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  • 2023.09.26

オコエ桃仁花選手が沖縄でトークショーとクリニックを開催……「またいつかやりたいですね」

「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」を機にバスケ熱がより一層盛り上がった沖縄。その中で、多様なバスケットボールを地元の子どもたちに届ける「PICK UP PLAYGROUND SUMMER CAMP OKINAWA 2023」(主催:一般社団法人ピックアッププレイグラウンド)が、8月23日から9月2日にかけて開催されました。バスケットボールでつながったひと夏を振り返ります。今回はDAY2のオコエ桃仁花選手によるBASKETBALL SPECIAL EVENT TALK SHOWと、BASKETBALL SPECIAL EVENT CLINICをレポートします。

 8月26日、バスケットボール女子日本代表のオコエ桃仁花選手を招いて2つのイベントが開催されました。ひとつは、午前中に開かれたスポーツデポ豊崎店での「BASKETBALL SPECIAL EVENT TALK SHOW」です。バスケをしている子どもたちや、その親御さんなどたくさんの方が集まり、オコエ選手の貴重な話に聞き入っていました。ご本人もトークショーを次のように振り返りました。

「とてもアットホームであたたかい雰囲気の中、トークショーやプレゼント企画などすごく楽しい時間を過ごすことができました。私の海外での生活や、バスケの練習の話などを真剣に聞いてくれて、たくさんの質問をしてくれたことが印象的でした。わざわざ東京から会いに来てくれたファンの方もいて、びっくりしましたね」

 そして、もうひとつのイベントは午後、豊崎海浜公園 オリオンECO美らSUNビーチで開かれた「BASKETBALL SPECIAL EVENT CLINIC」です。天候の急変によって一時開催が危ぶまれましたが、オコエ選手の人柄にも助けられて、みんなが楽しい時間を過ごすことができました。運営スタッフの一人、秋元凜太郎さんは当時の状況をこう明かしました。

「クリニックの開始直前に豪雨に見舞われて、屋外でのトークショーに切り替えました。でも、ビーチ沿いの東屋でオコエ選手が3、4問ぐらい子どもたちの質問に答えている最中に雨があがって、せっかくだからやろうということでクリニックが実施できました。巡り巡る対応の変化にも、常に笑顔で子どもたちに接するオコエ選手がとても印象的でした。ナイスキャラが内面からあふれ出していたように思います」

 そのクリニックではオコエ選手がシュートやパスのお手本を見せながら、子どもたちが実践。オコエ選手が個人でクリニックを行うのはほぼ初めてだったそうですが、「みんなが楽しくできることが一番」という意識で子どもたちと接していたそうです。良いプレーが飛び出した場面では一緒になって喜んだほか、秋元さんからは、こんなエピソードも寄せられました。

「子どもたちとのシュート合戦で、オコエ選手が負けた時に、リバウンドを担当していたMCのピーチキャッスルさんに言ったんですよ。『リバウンドからのパスが遅い!』って(笑)。参加したみんなは、その一言で大笑いしていて、最高でしたね」

 オコエ選手からいただいたコメントを聞いても、充実したクリニックであったことがうかがえました。

「スコールがあってどうなることかと思いましたが、なんとか晴れて、バスケが一緒にできてホッとしました。短い時間でしたが、ビーチが目の前にある最高のコートで笑顔がたくさん見られて、私もすごく楽しかったです。シュート対決のときに、みんなが目をキラキラさせて挑戦してくれた姿は印象に残りましたし、クリニックの前半もすごい雨の中で、諦めずにボールを抱えている姿も印象的でした。みんなには、クリニックから1つでも何か持ち帰って普段の練習に生かしてもらえたら嬉しいです。ぜひ、またいつかやりたいですね」

 さらに今回、オコエ選手は沖縄のバスケ熱の高さを改めて感じていました。Wリーグでプレーしていたときに沖縄開催の試合のため来沖したことがあるそうですが、今夏のワールドカップで盛り上がる中で「男女関係なく、子どもたちのバスケに対する真剣さや熱さをすごく感じました」と、話しました。

 そんなオコエ選手は、今秋よりオーストラリアのトップリーグWNBLに所属するキャンベラUCキャピタルズで新シーズンを迎えます。沖縄での刺激を力に変えて、新天地での活躍を期待しましょう。

オコエ桃仁花選手が沖縄でトークショーとクリニックを開催……「またいつかやりたいですね」

TEXT by Hiroyuki Ohashi



PHOTO by Nobuhiro Fukami

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