COLUMN
2023.10.02

ステップバイステップで3×3 Special Talk Sessionを開催…女バスの子の質問に、落合選手と伊集コーチが返した答えとは？

「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」を機にバスケ熱がより一層盛り上がった沖縄。その中で、多様なバスケットボールを地元の子どもたちに届ける「PICK UP PLAYGROUND SUMMER CAMP OKINAWA 2023」（主催：一般社団法人ピックアッププレイグラウンド）が、8月23日から9月2日にかけて開催されました。バスケットボールでつながったひと夏を振り返ります。今回はDAY5のステップバイステップで開かれた3×3 Special Talk Sessionをレポートします。

　8月29日、3×3男子日本代表の落合知也選手と、3×3女子日本代表サポートコーチの伊集南さんによる「3×3 Special Talk Session」が開催されました。会場となったステップバイステップは沖縄で言わずと知れたバスケットボールプロショップ。バッシュが壁一面に飾られた店内で、地元の学生やお店の常連さんらが集まり、二人のトークで盛り上がりました。

　聞き手を惹きつけたゲストの話しぶりを、MCを務めたMAMUSHIさんも絶賛します。落合選手について「彼の独自の経験はすごく面白いし力強く喋る選手だよね。最初は要領を得ない様子で聞いていた学生のお客さんを、だんだんと引き込んでいった」とコメント。伊集さんについては「もうマザーテレサのようで、素晴らしい。すごくビジョンが明確で言葉を操れる方ですね」と、話しました。

　そんな2人のトークでは参加者からの質問も多数飛び出します。その中で、MAMUSHIさんはこんなやり取りがあったことも明かしてくれました。

「落合選手は、“3×3は自分たちで決定していくバスケ”だと言っていました。だから、『声を掛け合わなきゃいけないし、もっと喋って表現しないといけないし、ネガディブではいけないよ』と。でも、女バスの子だったと思いますが、『とは言え、人なのでゲーム中にネガティブになるとき、どうやって自分を前向きに盛り立てていくんですか？』と質問したんです。それに対して落合選手と伊集さんは、その子の気持ちを理解した上で『ゲームでは、1秒たりともネガティブになってる時間は無いんだよ』と言ったんですよ。ちょうどワールドカップで5人制の代表が戦っている姿も例に挙げながら、『代表選手もゲーム中は声を出して喋り続けている。それは3×3もだし、みんなのやるバスケも一緒だよ』と、伝えていましたね」

　一方で、スポーツデポ豊崎店で開催された「3×3 Special Talk Session」を含めて、最後に参加者の皆さんから寄せられた声は同じでした。それは“生で3×3の試合が見たい”という声です。MAMUSHIさんは「確かに、そうだなと思いました。関東では東京を中心に大会が多いけど、沖縄ではまだまだ少ないと思います。それは落合選手や伊集さんも感じていて『まず試合を見せないとね』と言ってました」と、振り返りました。

　昨日の「3×3 Special Camp」、きょうの「3×3 Special Talk Session」に続いて、近い将来「3×3 Special Tournament」が沖縄で開催されることを期待しましょう。