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  • 2023.09.28

落合知也選手と伊集南コーチによる3×3 Special Campを開催…次世代へ「世界大会も飛び回って欲しい」

「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」を機にバスケ熱がより一層盛り上がった沖縄。その中で、多様なバスケットボールを地元の子どもたちに届ける「PICK UP PLAYGROUND SUMMER CAMP OKINAWA 2023」(主催:一般社団法人ピックアッププレイグラウンド)が、8月23日から9月2日にかけて開催されました。バスケットボールでつながったひと夏を振り返ります。今回はDAY4をレポートをします。

 8月28日、3×3男子日本代表選手の落合知也選手と、3×3女子日本代表サポートコーチの伊集南さんによる「3×3 Special Camp」が開催されました。南城市知念体育館に集まった子どもたちの中には、3×3を聞いた覚えはあるが、やった経験が無いという子が多かったため、キャンプは理解と実践が意識されました。

 前半パートは、3人制の理解を深めるため、落合選手や伊集コーチらが実際にプレーするデモゲームを見て、学ぶ時間からはじまりました。その後、子どもたち同士によるデモゲームや、3×3のワークアウトを通じて、5人制と違う攻守を入れ替える動きやシュートまでの持っていき方、3人制独自のルールなどを体で覚えていきました。

 そして後半パートでは、いよいよ実践へ。落合選手や伊集コーチのほか、キャンプのサポートコーチに入ったストリートボーラーのM21さんや、NAOYAさんらを対戦相手に子どもたちは積極的なプレーを連発し、12秒のショットクロックぎりぎりでシュートを決めた仲間がいると、体育館は大盛り上がり。2時間のキャンプはあっという間に過ぎていきました。

 コーチを務めたお二人もキャンプを終えて、充実した表情を見せました。落合選手は「沖縄の子どもたちと楽しく3×3ができました。彼ら彼女たちが教えるたびに上手くなっていく姿も見られて、嬉しくなりましたね」と、たくさんの刺激を受けた様子。みんなで行ったゴミ拾いも印象に残ったそうです。

「PICK UP PLAYGROUND SUMMER CAMP OKINAWAは、バスケで楽しんだ後に、体育館周りのゴミを拾うところまでがひとつのイベントです。これを、みんなでやれたことが大事だと思うし、子どもたちも思い出に残っていると思います。良い取組みなので、沖縄以外でも引き続きPICK UP PLAYGROUNDを続けていきたいですね」

 一方、伊集コーチは地元出身者ということもあって、まず「沖縄でワールドカップという大きなイベントがある中で、町中の子どもたちに焦点を当てて、いろんな企画をしてくださって本当に感謝しています」と話しました。

 さらに、沖縄と言えば、町中の公園などにリングがあり、1on1や3on3など3×3のルーツになる文化が根付いている土地柄。伊集コーチも小さい頃から、そんな風景を見てきた体験は、現役時代に3×3をプレーするきっかけにもなり、3×3を通して様々な経験ができたと振り返ります。そのため、3×3がバスケットボール王国に暮らす子どもたちの可能性を広げる機会になると考えています。

「沖縄の子どもたちのポテンシャル、個の力を高めていくために、3x3はひとつの良い手段になる競技だと思っています。5人制よりもトライ&エラーが増えるので、シュート、パス、ドリブルのどれを選択するのか考える力がついて、仲間とのコミュニケーションも活発になります。人としての成長も期待できます。みんなには3×3へチャレンジして可能性を広げ、日本だけではなく世界大会も飛び回って欲しいですね」

 落合選手や伊集コーチも驚く、魅力的な3×3プレーヤーが沖縄から生れる未来に期待しましょう。

落合知也選手と伊集南コーチによる“3x3 Special Camp”を開催…次世代へ「世界大会も飛び回って欲しい」

TEXT by Hiroyuki Ohashi



PHOTO by Nobuhiro Fukami

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