小さな頃から足元にあった一足。黒川虎徹が語る、ASICSとともに歩んできた道

Bリーグ・アルティーリ千葉の司令塔として、今季もチームをけん引する黒川虎徹。
コート上では冷静なゲームコントロールと勝負どころでの判断力が光る一方、その足元には、幼い頃から変わらず信頼を寄せてきたブランドがある。ASICSだ。
今回、黒川にASICSとの契約が決まった率直な気持ち、シューズへのこだわり、そして自身が目指す選手像について話を聞いた。

「心の底から嬉しかった」幼少期から続くASICSとのつながり
ASICSとの契約が決まった瞬間のことを聞くと、黒川は迷いなくこう答えた。
「率直に、本当に嬉しかったです。小さい頃から履いているシューズでもあり、ウェアでもあったので、心の底から嬉しかったかなと思います」
そのルーツは小学生時代にさかのぼる。
「小学5年生、6年生の時に『ファブレジャパンエル』を履いていて、それがめちゃめちゃ好きだったんです。そこから、ASICSが一番履きやすいと思って、ずっと履いてきました」
最初のきっかけは、両親の存在だったという。
「両親が履いていて、その影響で僕も履いてみたいと思って買いました」
憧れから始まった一足が、今ではプロとして戦う足元を支えている。

コンディションで履き分ける、3足の戦略
現在、黒川はその日のコンディションに応じて3モデルを履き分けている。
コンディションが万全な日は、スピード性能に優れたSWIFTACE(スウィフトエース)。
少し疲労を感じる日は、バランス型のUNPRE ARS(アンプレアルス)。
そして、足が重く動きにくい日は、クッション性に優れたNOVA SURGE(ノヴァサージ)。
「一番コンディションがいい時はスウィフトエースを履いています。僕は足の裏が疲れやすいので、そういう時にアンプレアルスだったり、ノヴァサージを履き分けています」
「一番いい時がスイフトエース、その次がアンプレアルス。本当に足が動かない、重いという時にノヴァサージを履く、という形です」
その日の身体と対話しながら、最適な一足を選ぶ。
黒川の冷静なプレー判断は、シューズ選びにも通じている。

「身長は関係ない」河村勇輝の存在がくれた勇気
大学時代、同じくASICS契約選手である河村勇輝とプレーした経験は、今の黒川に大きな影響を与えている。
「大学時代に一緒にやっていた選手が、今Bリーグや世界で活躍しているのを見て、身近な存在でもそこにたどり着けるんだと思えました」
同じようなサイズ感の選手が第一線で活躍する姿は、大きな指標になった。
「身長は関係ないということを示してくれている存在だと思います」
そのリアリティを、自らのキャリアでも体現し続けている。

小さな選手の憧れになるために
黒川がプロになる前から抱き続けてきた思いがある。
「小さい選手から憧れられる選手になりたい」
それは、今も変わらない軸だ。
「まずは憧れられる選手になるために日々練習すること。あとはスキルアップワークショップなどを通じて、プロの選手を身近に感じてもらいたいです」
「プロになることはそんなに遠いものじゃないと感じてもらいたい」
プレーヤーとしてだけでなく、次世代へ夢をつなぐ存在でもありたい。
その視線は、すでに未来へ向いている。

冷静さを支える、心と身体のバランス
コート上での黒川の魅力は、どんな局面でも冷静さを失わないことだ。
「常に何が最善か、最適かを考えています。自分が崩れるとチームも崩れてしまうので」
勝負どころでは、得点とアシストのバランスを瞬時に見極める。
「クラッチタイムでどれだけプレーできるかが大事なので、そのバランスを考えながらやっています」
ASICSのブランドタグラインである“Sound Mind, Sound Body”について尋ねると、その言葉は黒川自身の哲学と重なった。
「心と体のバランスが取れていないと、プレーに波が出たり、いい選択ができなかったりします」
「まずは心を整えることが大事。そのバランスがすごく重要だと感じています」

やり続けること。その先に見える景色
もし、子どもの頃の自分に言葉をかけるなら。
「何かに夢中になって、やり続けてみな」
派手な言葉ではない。だが、そのシンプルなメッセージこそ、今の黒川虎徹をつくった原点なのだろう。
積み重ねた時間と、信じ続けた足元。
その一歩一歩が、今日もチームを前へ進めている。

- 小さな頃から足元にあった一足。黒川虎徹が語る、ASICSとともに歩んできた道
-
TEXT & PHOTO by Rintaro Akimoto




