並里成選手が故郷でクリニックを開催…新プロジェクトGOODPASSで子どもたちのプレーに「感動しました」
「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」を機にバスケ熱がより一層盛り上がった沖縄。その中で、多様なバスケットボールを地元の子どもたちに届ける「PICK UP PLAYGROUND SUMMER CAMP OKINAWA 2023」(主催:一般社団法人ピックアッププレイグラウンド)が、8月23日から9月2日にかけて開催されました。バスケットボールでつながったひと夏を振り返ります。今回はDAY7のGOODPASSをレポートします。
8月31日、プロバスケットボール選手の並里成選手が立ち上げた新プロジェクト「GOODPASS」によるクリニックが開催されました。今プロジェクトは、並里選手ならではの経験やスキルを次世代に継承し、バスケットボールを愛する子どもたちに夢や目標を与えるとともに、アスリートのセカンドキャリアをリードする目的を持っています。
今回のクリニックは午前と午後の二部制で行われ、総勢60名の子どもたちが参加。会場となった具志頭体育館に沖縄生まれのスーパースターが姿を現すと、みんなの目がひときわ輝きました。ドリブルドリルやシューティングドリル、パスドリルなどのメニューに子どもたちは真剣な表情で取り組み、ピックアップゲームでも力強いプレーを見せてくれました。並里選手はクリニックで印象に残った場面について、こう明かしています。
「いまの子どもたちはバスケに関わる環境が整っているがゆえに、スキルはあるけど、泥臭い部分が足りないと言われていますが、全然そんなことはなかったです。ルーズボールに飛び込む子や、粘り強くディフェンスをする子がいたことに感動しました」
そしてクリニック終了後は、PICK UP PLAYGROUNDの一環で体育館周辺のゴミ拾いを実施。並里選手と子どもたちはコートの外でも交流を深めました。1日を終えて、並里選手は「地元沖縄の子どもたちと一緒にバスケットボールができて、僕自身もすごく楽しめました」と振り返りました。
またこの日、MCを務めたMAMUSHIさんの目にも、クリニックの様子は印象深いものに映ったようです。
「僕ら運営する側は、練習の合間を縫って来てくれた並里成選手に感謝しています。いざクリニックが始まると、成に対するこどもたちの憧れをすごい感じたし、彼がボールを持って動いてる姿をみんなが見たい。一緒に子どもたちとバスケをしてくれて素晴らしかったです。彼ぞ、沖縄のスーパースターですね」
そんな並里選手は、群馬クレインサンダーズで10月よりBリーグの新シーズンに臨みます。故郷のバスケが盛り上がる中、自らの奮闘を改めて誓いました。子どもたちにパワーをもらった司令塔が、今季のB1で躍動する姿に注目しましょう。
「沖縄のバスケはこれから更に盛り上がっていくと同時に、競技レベルも上がっていくと思います。そのためにも、今まで以上に僕自身も結果を出していきたいと思います」
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TEXT by Hiroyuki Ohashi
PHOTO by Nobuhiro Fukami