対照的に、昨年のAmeriCup2位であるブラジルが総得点で50点に到達。DAY1で日本に敗れたドイツはオーストリアとの最終戦でKO勝ちを決め、総得点を50点に積み上げた。勝ち星で両チーム並んだが、直接対決で上回ったドイツが辛くもPoolを首位通過し、ブラジルが2位で準決勝へ。

 さらに予選Pool Bも2勝1敗で3チームが並ぶ混戦の末に、1位通過をオーストラリアが決めた。カナダとの直接対決を制して、総得点で58点をマーク。そのカナダはアジアカップ覇者に敗れたが、総得点で56点をマークして2位でPoolを突破。オランダは同48点の積み上げに留まり、3位だった。DAY3で、パリオリンピックへの切符をつかむ勝者が決まる。 

■選手の声
男子モンゴル #5 Anand Ariunbold(アナンダ・アリウンボルト/196cm)
「(フランス戦を振り返って)めっちゃめっちゃハードでした。フランスは強いチームで、自分たちは昨日、日本に10点差で負けたから今日は頑張らないといけないので、本当に頑張りました。(チームのみんなで日本戦から修正したのは)ディフェンスです。最初から集中していましたし、良いオフェンスをやるためにも、ディフェンスが一番必要なんです」

「(エジプト戦を終えて。日本と縁があるが、UOQT2に特別な思いは?)ありました!私は高校から来日して(大学生の途中まで)日本でバスケットボールをやっていましたから。今回、3×3のオリンピック予選でまた日本に来て、頑張ろうという気持ちがありました。最初のゲーム(日本戦)だけちょっと調子が悪かったんですけど、一戦一戦を戦っていく意識で頑張りました」

男子日本 #91 落合知也(ALPHAS.EXE/195cm)
「(フランス戦を振り返って)いや…残念です。13点以上取らないと、負けたとしても決勝トーナメントに行けない試合だったので、何としてもその点数まで行きたかったんですけど、完敗です」

「(短い準備期間の中で強いて今大会の収穫を挙げるなら)2勝0敗でフランスに挑んで予選1位を決める大事な一戦で、まさか得点も取れずに負けてしまったので、自分の中で収穫はゼロに近いです。結果が全てなんで。13点以上取れて試合に勝っていれば、明日(パリ挑戦の)チャンスがまたもらえたと思いますが、もう全員で反省しないといけません。もちろんモンゴル戦で良いところはありますが、この負けはかなり大きいと思います。もう1回チームで気を引き締め直してやっていきたいと思います」

男子日本 #34 三谷桂司朗(広島ドラゴンフライズ/191cm)
「(エジプト戦を振り返って)選手、スタッフ、サポートしてくれてる選手を含めて全員が一つになって戦った結果が、勝利につながったと思います。昨日はTK(トーマス・ケネディ)さんがずっとシュートを決めてくれて助けられたのですが、全試合続くわけではないと、みんなで話していました。今日は僕が攻め気を出して、チームに勢いを与えられたらと意識してやっていたので、最後に勝利へ繋がったと思います」

「(久々の3×3だが、どんな気持ちで代表のユニフォームを来て3×3をやったのか)正直、昨日の試合が始まるまでは3×3の特徴を完璧に思い出せずに少し不安もありましたが、先輩方が“思い切りやってこい”とあと押しして下さいました。それが自分らしさを出せた要因だと思います。それに続いて今日も、もっともっとできると自分の中で思っていたので、苦しい場面でも忘れずに自分の良さを出し続けようという気持ちが最後のプレーに表れました」

女子オーストラリア #4 Alex Wilson(アレックス・ウィルソン/180cm)
「(カナダ戦を振り返って)彼女らに勝つのは難しいことだと分かっていましたし、試合に勝つためにはベストなプレーをしなければならなかったです。今夜はそれをチームとして発揮できたと思います」

「(あなたの活躍で勝利に近づいたように思うが、個人としてどう振り返るか)チームのためにできることはすべてやろうと思っています。リバウンドもするし、ハッスルもする。何よりも勝ちたいんです。私たちのチームの良いところは、4人全員が主役のようになっていること。1人のGo to plyaer(=試合を決めるような頼りになる選手)がいないことだと思います。それが私たちを特別なチームにしているんです」

女子日本 #21 高田静 (ENEOSサンフラワーズ/169cm)
「(今大会を振り返って)江村選手がケガで抜けるトラブルはありましたが、抜けてからの2試合は自分たちが江村選手の分まで点を取ることができなくても、ディフェンスでロースコアの展開に持ち込んで試合ができました。改めて小さくても足を使って、守り続けることができて良かったと思います」

「(今日は敗れたがDAY1では2試合を勝ち切った。何が功を奏したのか)事前合宿で男子を相手にやったり、ドイツやオーストラリアとの練習試合でオフェンスの強みを磨けたと思います。逆にディフェンスで課題がありました。今大会、江村選手がいなくなってしまって、気持ちの面でもディフェンスは大きかったと思いますし、その気持ちが良いディフェンスにつながったのは良かったと思います」

■DAY2の結果
男子

 Pool A オランダ 22 – 15 ブラジル
 Pool A プエルトリコ 12 – 21 リトアニア
 Pool B フランス 17 – 21 モンゴル
 Pool B エジプト 20 – 21 日本
 Pool B モンゴル 21 – 17 エジプト
 Pool B 日本 10 – 21 フランス

女子
 Pool A 日本 12 – 13 ブラジル
 Pool A オーストリア 9 – 21 ドイツ
 Pool B ケニア 9 – 21 オーストラリア
 Pool B カナダ 22 – 9 オランダ
 Pool B オランダ 21 – 7 ケニア
 Pool B オーストラリア 21 – 16 カナダ


DAY3で歓喜の輪…男子オランダ、女子オーストラリアがパリ五輪へ
 宇都宮からパリへ、飛び立つ優勝チームが決まった。女子はアジアカップ王者のオーストラリアである。3度の五輪予選がある中、彼女たちが唯一挑戦できる機会は今大会のみ。準決勝でブラジルに競り勝ち、決勝ではドイツを破ってきたカナダと対戦。中盤まで互角の攻防だったが、Gangarrus(3×3オーストラリアの愛称)は相手のミスを見逃さなかった。残り5分を切って12-12から#21 Marena Whittle(マレナ・ウィットル)がディフェンスのミスをついて勝ち越しのドライブを決めると、#4 Alex Wilson(アレックス・ウィルソン)のバスカンが決まり、ブロックショットも炸裂。#33 Lauren Mansfield(ローレン・マンスフィールド)もWhittleの得点を引き出してリードを広げる。その後カナダの粘りに見舞われながらも、#24 Anneli Maley(アネリ・マリー)が決め返すなど19-16で逃げ切り、歓喜の輪が生まれた。MVPにはMaleyが輝き、同国初の3×3予選突破に大きく貢献した

 一方で、男子は4月に香港で開催されたUOQT1で出場権獲得を逃したオランダが、2度目の挑戦でパリへの切符をもぎ取った。準決勝でモンゴルに快勝すると、決勝ではリトアニアと対戦。残り4分を切って10-10の展開から#4 Jan Driessen(ジャン・ドリーセン)のスクリーンやパスから、38歳の#44 Arvin Slagter(アービン・スラグダー)が連続2ポイントシュートを射抜いて試合が動く。#54 Worthy de Jong(ワーシー・デ・ヨング)の好守からSlagterがつなぎ、#13 Dimeo van der Horst(ディメオ・ファン・デル・ホルスト)が決める鮮やかな連携プレーも決まるなど、19-15でファイナルブザーを迎えた。MVPには、5試合で大会最多42点を挙げたde Jongが選出。同国5人制代表を引退し3×3へ転向した36歳が、2大会連続で五輪予選を突破するオランダの原動力になった。

 この結果によって、パリオリンピックの出場は8カ国中5カ国が決定。男子はオランダのほか、セルビア、アメリカ、中国、ラトビアの顔ぶれとなり、女子はオーストラリアのほか、中国、アメリカ、フランス、アゼルバイジャンとなった。そして残る3枠をかけた戦いは、5月16日より開催される「FIBA 3×3 Olympic Qualifying Tournament」 (OQT)へ舞台を移す。男女の日本代表を含む、各16チームが出場予定だ。香港、宇都宮で繰り広げられたパリの切符を巡るビッグゲームは、ハンガリーでどんな結末を迎えるのか見守りたい。

■選手の声
男子オランダ #54 Worthy de Jong (ワーシー・デ・ヨング/194cm)

「(コート上のフラッシュインタビューにて)約2年前だったか、1年半前からだったか……。私たちは(パリオリンピックへ出場するという)ゴールを目指してやってきました。そして、それを達成するために、多くの人たちと一緒に歩んできました。個人的にもいろいろなことがあったし、試合でもいろいろなことがあった。でも、努力は報われるということだよ。私の子どもたちは休みじゃないし、おそらくそれを見ていないだろうけど、子どもたちには分かるはずだよ」

男子オランダ #44 Arvin Slagter (アービン・スラグダー/192cm)

「(UOQT2で優勝した気持ちについて)私たちは香港で最初のチャンス(UOQT1)がありましたが、残念ながら(準決勝で敗れて)そのチャンスを台無しにしてしまいました。でも、人生で2度目のチャンスが巡ってきたら、両手で掴み取るしかありませんし、私たちは今回成し遂げました。チームとして、ディフェンスとオフェンスが一体となって戦い、困難なことを克服して、素晴らしいプレーをしました。予選を勝ち抜くために、タフな5試合を経験して、チームメイトや応援してくれる人たちを誇りに思います。日本、そして宇都宮で信じられないような経験ができました」

女子オーストラリア #24 Anneli Maley(アネリ・マリー/186cm)

「(コート上のフラッシュインタビューにて)信じられません。私たちを誇りに思います。グループとして、私たちはとてもハードワークしているし、これが唯一のチャンスでした。ここに来て、自分たちのプレーができて、 とても誇りに思うし、故郷の選手たちに大きな拍手を送りたい。彼女たちがいなければ、こんなことはできなかったです。私たちは、オリンピックに行けるんだ!」

女子オーストラリア #4 Alex Wilson(アレックス・ウィルソン/180cm)

「(UOQT2で優勝した気持ちについて)まだ少し驚いています。これはすべて、少しずつ努力してきた結果であり、それが今夜ここで実を結んだのですから。ただただ驚くばかりです」

「(宇都宮の会場について)3×3を室内でプレーすることはあまりなかったので、新鮮でした。コンパクトで最高ですね!観客も熱狂的で、何も聞こえなかったぐらい。日本に来て、みんなとても親切で、私たちにとても良くしてくれました。素晴らしい経験でしたよ」

女子ドイツ #14 Sonja Greinacher (ソーニャ・グライナー/190cm)

「(準決勝で敗退。UOQT2を終えて)もちろん今はパリオリンピックの切符をどうしても手に入れたかったから、本当にがっかりしています。誰もがオリンピックに行きたがっていると思います。でも、この大会ではまだ私たちが誇れる試合がたくさんあると思うし、本当にエモーショナルで、浮き沈みの激しいタフな大会でした。次は2週間後にハンガリーのオリンピック最終予選(OQT)にまた戻ってくるわ」

「(宇都宮の会場について)本当に素晴らしかったです。どの試合も満員で、お客さんもたくさんいて、いい雰囲気でした。ここでの試合は本当に楽しかったわ。また戻ってこられると良いですね」

■DAY3の結果
 男子

 準決勝 オランダ 21 – 11 モンゴル
 準決勝 フランス 15 – 21 リトアニア
 決勝 オランダ 19 – 15 リトアニア

 女子
 準決勝 ドイツ 12 – 18 カナダ
 準決勝 オーストラリア 18 – 16 ブラジル
 決勝 カナダ 16 – 19 オーストラリア

■最終順位
 男子

 1.オランダ | 2.リトアニア | 3.フランス | 4.モンゴル | 5.日本 | 6.プエルトリコ | 7.ブラジル | 8.エジプト

 女子
 1.オーストラリア | 2.カナダ | 3.ブラジル | 4.ドイツ | 5.オランダ | 6.日本 | 7.オーストリア | 8.ケニア

【UOQT2 3×3日本代表】
男子

#6 トーマス・ケネディ (201cm/茨城ロボッツ)
#23 保岡龍斗 (188cm/秋田ノーザンハピネッツ・ALPHAS.EXE)
#34 三谷桂司朗 (191cm/広島ドラゴンフライズ)
#91 落合知也 (195cm/ALPHAS.EXE)

女子
#1 江村 優有 (160cm/早稲田大学)
#18 宮下 希保 (178cm/トヨタ自動車 アンテロープス)
#21 高田 静 (169cm/ENEOSサンフラワーズ)
#33 中田 珠未 (182cm/ENEOSサンフラワーズ)

【UOQT2開催概要】
FIBA 3×3 Universality Olympic Qualifying Tournament 2(UOQT2)
 ・日時:2024年5月3日(金・祝)~5月5日(日)
 ・場所:ライトキューブ宇都宮(大ホール)、宮みらいライトヒル
 ・詳細:詳細:(リンクは外部リンク/FIBA 3×3)

 ・チケット、イベント情報等はこちら
  >>(リンクは外部リンク/大会公式)

【OQT開催概要】
FIBA 3×3 Olympic Qualifying Tournament (OQT)
 ・日時:2024年5月16日(木)~5月19日(金)
 ・場所:ハンガリー・デブレツェン
 ・詳細: (リンクは外部リンク/FIBA 3×3)

 ・日本の予選Pool 組み合わせ
  男子[Pool D]日本、モンゴル、ベルギー、ポーランド
  女子[Pool C]日本、スペイン、エジプト、モンゴル
  →男女それぞれPool上位2チームが準々決勝から始まる決勝トーナメントへ。そして準決勝を勝利した2チームと、3位決定戦を制した1チームの計3チームがパリオリンピックへ出場する。

【OQT大会登録メンバー】※
 男子
 ・トーマス・ケネディ (201cm/茨城ロボッツ)
 ・保岡龍斗 (188cm/秋田ノーザンハピネッツ・ALPHAS.EXE)
 ・斉藤諒馬 (193cm/横河電機・UTSUNOMIYA BREX.EXE)
 ・小澤崚 (176cm/ALPHAS.EXE)
 ・三谷桂司朗 (191cm/広島ドラゴンフライズ)
 ・落合知也 (195cm/ALPHAS.EXE)

 女子
 ・高田 静 (169cm/ENEOSサンフラワーズ)
 ・中田 珠未 (182cm/ENEOSサンフラワーズ)
 ・宮下 希保 (178cm/トヨタ自動車 アンテロープス)
 ・窪田 真優 (168cm/日立ハイテク クーガーズ)
 ・高橋 未来 (169cm/デンソーアイリス)
 ・三田 七南 (179cm/ENEOSサンフラワーズ)

※登録メンバーの6人の中から、5月15日に行われる FIBA テクニカルミーティングにて、本大会に出場する4選手がFIBAの承認をもって確定する。

宇都宮からパリへ…3x3パリ五輪予選UOQT2現地レポート

TEXT by Hiroyuki Ohashi



PHOTO by Kasim Ericson

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